あんな人もこんな人もコスプレ！
『テイルズ オブ』シリーズのファンイベント“テイルズ オブ フェスティバル 2013”が2013年6月1日、神奈川県・横浜アリーナで開催された。豪華声優陣が演じる人気キャラクターたちのスキットやmisonoのライブ、そして今年10周年を迎える『テイルズ オブ シンフォニア』の最新情報公開と、熱気溢れるイベント1日目をリポート！
また、イベント直後の馬場プロデューサー直撃インタビューも行っているぞ。
◇出演者
＜声優＞
小野坂昌也（ゼロス・ワイルダー役／テイルズ オブ シンフォニア） ※司会
河原木志穂（シェリア・バーンズ役／テイルズ オブ グレイセス） ※司会
緑川光 （リオン・マグナス役／テイルズ オブ デスティニー）
小西克幸 （ロイド・アーヴィング役／テイルズ オブ シンフォニア）
岡村明美 （藤林しいな役／テイルズ オブ シンフォニア）
下野紘 （エミル・キャスタニエ役／テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-）
鳥海浩輔 （ユーリ・ローウェル役／テイルズ オブ ヴェスペリア）
代永翼 （ジュード・マティス役／テイルズ オブ エクシリア2）
置鮎龍太郎（ガイアス役／テイルズ オブ エクシリア2）
岩男潤子 （ミント・アドネード役／テイルズ オブ ファンタジア）
早見沙織 （レイア・ロランド役／テイルズ オブ エクシリア2）
宮野真守 （フレン・シーフォ役／テイルズ オブ ヴェスペリア）
＜テーマソングアーティスト＞
misono （テイルズ オブ ザ テンペスト、テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-）
横浜アリーナでの開催は2回目となる本イベント。会場ではイベントに先行して物販コーナーと“テイルズ オブ カフェ 出張版”が10：00からスタートしており、イベントのチケットがなくても利用できることもあってか長蛇の列が。入場のための列も大変な長さで、横浜アリーナ周辺は『テイルズ オブ』ファンだらけ！
会場内では発売予定のフィギュアやグッズの展示が行われており、写真に収めようとするファンでこれまた大混雑。2013年9月下旬発売予定の“一番くじ”第2弾のリオンとミラ（『テイルズ オブ エクシリア2』）や、アルターの新作であるレイヴンとエステル、クレーンゲームの景品に新作Tシャツ、新作アクセサリーなど幅広いラインアップにファンは大満足の様子だった。
今年はセンターステージを設け、360度全方位からファンの視線が降り注ぐような仕様に。1万2千人のファンで埋め尽くされた会場は、毎年恒例のキャラクターたちによる案内アナウンスと、それに続く歴代タイトルのオープニング映像上映で一気にヒートアップ！
そして、ついにイベントがスタート。まずは、司会を務める小野坂昌也（ゼロス・ワイルダー役）と河原木志穂（シェリア・バーンズ役）が、それぞれの役のコスプレで登場。小野坂は「センターステージだからね。ちょっと立ち位置を探りつつ……」と言いつつカメラに向かってしっかりポーズを決めてた。去年に続いてのコスプレ参戦となる小野坂が、「年々衣装のレベルが上がってるんだよね。俺こんなキラキラ付いてないもん！」と河原木の衣装を羨む場面も。司会者の開会挨拶の後は、いよいよ、ファン待望のスキットコーナー。小野坂は客席の近くからゲストが登場してくることをほのめかし、「女子には触っちゃダメだからな！ 30歳以上の男ならオッケー！」と煽りつつ一旦退場した。
1日目のスペシャルスキットのタイトルは、“テイルズ オブ パーティー ～祝宴は誰のために～”。
スキットのシーンに合わせ、客席のさまざまな所から登場してはセンターステージへ歩いていくゲストたちに、ファンからは登場のたびに大きな歓声が。とくに岩男潤子（ミント・アドネード役）、小西克幸（ロイド・アーヴィング役）は自身の役のコスプレ、代永翼（ジュード・マティス役）はキャラクターイメージ衣装（新宿マルイワンとのコラボ企画のもの）に白衣を羽織って『エクシリア2』のジュードになりきり、ひと際大きな歓声が上がっていた。さらに置鮎龍太郎（ガイアス／ディムロス役）は、『エクシリア2』のガイアスの衣装を着つつ頭に『デスティニー』のディムロスなかぶり物をかぶるという、素直にカッコイイとは言えないような姿で登場。ディムロスをかぶっているときはディムロスを、それを脱いでいるときはガイアスを演じるという変則的なひとり二役をこなし、終始笑いのタネに。また例年と違い、今年はゲスト全員、手持ちのマイクではなく装着型の小型マイクを使用しており、身振り手振りでの演技も大きな見どころとなっていた。
