アツいライブで興奮の一夜に
2013年5月29日（水）、東京・秋葉原のTWINBOX AKIHABARAにて、結城アイラ、原由実、marinaという3人のアーティストが参加した“アニソンコラボLIVE”が行われた。同イベントは、司会進行を結城アイラが担当し、各アーティストが歌やトークで盛り上がるという内容。ステージ上に登場した3人は、「女子会みたい」と口を揃えて感想を語り、平日の21時というのに多数のファンが会場に集まってくれたことに感謝を述べた。
そして、挨拶もほどほどにさっそくライブパートへ。トップバッターは結城アイラだ。『colorless wind』ではさわやかな歌声で観客を魅了し、テレビアニメ『境界線上のホライゾンII』のエンディング曲『悲しみは誰の願いでもない』では、力強い歌声を響かせた彼女。MCになると、観客から「かわいいよー！」という声が飛んだため、「もっと言ってー！」と呼びかけると「えー」という反応が会場から返って来たため、思わず「いま、“えー”って言ったヤツ（笑）」とお茶目な一面を見せてしまう場面も。そんな結城は「わーって騒げるライブがやりたかったから、アニソンコラボLIVEが開催できてうれしかったです」と喜びを口にする。続いて、『宇宙戦艦ヤマト2199』第1章のエンディング主題歌『星が永遠を照らしてる』では、しっとりと聴かせる。そしてラストはテレビアニメ『true tears』のエンディング曲『セカイノナミダ』を温かくやさしい歌声で歌い上げた。
続いてはmarinaが登場。疾走感のある楽曲『キミ∽ツナグ』。PCゲーム『少女神域∽少女天獄 -The Garden of Fifth Zoa-』のオープニング曲である同曲をパワフルに歌い上げると、「さくっとつぎにいっちゃいますよ。しゃべりが苦手なので（笑）」と、続けざまに『Alchemy』へ。こちらはテレビアニメ『Angel Beats!』挿入歌で、会場のファンは赤とピンクのサイリュームで曲の世界観を作り上げていく。さらに、曲の最後の「見せるよ」をファンとともに歌い、一体感を演出した。続いてPSP用ソフト『キミカレ～新学期～』のエンディング曲『初恋リズム』を披露。さわやかな青春ソングを歌い上げると、最後はNewシングル『キミ∽ツナグ』のカップリング曲でありPCゲーム『少女神域∽少女天獄 -The Garden of Fifth Zoa-』のエンディング曲『永久より永遠に』。観客に「各々で考案してノっていただければ」と語ったmarina。変則的な構成の楽曲にオーディエンスも苦戦しながらもコールを入れ、サイリュームを振り同曲を盛り上げた。
ここで、結城アイラ、原由実、marinaの3人によるトークコーナーへ。3人への質問が書かれた紙の入ったBOXからそれぞれに質問を引き、答えていくという内容の同コーナー。まずは原が質問を引く。質問の内容は「インドア派？ アウトドア派？」というもので、原は「めちゃめちゃインドアですね。休みの日にヨガに行ったりはするんですけれど、それ以外で外に出ることがあまりなくて」と答える。ちなみに正月に6日間実家の大阪に帰っていたのだが、実家の友だちと遊んだのは1日のみで、それ以外はずっと実家に籠っていたとのことだ。ちなみにmarinaもインドア派で、食材を貯め込んで自炊をしているとのこと。結城はアニソンシンガーとの女子会を開いたり、ディズニーランドへ遊びに行ったり、家電量販店を見て回ったりと、外に出かけることが多いためアウトドア派であると語った。
