「帰りの飛行機に乗れなくても見る」――そんなつわものも

 2013年5月18日(土)、19日(日)、中国・上海で開催されたNVIDIA主催のゲームフェスティバル“GeForce e-Sports”。本大会の目玉であるオンラインゲームのチャンピオンシップが行われた2日目の様子をお届けする。

 今回記者が注目してきたのは、現在世界でもっとも遊ばれているオンラインゲーム『League of Legends』(以下、『LoL』)と、歴史ある『StarCraft II』(以下、『SC2』)。大会では、地元・中国のチームのほかに、各国の人気プロゲーマーたちが特別招待されて参戦しており、『LoL』は台湾のTPAチーム、中国のWEチーム、中国のIGチームが、『SC2』は韓国のYoDa選手、中国のMacsed選手、中国のInfi選手らが登場した。

 『SC2』は、予想通りプロゲーマーたちがトップ3を占領。安定した力を見せつけ、韓国のYoDa選手が1位に輝いた。対して、『LoL』では、かなり早い段階でTPAとIGが負けてしまうというまさかの事態が発生。インタビューが行われたプレスルームは完全にお通夜モードとなっており、記者は騒音で選手たちを刺激しないよう、隅っこでひっそりと息を潜めるはめに。かと思えば、数分後にはケロッとしていたりするので、メンタルはやっぱり強いのだろう。

 そんな2チームの代わりに台頭してきたのは、中国の皇族Royalチーム。決勝戦では序盤、完全にWEを押していたため、会場のあちこちからため息がもれていた(会場の皆さんはWEがお好きな様子)。しかしそこはやっぱり人気プロゲーマー。後半、後手後手に回っていたWEが突然息を吹き返したかと思うと、ものすごい勢いで反撃を開始。司会者に「ピャオリャン!(beautiful!!)」を叫ばせるプレイを連発し、見事1回戦目を奪取した。

▲皇族Royal
▲WE
▲序盤は皇族Royalが押していたが、後半からWEの怒涛の巻き返しが。
▲どのキャラクターを使うかもとても重要。ひとりひとり選ばれるたびに、「なるほど」や「こうくるか」と言った感想が会場から聞こえていた。
▲このような看板を掲げて応援する人たちの姿が多く見られた。

 2回戦目も、その勢いのまま試合が展開。皇族Royalは反撃のチャンスも見い出せないままじわじわと追いつめられてゆき、最終的にWEが優勝を手にした。

▲優勝決定! 優勝選手たちの前にはメディアのみならず、一般客もつめかけて大変なことに。
▲1回戦終盤の来場者の様子。電車、大丈夫?

 そして、日本以外の国ではよくあることだが、中国もその例にもれず、非常にマイペース。大事なことなので何度も言うが、非常にマイペース。昨年度は試合終了が22時だったため覚悟はしていたが、今年も気がつけばやっぱりいろいろ遅れに遅れていた。当初『LoL』の決勝戦は18時に終了する予定だったが、優勝が決まったときの時刻はすでに23時過ぎ。にも関わらず、会場には多くの人が残っており、あくびしながらでも一生懸命観戦していた。中には、「飛行機もう間に合わないけれどいいや!」というつわものもおり、中国人のe-Sportsに対する熱意がよく伝わってきた。

 閉会式には優勝した選手たちがずらりと整列。各々が手にした賞金を掲げ、フェスティバルを締めくくった。

▲『SC2』の選手たち
▲『LoL』優勝・中国のWE
▲『LoL』準優勝・中国の皇族Royal
▲『LoL』3位・台湾のTPA

上海美人写真集

 麗しのコンパニオンさんたちの写真をお届け! 1日目は逃してしまったが、2日目はばっちり全員抑えてきました。