やり過ぎなチェイス! やり過ぎな爆発! これでいいんです!
今年のE3で、ワーナーは新作オープンワールドアクション『Mad Max』を出展している。そう、あの映画「マッドマックス」のゲーム版である……。
というわけで先日のサプライズ発表で話題を呼んだ本作、E3会場ではクローズドシアター方式でプレイステーション4での実機デモを見ることができた。
ブッ飛び物理演算とカーアクション
デモがスタートすると、まずマックスの眼下に通りがかった暴れん坊な人たちの隊列を襲撃するという景気のいいシーンからスタート。
そう、本作はオープンワールドアクションだが、クルマが非常に重要。インターセプターの代わりの愛車マグナム・オーパスでバトり、パーツを手に入れ、魔改造してまたバトるというのがゲームの主軸のひとつとなっている。
開発元Avalancheは『ジャストコーズ』シリーズでオープンワールドどこでもパラシュートアクションというブッ飛んだことをやっていたが、本作でも無茶な表現に命を賭けるブッ飛びっぷりは健在。っていうかデモで「俺達はOver The Top Physics(ブッ飛び物理演算)が好きだからよぉ!」と宣言するのはこの人達ぐらいではないだろうか。最高である。
で、世紀末オープンワールドでクルマのバトルというと『Rage』とかをイメージするかもしれないが、本作のクルマバトルはあんなもんじゃない。車体をぶつけてダメージを与えたり、荷台に乗った背筋がちょっと曲がった相棒(兼メカニック)がハープーンを放ってタイヤをぶっ壊したり、荒野を爆走しながらスピード感とスケール感がバッチリなチェイスができる。
もちろん敵も下っ端がこっちのクルマに飛びついてきたりするのだが、そこは「テメェのクルマに戻りやがれ!」とばかりに体当たりするついでにサンドイッチにしたり、とっととソードオフショットガンをぶっ放してグッバイしたり。
その間、パーツが飛び散り、クルマが燃えたりするところは、その「ブッ飛び物理演算」の出番というわけである。
容赦無い世紀末アクション!
クルマを降りての行動も可能で、デモではスナイパーが潜む見張り台を攻略するためにクルマを降りて、マックスが暴れまくって鎮圧していた。
バトルは状況に応じて、パイプをブッ刺してみたり、トレードマークのソードオフショットガンでトドメをさしたり、関節を決めた上で頭を蹴ったりと、容赦なしな世紀末アクションを発動していたのだが、恐らく、ワーナーのバットマンシリーズのような感じの状況と押したボタンで複雑なアクションを出せるシステムになっているのではないだろうか。
愛車とともに道なき道を行け
しかし、見張り台の先の砦には赤く点滅する扉が。これは「おまえのクルマじゃ通れんよ」という表示なので、愛車改造の時間だ。バンパー部分を破壊力がある感じにブッとく、ホイールも強化して準備万端。
ミッションは複数の攻略が可能になっているようで、デモではスナイパーライフルで爆発物を狙って敵をうまく巻き込んで数を減らしてから、愛車で突入(轢いたり)という方法で突破を狙っていた。もちろんスナイパーライフルはありえないぐらいの長さ、爆発物を撃つとありえないぐらいの爆発がするのだが、ゲームのテンポがいいので、原作(特に1)の渋さ至上主義という人以外はイイ具合に乗せられてしまうのではないだろうか。
デモはコレで終了だったのだが、今回出てきた地域はほんの一部で、全体はかなり広そう。複数ある地域の中のひとつのマップを見せてもらったのだが、何らかの勢力の支配地域らしきアイコンとか、キャンプや拠点などのアイコンなど、さまざまな要素が仕込まれていて、探索しがいもありそうだ。
そんな感じに、襲ったクルマや死体からアイテム回収し、愛車を凶悪に改造しては荒野を突き進んでいくという本作。この説明だけ読むとどっちが悪役なのかさっぱりわからない感じだが、世紀末だし、これはこれでいいんじゃないでしょうか! 目指せ、オープンワールドアクション界のサンダードーム!