物語は、ミント、シェリア、レイアが、人気投票殿堂入りを果たしたと新聞に掲載されたらしいリオンとユーリのお祝いパーティーをしようと計画するというもの。それを聞いたゼロスとロイドは合コンパーティーと勘違いし、これ以上リオンとユーリをモテモテにしてたまるものかと（おもにゼロスが）それを阻止するためにあっちこっちで暗躍。ジュードやガイアス（＋ディムロス）、しいな、エミルと続々参加者が集まり、フレンもエステルの手作りケーキ持参で駆けつける。
いよいよ主役のお出まし、と思いきや、リオンのユーリのテンションがやけに低い。じつは、新聞に掲載されたというのはリオンとユーリが武闘大会をめちゃくちゃにしてしまったことだった。が、ユーリの機転で、お祝いパーティーは今年10周年を迎える『テイルズ オブ シンフォニア』を祝うためのものに。
みんなが祝福する中、フレンが持ってきたケーキを食べたロイド、ゼロス、しいなは撃沈。ケーキを作ったのはエステルだが、フレンが心を込めてトッピングした、というところで全員が納得。エミルも巻き添えを食らい、“ラタトスクモード”に変化。「オレをオチにするなぁああ！」と、見事にオチをつけて終幕となった。
無事スキットが終了し、改めてゲスト全員が挨拶を行い、フリートークへ。初参加となる岩男、岡村明美（藤林しいな役）、早見沙織（レイア・ロランド役）は会場の大きさやファンの声援の大きさに驚きつつ、参加できてうれしいとコメント。岩男が着ている衣装はファンが作って送ってくれたものとのことで、ファンやゲストを大いに驚かせていた。
「メイク室が圧巻でした！」（早見）、「シェリアとガイアスの衣装いいなあ。新しいじゃん！」（小西）、「来年はレイアもコスプレする？（笑）」（代永）、「（衣装を）作ってもらえたら着ます！」（宮野）と、話題はゲストのコスプレについてが中心に。今日コスプレをしていない下野紘（エミル）や、鳥海浩輔（ユーリ・ローウェル役）、緑川光（リオン・マグナス役）に「コスプレしないの？」という話が振られると、「ジューダスのマスクとマントだけなら……」（緑川）と期待が持てそうな返事が。来年までに口説き落としてみせると小野坂が意気込みつつ、フリートークは終了となった。
次は、“あなたが考えるテイルズ オブ フェスティバル2013 ステージ企画”のコーナー。これは、アスキー・メディアワークスが刊行している『テイルズ オブ』シリーズ専門誌『ビバ☆テイルズ オブ マガジン』にて、読者から“テイルズ オブ フェスティバル2013”でやってほしいステージ企画を募集していたもので、優秀な企画は実際に実施しようというもの。ユーモア満載の案が多数紹介される中、採用されたのは“リオン＆ユーリ殿堂入りパーティー”。“テイルズ オブ フェスティバル2012”で発表されたキャラクター人気投票でユーリは3回連続第1位、リオンは6回連続ベスト3入りとなり、ユーリの提案でふたりの殿堂入りが発表されたことを受けての企画となった。
ここで運ばれてきたのは、特製特大ケーキ。殿堂入りしたリオン＆ユーリの顔とミニキャラが飾られた豪華なケーキに、緑川は開口一番「これ写メしていい？」。ゲスト全員でわいわい記念撮影をした後は、「リオン、ユーリ、殿堂入りおめでとう！」のコールとともに緑川と鳥海がふたりでケーキ入刀。緑川と鳥海がお互いにケーキを食べさせあいっこをしたり、ゲスト全員がケーキに一斉に群がったり、緑川が小野坂に食べさせようとしたケーキを宮野が横取りしたり、挙句ゲストは勝手に席に戻っていくなど、かなりフリーダムな進行で、終始笑いが起こっていた。
その後はふたりの殿堂入りの軌跡が紹介。「リオンの人気はどんなところにあると思うか？」という問いに、緑川は「不幸体質なところかな（笑）。それに、その後が描かれていないところが逆に良かったのかなと。あと、いのまたむつみさんのイラストの力が大きかったんだと思います。」とコメント。鳥海は、「それまでの作品と違って王道の主人公っぽくなく、ダークな一面もある。自分が成長するというよりも周りの成長を促進させるっていうキャラクター性も新鮮だったのかな。絶対に信念を曲げなくて、同性の自分から見てもカッコイイと思います。」と語った。
続いて、リオンとユーリに、それぞれの名セリフを実際に言ってもらうことに。緑川はリオンの名セリフを「いま急に思いつきました。」とアレンジして披露。鳥海は宮野に手伝ってもらい、ユーリとフレンの掛け合いを演じた。
リオン「僕はお前のように図々しくて能天気で馴れ馴れしいやつが……大好きだ。だから、後は任せた！」
ユーリ「わかってるさ。わかったうえで、選んだ。人殺しは罪だ。」
