ナンバリング最新作のテーマは“戦国創世”!

 “戦国創世”というキーワードとともに発表されている『戦国BASARA4』。室町時代から始まる新たな世界で、どのようなドラマが行われるのだろうか? シリーズプロデューサーの小林裕幸氏と、シリーズディレクターの山本真氏へのインタビューを行った。本作のコンセプトや各武将の特徴、新システムなどに注目!

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『戦国BASARA 』シリーズプロデューサー
小林裕幸氏(右)
『ドラゴンズドグマ』シリーズや『バイオハザード6』など、多数の作品を手掛ける。
『戦国BASARA 』シリーズディレクター
山本真氏(左)
ゲームのほか、アニメや舞台、ドラマなど、すべての『戦国BASARA』に携わる。

――『戦国BASARA4』の舞台は室町時代末期とのことですが、まずは、本作のコンセプトをお聞かせください。
小林裕幸氏(以下、小林) バサラ祭(※バサラ祭2013 ~春の陣~。2013年3月30日~31日に東京・両国国技館で行われたイベント)でタイトルを発表したときに、“戦国創世”というキーワードを掲げましたが、まさにそれが今回のコンセプトになります。
山本 真氏(以下、山本) テーマは戦国時代を“創る”ことですね。
――だから今回は、時代背景が室町時代になったのでしょうか?
小林 はい。武将たちの性格や人間関係はこれまでのものを活かしつつも世界設定が異なる、パラレルワールドですね。皆さんが戦国時代を創るという内容になります。
山本 天政奉還によって、すべての武将たちが、「これから天下を獲るぞ!」と、熱くなっている時代のドラマですね。おなじみの武将も登場しますが、過去作を知らなくても楽しめますよ。

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▲本作の主要キャラクターは、伊達政宗と石田三成のふたりだ。

――伊達政宗と石田三成は、シリーズ作から引き続きの登場となりましたが、彼らを抜擢した理由は何でしょうか?
山本 これまでの作品では、政宗が天下を取るためにどのように動いたのかは描いていませんでした。そこをしっかり見せたかったということがあります。三成も、『戦国BASARA3』で秀吉が没した後の姿しか描いていなかったので、秀吉の家臣としての新たなドラマをお見せできると思います。ですから、これまでのシリーズをプレイしていない人も、まったく心配ありません。
小林 バサラ祭でティザー映像を公開したときに、お客さんのあいだで「戦国時代の始まりが舞台になるのでは?」という噂が出て、その流れで「政宗たちは少年の姿で登場するのでは?」と予想された方も多かったのですが、パラレルワールドですので、政宗も三成も、これまでと同じ青年の姿で登場させることにしました。
――なるほど。そのあたりの柔軟さは『戦国BASARA』シリーズならではですね。
小林 史実では室町時代には生まれていない武将も登場しますが、有名な武将を共演させることでドラマの幅が広がりますから。

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▲シリーズ初登場となる、島左近と柴田勝家。

――本作で初登場となる島左近と柴田勝家は、どのような立ち位置の人物なのでしょうか?
山本 ふたりとも、政宗や三成と比べて、かなり若い世代です。武将としては駆け出しですね。左近は、“天政奉還”によって先が見えなくなった世の中で、自分がどうするべきか悩み、三成の後を追いかけることを決めます。
小林 彼は、サイコロの出た目で行動を決めたりする、賭博好きで軽い性格が特徴ですね。真面目な人物が揃っている豊臣軍の中で、どんな化学反応を見せるのかがポイントです。
山本 左近はアクション面でも、アクロバティックな動きが特徴です。2種類のスタイルをワンボタンでチェンジできるので、やり込むほどにカッコいい動きができますよ。
小林 左近とは正反対なのが勝家です。史実でも、かわいそうな人物なんですけどね(笑)。
山本 勝家は、すべてに絶望して感情を失い、命令されるがままに行動するような人物です。戦国創世の時代に突入して、彼自身が未来を切り拓けるかどうかが見どころです。
――どちらのストーリー展開も気になります。アクション面の話に変わりますが、敵兵士との戦いも、これまでとは違うのでしょうか?
山本 『戦国BASARA』シリーズの敵は基本的に人間なのですが、どうやったら『4』ならではの個性を出していけるか? ということをテーマに試行錯誤しました。敵兵士が立体的な陣形を組むことも、そのひとつです。
小林 歴史上、さまざまな陣形が実在していましたが、それらをそのまま再現するのではなく、『戦国BASARA』らしさを重視しつつ、ゲームとして楽しめる陣形にしています。

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▲敵武将として発表されている足利義輝は、天政奉還によって戦国創世を引き起こした人物。室町時代最後の征夷大将軍だ。

――足利義輝は、どのような人物でしょうか?
小林 義輝はプレイヤー武将ではなく、敵武将です。戦国創世の世界をカジノに例えると、ディーラーという立場ですね。日ノ本の武将たちに、「さあ張った!」と言う感じで。征夷大将軍ですから、地位的にもほかの登場人物たちのはるか高みに立っています。従来のシリーズでいうところの、織田信長や豊臣秀吉よりも上のポジションなんですよ。
――なるほど。義輝の武器は笏ですが、どのような攻撃を仕掛けてくるのでしょうか?
山本 変形するんですよ。変形のパターンは、刀、槍、弓など多彩です。
――画面写真では、義輝が笏を回しているように見えますが……これは?
山本 いわゆるルーレットですね。笏を回転させることで変形させているんです。
――楽しそうですね。最後になりますが、ひと言ずつメッセージをお願いします。
山本 新章突入ということで、シリーズファンの方も新鮮に楽しめますし、これまでのシリーズをまったく知らない方も100%楽しめる作りになっています。ぜひ本作を機会に、『戦国BASARA』の輪を広げてほしいです。
小林 ようやくゲーム内容を発表できて、ホッとしています。この記事を読んだ皆さんの感想を早く知りたいですね。純粋にアクションゲームとしても楽しめますので、ぜひ期待してください。また、“舞台『戦国BASARA』武将祭2013”にて、本作の最新情報と未公開の映像をお見せしますので、お楽しみに!

●『戦国BASARA4』の詳細は7月11日のファミ通.comに注目!
2013年7月11日(木)のファミ通.comでは、『戦国BASARA4』の最新情報をお伝えする予定。気になる人は、ぜひチェックしてほしい。