続いての質問はmarinaの引いた「アーティストとしての目標と人間としての目標」というもの。質問を引いたmarinaは、アーティストとしての自覚があまりなく、自身をふつうの人だと思っているとのことで「歌い続けられたらと思います」とアーティストとしての目標を掲げる。また、人間としての目標は「嘘がつけないので、嘘をつかない女でありたいと思います」と真摯な回答をする。なお、原はアーティストとして「いろいろなものをレベルアップしたい」と語り、人間としては「せめて出前をとるのをやめようかなって（笑）」とmarinaが自炊をしているという話に感化された様子だった。また結城は、自分のまわりに目標となるアーティストや友だちが多数いるということで、「先輩たちを目標にどんどん成長していければと思っています」とアーティストとしての目標を表明。もうひとつの人間としての目標については、大の家電好きで、自身のことを“家電アニソンシンガー”と言うほどの彼女らしく「家電のお仕事とか来ないかなと思っているんです」と回答。そのために自分ひとりでは多くお人に熟知してもらえないため、みんなで家電アニソンシンガー・結城アイラという名前を広めてほしいと会場のファンにお願いしていた。
最後は「宝くじで3億円が当たったら何をする？」というもの。この質問を引いた結城が「ディズニーランドを貸し切りにしたい」と夢のある回答をしたのに対し、原は「コインパーキングの経営をしたいです！ コインパーキングは初期費用があまりかからないっていうので」、marinaは「1億円は親にあげて、2億円でマンション経営をします。でも、コインパーキングもいいですね」と現実的な回答で会場の笑いを誘った。
トークコーナーで明るく楽しい雰囲気になったところで、原のライブパートへ。1曲目は彼女のデビュー曲である『HANABI』。PSP用ソフト『コープスパーティー -THE ANTHOLOGY- サチコの恋愛遊戯・Hysteric Birthday 2U』のエンディング曲である同曲を時折笑顔を見せながら歌いきった原は、会場のファンに「皆さんも水を飲んでくださいね」と観客に水分補給を勧めながら、みずからがいの一番に水を飲み「あああ、美味しい！」と感嘆の声を上げる。次曲にいくまえに、3rdシングルの発売が決定した喜びを観客に伝えた原。タイアップのついた楽曲は作品世界に忠実な楽曲に仕上がっているとのことで、『オーバーロード4 蜥蜴人の勇者たち』に同梱されるドラマCDの主題歌となる表題曲については、「ホントにオーバーロードって感じの曲になっている」とのこと。しっかり観客にイメージが伝わったのかどうかはわからないが、気になった人はぜひチェックしてほしい。2曲目はオリジナルビデオアニメーション『コープスパーティー Tortured Souls -暴虐された魂の呪叫-』エンディング曲『蛍火』。緑と黄色のサイリュームが輝く中、しっとりと歌い上げると、今度は凛とした表情で『Spiral Moment』を披露。ステージいっぱいを使って観客を魅了すると、同曲を歌い終えたところで、思わず「楽しいー！」という声が上がってしまうほどだった。最後は、彼女がパーソナリティーを務めるWebラジオ『原由実の○○ラジオ』のオープニング曲『あふれる想い』。観客ひとりひとりの顔を見つめながらメッセージを届けるように歌うと、会場もウルトラオレンジのオレンジ色の光が輝き、大盛り上がりに。
アツい熱気で会場の温度が上がったところでエンディングへ。marinaはエンディングへの出演があることを忘れてすっかり衣装も着替えて帰り支度をしている状態で再びステージに立つというハプニングもありつつ、それぞれひと言ずつ挨拶。全員が口を揃えて、またこのような機会があれば参加したいと語り、イベントは終了。平日の忙しい中で来場してくれたファンを労いつつ、3人はステージを後にした。
■“アニソンコラボLIVE”セットリスト
01. colorless wind／結城アイラ
02. 悲しみは誰の願いでもない／結城アイラ
03. 星が永遠を照らしてる／結城アイラ
04. セカイノナミダ／結城アイラ
05. キミ∽ツナグ／marina
06. Alchemy／marina
07. 初恋リズム／marina
08. 永久より永遠に／marina
09. HANABI／原 由実
10. 蛍火／原 由実
11. Spiral Moment／原 由実
12. あふれる想い／原 由実
