Xbox Liveでいちばん熱いコーナー! 世界のインディーズ作品を独断と偏見で紹介!

Xbox Live インディーズ ゲームPick Up!(6月編)_01
▲インディーズなのでクオリティーは玉石混交。ゆえに商業ベースにはない個性的な作品に出会える場でもあるのだ。

 ゲームファンであれば、誰もが一度は“一流ゲームクリエイター”を夢見るもの。ここで紹介する”Xbox Live インディーズ ゲーム”は、そんな夢を追い続けるアマチュアクリエイター(ときにはプロのクリエイターも!)が、日夜新作をリリースしているという、Xbox Liveでもナンバーワンの更新頻度を誇るコーナーだ。ここでは、筆者の独断と偏見に基づいた注目作3タイトルをピックアップ!
 6月配信ぶんからは、格闘、シューティング、スポーツ(?)の3タイトルを紹介しよう。

オススメその1 ~左右攻撃だけの超シンプル爽快アクション!~

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タイトル:One Finger Death Punch
ジャンル:格闘
製作元:Silver Dollar Games Inc._01
価格:80MSP

 タイトルを見たとき、「アメリカのヘヴィメタルバンド“Five Finger Death Punch”のパロディかな?」と思ったが、その予想はいい意味で大きく裏切られた格闘アクション。余談ながら、ゲーム内容は前述のバンドとは何の関係もないようだ。
 ゲームはカンフーをモチーフにしたアクションで、左からくる敵はXボタン、右からくる敵はBボタンでそれぞれ攻撃。主人公のキャラクターは画面中央に固定されており、左右の一定範囲内(Zone)に敵が入った瞬間、素早く攻撃ボタンを押す。たったこれだけの操作にも関わらず、メリハリの効いた操作感、ダメージ演出、SEにより、抜群の爽快感を生み出すことに成功している。
 ただタイミングよくボタンを押させるだけでなく、敵が落とすアイテムでZoneが伸びたり、ボタン連打、スロー入力、耐久力により立ち回りが変化する敵など、単調さを払拭する要素が適度に散りばめられている点も「むむっ、やるな!」とうならされる。システムは極めてシンプルだが、全体としては80MSPとは思えない超ボリューム。インディーズに年間ランキングがあるとしたら、現時点で確実に上位にくること間違いなしの超快作だ。

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▲左右から敵がくる。Zoneに入ったら、それぞれ素早く対応する攻撃ボタンを押す。
▲Zoneに入る前、もしくは接触されるとミスで体力が減らされてしまう。
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▲敵が落とす武器などのアイテムで、一定時間もしくは一定回数ぶんの攻撃だけ、Zoneを伸ばせる。
▲ステージ、BGM、SEはもちろん、ときおり挿入されるダメージ演出がすばらしい。徹頭徹尾気持ちよくなれるのがいい。

オススメその2 ~ていねいに作られた定番シューティング~

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タイトル:Boss
ジャンル:シューティング
製作元:Nocturnal Studio
価格:80MSP

 拠点を落とされないよう、画面左からくる敵をひたすら撃ち倒すシューティング。ステージが終わると、倒した敵から得たお金で武器、拠点、味方などを少しずつアップグレードしていく。
 システムとしては昔からよくあるタイプの作品だが、本作はグラフィック、BGMなど“世界観”がていねいに作られており、操作感も無意味にシビアにすることなく、デフォルトでエイミング補正がオンになっているなど、ゲームバランスにも十分配慮されている。こうした作品は、ありがちゆえに雑に作られることが多いのだが、本作は細部まで行き届いた作りが光る。
 シングルプレイでも十分楽しいが、最大4人のオフライン協力プレイもパーティゲーム感覚でワイワイ大騒ぎできそう。「そういえば最近コレ系はやってないなぁ」など、ちょっとした気分転換で遊ぶにもおすすめだ。

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▲画面左から迫り来る敵をひたすら撃ち倒す。適度なタイミングでリロードや予備武器を使っていこう。
▲各WAVEの最後にはボスが登場。耐久力が高いのでひたすら連射あるのみ。狙いは正確に!
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▲WAVEが終わると、敵を倒したお金をもとに拠点や武器などがパワーアップできる。セールスマンはお金になるが戦力にならない。このあたりのジレンマがいい。
▲お金が欲しいからといって、序盤からセールスマンばかり雇うと大変なことに……。バランスよくパワーアップするのがコツだ。

オススメその3 ~インディーズらしい珍味作品~

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タイトル:Mount Your Friends
ジャンル:スポーツ & レクリエーション
製作元:Stegersaurus Games
価格:80MSP

 ラグドールのようなキャラクターを積み重ねて高さを競うゲーム。キャラクターの左右手足それぞれがX、Y、A、Bボタンに割り当てられており、ボタンを押しながら左スティックで動かすことが可能。矢印が刺さったらボタンを離せば固定され、これをうまく利用して少しずつキャラクターを積み重ねていく。
 慣れないうちは「思うように動かない!」とイライラするかもしれないが、固定と“弧を描くように”動かすコツがわかれば、わりとサクサクと登ることが可能。「それでもよくわからない!」という人は、支点になる四肢と対になる四肢でわけて考えるといいだろう。4つすべてを要領よくやる必要はない。
 アイデアと奇抜さ勝負ではあるが、思い通りに動かせるようになったときの気持ちよさは、コレ系の作品の醍醐味。奥行きはないが、カジュアルかつ気楽に楽しめる作品としておすすめだ。

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Xbox Live インディーズ ゲームPick Up!(6月編)_14
▲まずは基点を確保。動かしたい手足のボタンを押したまま、左スティックでグリグリやってみよう。
▲ボタンを押したまま、左スティックで表示される矢印に注目。これで体全体をヤギの上に乗せられる。
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▲高さを更新できたら、スタートボタンでつぎのキャラクターを呼び出す。これをくり返して、少しずつ高さを伸ばしていく。
▲はっきりいって、キモイとしかいいようがないキャラクターの外観。よく見ると股間が動いていたりするのだが……それもまたインディーズらしいテイストといえる。

■著者紹介:豊臣和孝
フリーライター。月刊時代のファミ通Xbox 360誌よりファミ通.comにて実質コーナー継続中。毎月3タイトルをピックアップして紹介が基本スタイル。『One Finger Death Punch』は、久々に万人に迷わずおすすめできるすばらしいクオリティー! なるべく大勢の人に遊んでいただきたいと思います。