フレン「わかっていながら君は、手を汚す道を選ぶのか。」
ユーリ「選ぶんじゃねぇ。もう選んだんだよ。」
最後は、リオンとユーリからの手紙をふたりが朗読。温かい拍手が起こり、次回の人気投票の際は緑川と鳥海が司会をするということが発表されて、コーナーは終了となった。
続いては、『テイルズ オブ』シリーズ最新情報のコーナーで、ここからは『テイルズ オブ』シリーズの公式ポータルサイト“テイルズチャンネル＋（プラス）”、およびバンダイチャンネルが運営する“バンダイチャンネル”でのライブ配信が開始。馬場英雄プロデューサーが小野坂に“出たがり王子”といじられながら登場した。本日初公開となる情報と前置きしたうえで、国内でも海外でもいろいろな噂が飛び交っていたと言う馬場プロデューサー。
早速流されたPVで明らかになったのは、『テイルズ オブ シンフォニア』と『テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-』の2タイトルが収録された、プレイステーション3用ソフト『テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック』（以下、『TOS-U』）の発売決定。発売日や新規要素、初回特典や限定版の内容などが公開され、ファンからは期待の高さを表すように大きな歓声が上がっていた。また、今秋ナンジャタウンでイベント開催予定であること、新宿マルイワンとの衣装コラボ企画、『テイルズ オブ シンフォニア』関連、とくにゼロスがフィーチャーされているような今後のグッズ情報も続々公開された。
[関連記事]【速報・画像追加】『テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック』がプレイステーション3で発売決定、2作品がHD画質で甦る！
◆『テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック』概要
・発売日：2013年10日10日（木）予定
・通常版価格：6980円［税込］
・『テイルズ オブ シンフォニア』と『テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-』をHD画質で収録
・パッケージビジュアルは藤島康介氏描き下ろし
・新規描き下ろしの秘奥義カットイン追加
・歴代『テイルズ オブ』シリーズの衣装追加
・『テイルズ オブ シンフォニア』テーマソング2曲を収録
・『テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-』テーマソング3曲フルアレンジで収録
・初回特典：“10th Anniversary Greeting Card”
【概要】
ufotableによる描き下ろしイラストが表紙のグリーティングカード
下記のスペシャルコンテンツが手に入るシリアルコード付き
・小西克幸さん、下野紘さん出演のグリーティングメッセージ映像
・PS3用カスタムテーマ
・『テイルズ オブ』ソーシャルコンテンツの特典を入手できるシリアルコード
さらに発表は続き、なんとOVA『テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION』の3部作がBlu-ray BOXになることも発表。発売日は2013年11月6日で、“シルヴァラント編”、“テセアラ編”、“世界統合編”を収録、キャラクターデザインの松島晃氏描き下ろしのBOXが特典として付くことが公開された。またこれに合わせ、“バンダイチャンネル”にてOVA『テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION』が期間限定無料配信されることも発表された。
※“バンダイチャンネル”特設ページはこちら
＜期間限定無料配信スケジュール＞
“シルヴァラント編”全4話
2013年6月1日（土）21：00～6月16日（日）23：59
“テセアラ編”全4話
013年7月6日（土）21：00～7月21日（日）23：59
“世界統合編”全3話
013年8月3日（土）21：00～8月18日（日）23：59
