Xbox Liveでいちばん熱いコーナー！ 世界のインディーズ作品を独断と偏見で紹介！
ゲームファンであれば、誰もが一度は“一流ゲームクリエイター”を夢見るもの。ここで紹介する“Xbox Live インディーズ ゲーム”は、そんな夢を追い続けるアマチュアクリエイター（ときにはプロのクリエイターも！）が、日夜新作をリリースしているという、Xbox Liveでもナンバーワンの更新頻度を誇るコーナーだ。ここでは、筆者の独断と偏見に基づいた注目作3タイトルをピックアップ！
今回は、8bit風シューティング2タイトルとアクションパズル1タイトルを紹介するぞ。
オススメその1 ～ドット絵風のカジュアルゾンビ再び！～
タイトル：Zombie Estate 2
ジャンル：シューティング
製作元：JeremyVerchick48
価格：80MSP
8bit風のレトロなグラフィック、とっつきやすさと適度な爽快感で好評を博した全方位シューティング『Zombie Estate』の続編。今回は近接など80種類以上の武器、30種類のキャラクター、14種類の敵など随所にボリュームアップが施されている。
WAVEごとに登場するゾンビを全滅させ、入手したお金とアイテムで装備を少しずつ強化していく。グラフィックを含め、やることは前作からほぼ変わっていないのだが、丁寧に作られているのですなおに楽しめる。難易度も幅広く設定が可能で、カジュアルからコアまでそれぞれの腕前に対応する作りもいい。
本作の醍醐味は、なんといっても最大4人まで参加可能なマルチプレイだろう。友だち同士でワイワイ言いながらドット絵の箱庭内でゾンビを倒しまくる。このとき生きてくるのが、前述の難易度設定。簡単すぎてもつまらないので、むしろ「これ大丈夫か！？」くらいの難易度がことのほか楽しい。シングルプレイのコツコツ感もいいが、個人的にはパーティゲーム感覚のマルチプレイを強くおすすめする。
オススメその2 ～堅実に戦う全方位シューティング～
タイトル：Zombie Compound
ジャンル：シューティング
製作元：Smoodlez
価格：80MSP
こちらも8bit風のドット絵が印象的な全方位シューティング。前後左右から押し寄せてくるゾンビを倒し、入手したお金で装備や能力をアップグレードしていく。
パッと見で「はいはい、またコレ系の全方位シューティングね」とスルーされてしまいそうだが、本作は残弾の概念が若干シビアになっており、トリガーを引きっぱなしにしていると、アッという間に残弾が尽きてしまう。全方位シューティングは、特定のアイテム以外は残弾無制限というシステムが多いが、本作はこのあたりに適度なしばりをいれることで一定の緊張感を持たせている。
ゲーム中に登場するボムや固定砲台なども、敵を倒す以上に“残弾節約”という意味でありがたい存在。慣れてくると狙い撃ちがメインになり、一定時間弾が無制限になるアイテムが出現すると「やったー！」と小躍りしたくなる。ただダラダラ延々と撃つだけの同類作品に飽き飽きしていた人は、この機会にぜひお試しいただきたい。
オススメその3 ～磁力を制御してゴールを目指せ！～
タイトル：Magnetic By Nature：Awakening
ジャンル：キャラクター アクション
製作元：Tripleslash Studios
価格：80MSP
アーティスティックなグラフィックが特徴のパズルアクション。ステージ内に散在する回転ノコギリなどの障害物にあたらないようにし、花の形をしたゴール地点を目指す。
基本動作は“走る”と“ジャンプ”。さらには、右トリガーと左トリガーでステージ内にある磁場を利用。右トリガーはフィールド内の赤い磁場に、左トリガーは青い磁場にそれぞれ反応。赤は押しているあいだは反発し、キャラクターが反対側に押しやられていく。青は逆に吸い寄せられていくといった具合だ。
ナムコ（現バンダイナムコゲームス）の『カイの冒険』を想起させる操作性は、アクションパズルが好きな人には十分刺さるクオリティー。ただ、チュートリアルを兼ねた序盤こそ“走る”と“ジャンプ”を使うが、以降ほぼ空中で左右トリガーを引くタイミングに終始してしまうのが惜しい。ただ難しいのではく、“深みを与える”レベルデザインや画面レイアウト（高速で大きく動く必要がある場所は、視点を引いて全体や先を見やすくするなど）にもうひと工夫あれば、全体の印象が格段に違ったかもしれない。
■著者紹介：豊臣和孝
フリーライター。月刊時代のファミ通Xbox 360誌からファミ通.comへ異動して、実質コーナー継続中。毎月3タイトルをピックアップしてのご紹介が基本スタイル。次世代機の噂もチラホラと出てきておりますが、インディーズはどうなるのかも気になるところではありますね。
