クローズドβテストは6月26日、オープンサービスは7月開始に決定
『リネージュ』などの開発者として知られ、MMORPGというジャンルを切り開いてきたジェイク・ソン氏。氏が率いる韓国XLGAMES社が6年もの歳月を懸けて開発し、日本でのサービス開始が待たれるファンタジーMMORPG『ArcheAge』(アーキエイジ)のプレスカンファレンスが6月10日、東京・青山の青山迎賓館で行われた。
まず登壇したのは、日本でのサービスを担当する、株式会社ゲームオン代表取締役社長のイ・サンヨプ氏。「最近にはない大作。ゲームオンがこれまで培ってきたノウハウを活かし、ファンに満足していただけるようなサービスを行う」と、本作に懸ける意気込みを述べた。続いては、XLGAMES社の事業総括副社長、チェ・ソグ氏が登壇し、ジェイク・ソン氏からのビデオレターを紹介。ジェイク氏はビデオの中で「『ArcheAge』には創発的な楽しさがある。ゲームオンと綿密に連携を取り、ローカライズを行っている」とコメント。チェ氏が「韓国以外では日本が初のサービス。期待してほしい」を付け加え、挨拶を終えた。
続いて登壇したのは、日本でのサービスを統括する運営プロデューサー、ゲームオンの野田真央氏。「昔と比べてより個性的になった日本人に、個性的な遊びかたができる『ArcheAge』を勧めたい。本作には、“複雑な勢力模様”、“畜産と農業”、“貿易”、“大規模対人戦”、“住宅建築”、“造船と海洋戦”、“大空への滑空と空中戦”という7つの魅力があります」としたうえで、「しかし、その何ものにも束縛、強制されることのない、プレイヤーが作り上げ、育てていくゲームです」と強調した。合間にはXLGAMES社の日本担当マネージャー、シン・スンチョル氏がステージに招かれ、韓国でのプレイヤーの動向や、ローカライズの状況などを説明。「韓国のプレイヤーは、とてもひと言では言い表せない遊びかたをしている。まさに千差万別です。ローカライズは30人以上のスタッフを投入して行っている」と述べた。
また、ゲストとしてメールソフト『ポストペット』などの開発者として知られるメディア・アーティスト、八谷和彦氏が登場。自身が手掛ける“オープンスカイプロジェクト”でグライダーを制作する八谷氏は、『ArcheAge』のグライダーとの共通点を聞かれ、「操縦者が気持ちいいところだと思います」と返答した。また、野田氏の口から、オープンスカイプロジェクトとのコラボレーション企画の構想があることが明言された。
つぎに、注目のサービススケジュールが発表。クローズドβテストの参加者募集を本イベント進行中に開始するとし、以降のスケジュールと推奨PCなどのタイアップやスペシャルパッケージの発売についても解説。さらに、定額制であることを明言し、「より多くの人に遊んでいただける価格帯にしたい」と補足した。スケジュールの詳細は以下を参照。
■クローズドβテスト参加者募集期間
2013年6月10日(月)19:30 ~ 6月21日(月)10:00
■クローズドβテスト参加者募集人数
10000人
■クローズドβテスト当選者発表(予定)
2013年6月24日
■クローズドβテスト実施期間
2013年6月26日(水)17:00 ~ 7月4日(木)10:00
■オープンサービス(予定)
7月
■料金体系
定額制
また、日本版の独自仕様のひとつとして、声優陣を公開。そのなかからヌイアン族を担当する小山力也さん、エルフ族を担当する大原さやかさんがステージに登場し、原作の小説版『ArcheAge』のプロローグの一節を朗読。日本版の雰囲気の一端を感じさせてくれた。
ファンタジー小説の第一人者、水野良氏も登場
カンファレンスの最後には、『ArcheAge』の原作小説を手掛け、クエストや種族の設定にもかかわっている作家のジョン・ミンヒ氏と、『ロードス島戦記』などで知られる作家の水野良氏が登場。韓国ではすに6巻まで発売されている小説版『ArcheAge』が、日本でも6月14日に電子書籍として刊行されることも発表され、水野良氏は「とにかく先を見せてほしいというのがいまの気持ち。ビジュアルが浮かんでくる美しい文章です」と感想を述べた。
なお、クローズドβテストの詳細は、『ArcheAge』オフィシャルサイトを確認してほしい。