そして『TOS-U』発表の興奮冷めやらぬまま、misonoのライブがスタート。『二人三脚』（『テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-』テーマソング）、『VS』（『テイルズ オブ ザ テンペスト』テーマソング）、『ホ・ン・ト・ウ・ソ』（OVA『テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION 世界統合編』OP）、『そしてボクにできること』（『テイルズ オブ シンフォニア』テーマソング）、『Starry Heaven』（『テイルズ オブ シンフォニア』テーマソング）、そして最後に『Tales...』（『Tales with misono-BEST-』書き下ろし楽曲）の計6曲をパワフルに歌いあげた。
ライブ後のトークでは、10月9日にCDを発売予定であることを発表。day after tomorrowのメンバーだった鈴木大輔氏の参加もほのめかされ、「それ言っていいの？（笑）」（小野坂）という場面も。
いよいよエンディングの時間を迎え、ステージ上に改めてゲストが登場。「次回はぜひ相方と出演したい！」「私服が恥ずかしくなるぐらいコスプレ率を上げましょう！」など、それぞれがファンに向けて最後の挨拶を行い、恒例の「ビバ！ テイルズ オブ！」の掛け声で会場がまさに一丸となったところで、イベントは無事、終演となった。
◆イベント直後の馬場英雄プロデューサーを直撃！
ついに発表された『テイルズ オブ シンフォニア』10周年記念作品、『TOS-U』。そんな一大発表を終えたばかりの馬場プロデューサーに、いろいろと聞いてきたぞ。
――今日のフェスティバル、いかがでしたか？
馬場 6年目ということで、どんどん会場が大きくなってきています。横浜アリーナは2回目ですが、お客様の熱というか、楽しんでいる雰囲気というのがステージに伝わってきますよね。いいイベントに成長したなということと、僕たちもファンの方もいっしょになって、ここまで大きくすることができたと感じています。
――去年とはステージの構造が変わりましたが。360度見回したいという考えからでしょうか？
馬場 全方向から楽しんでもらいたかったというのがひとつ。もうひとつは片面をつぶして劇場型のステージというのをやり続けてきたので、新しい取り組みとしてステージを変えたいなと思い、センターステージを置いてやるということにチャレンジしてみました。
――例年以上に、フリーダムな感じになりましたね（笑）。
馬場 かなりね（笑）。自由に楽しくやってるなーって感じがして、キャストの皆様もすごく楽しそうでしたね。男性陣は、「またがんばろーっ！」て円陣組んでましたよ。
――あのフリーダムな展開や会話の流れなどは、どこまでが台本なんですか？
馬場 たとえば代永さんの名前をいじったりだとか、人をいじっているとこは基本、アドリブです（笑）。
――置鮎さんのキャラクターもすごかったですね。コスチュームも含めて。
馬場 イベントを楽しもう、という気持ちで来てくださるんですよ。ディムロスもガイアスも両方やってくださって、ファンの方も喜んでくださったんじゃないでしょうか。
――『TOS-U』、ついに発表されましたね。
馬場 ファンの皆様に見守られながら月日を重ねてきたシリーズだと思っています。『テイルズ オブ シンフォニア』は初の3Dで、『テイルズ オブ ファンタジア』と繋がる部分もあったりして、ユーザーさんの中でもすごく大切な作品だと思うんです。ふだん、タイトルのアニバーサリーというのはやらないんですけど、『テイルズ オブ シンフォニア』は10周年の10月10日発売させていただくことにしました。小野坂さんも小西さんもイベントにいつも来てくださいますし、いまもキャラクターが生き生きしていますよね、『テイルズ オブ シンフォニア』は。
――ユーザーさんの反応はいかがでしたか？ ふだんのステージだと聞こえずらいと仰っていましたが。
馬場 今年はサラウンドで聞こえてきましたね。後ろからも「きゃー！」って声が聞こえてきて、すごかったです。
――弊社のDXパックも、みんなで盛り上げていこうという取り組みの一環ですが、馬場さんからご提案いただいたんでしたね。
馬場 やっぱりみんなで盛り上がりたいですしね。エンターブレインさんが『テイルズ オブ』シリーズを盛り上げましょう！ と言ってくださったからできたものでもありますよ。僕たちではできない、お客様への手の届けかたというのがあると思いますし。ただ、読者からの応募で『テイルズ オブ エクシリア2』の男湯イベントのようなすごいのがきちゃったら、ちょっと大変ですね（笑）。
――最後にひと言お願いします。
馬場 1日目が終わりましたが、明日もあります。参加型の楽しいイベントというのが“テイルズ オブ フェスティバル”なので、来年に向けてというところも考えながら、明日も楽しんでください。ぜひ「来てよかった」と思えるイベントにしたいと思います。
――ありがとうございました。
