プレイステーション4の可能性を示す、未来型コンテンツ
DUALSHOCK 4とPlayStation Cameraを組み合わせて、それらの新機能をどのように使ったらおもしろくなるかを研究し、成果を結集させたコンテンツが『THE PLAYROOM』だ。実際にタイトルとして発売されるかどうかなどは未定のプロジェクトとなっている。今回、開発に携わっているドゥセ ニコラ氏のレクチャーのもと、特別に体験できたので、その内容をお伝えしよう。
『THE PLAYROOM』は、DUALSHOCK 4に搭載されたライトバー、タッチパッド、高精度の6軸センサー、内蔵スピーカー、振動機能とPlayStation Cameraでどんなことが可能になるのかを試すプロジェクトの技術デモ。その中からいくつかのコンテンツをプレイさせていただいた。
◆ASOBIと遊ぶ
呼び出した“ASOBI”というロボットとコミュニケーションが楽しめる。
空中に浮いている“ASOBI”をなでたりすると、うれしそうなリアクションを返してくれる。逆に叩いたり、蹴ったりすると、目が赤く変わり、反撃してくる。その攻撃パターンによって、攻撃された側にはさまざまな演出が発生するのだ。
“ASOBI”はキチンと顔を認識しているので、顔を手で隠すとプレイヤーを認識できず、急にオロオロした動きになり、手を離せば無邪気に喜ぶような動きを見せる。
◆AR BOTS
DUALSHOCK 4内に住みついている(?)ミニロボットと遊ぶことができる。30体ほどのロボットは、傾けたり振るといった動作によって、さまざまなアクションを見せる。
タッチパッド部分を手前にフリックすると、コントローラ内部の様子が画面に映され、中にはミニロボットがたくさんいる。DUALSHOCK 4を傾ければ、内部も傾き、右往左往するコミカルな動きとともに、慌てている声や足音などが内蔵スピーカーから聞こえてくるので、本当に内部にいるかのような感覚なのだ。
さらに、タッチパッド部分を前にフリックするとロボットたちが部屋に飛び出し、プレイヤーを眺めたり、周囲を見渡したりする。また、タブレットで描いたイラストを立体化させ、ロボットたちのいる場所に表示させることができ、ロボットたちはそのオブジェクトを取り合うようなアクションも見せる。最後は、掃除機の要領でコントローラに回収して終了だ。
◆AR HOCKEY
テーブル状を跳ねまわる球を相手のゴールにいれる、エアホッケーの3D版。最大の特徴は、プレイ中にテーブルを伸縮させたり、うねらせたりと自在に変化可能なことだ。お互いのDUALSHOCK 4を離せばテーブルが広がり、近づければ狭くなる。ぐにゃっとねじれた形状にすることも簡単にできる。テーブルの形状を変化させつつ、手元では球をゴールに入れられないように注意する必要があるなど、プレイする人も見ている人も盛り上がること必至だ。
ちなみに、勝者にはシャンパンが贈られる。DUALSHOCK 4を激しく振って、シャンパンシャワーを体験することができる。
……と、文字だけではイマイチピンとこないと思われるので、プレイの様子を直撮りしたムービーを公開。これを見れば『THE PLAYROOM』の魅力の一端がわかってもらえるはずだ。
今回『THE PLAYROOM』を実際に体験したゲーマーズエンジェルの一木は、「とにかく直観的な操作で近未来的な体験ができるのがスゴイ。ロボットもかわいいし、ハマっちゃいそうです!」と魅力を語った。
●新しい遊びの体験を
近未来的な体験をしたあと、ニコラ氏にコメントをいただいた。
「複数の新しい機能をどう組み合わせて、楽しい遊びを作り出すかを意識して取り組みました。プレイヤーの方には新しい遊びを体験してもらって、プレイステーション 4の魅力を感じてもらい、これからゲームがどうおもしろくなるかというインスピレーションを感じてもらえればと思います」(ニコラ氏)