今後は“IP軸戦略”をさらに強化

 2013年5月9日、バンダイナムコホールディングスが2013年3月期の連結決算を発表。同社の業績が、売上高4872億円(前期比 7.3%増)、営業利益486億円(同40.6%増)、経常利益499億円(同42.9%増)、当期純利益323億円(同67.8%増)であることを明らかにした。

 躍進の要因となったのは、コンテンツ事業、わけてもソーシャルゲーム。『機動戦士ガンダム』シリーズや『ワンピースグランドコレクション』、『アイドルマスターシンデレラガールズ』などが業績に大きく貢献したとのことだ。一方で、家庭用ゲームソフトでは、「国内外において『ソウルキャリバー』、『NARUTO-ナルト-』、『テイルズ オブ』、『ワンピース』などの人気シリーズの最新タイトルの販売に加え、国内では、人気テレビ番組をコンセプトとしたタイトルなどが好調に推移しました」としている。

 今後の見通しについては、コンテンツ事業では、IPを軸に、さまざまなカテゴリーに向け商品・サービスを提供する“IP軸戦略”をさらに強化するとのこと。「既存IPに加え、欧米を中心に放映開始予定の新作アニメーション『PAC-MAN and the Ghostly Adventures(パックマン アンド ザ ゴーストリー アドベンチャーズ)』 を核としたさまざまなビジネス展開を行うなど、新規IPの育成にも取り組みます」としている。また、技術進歩や環境変化に迅速に対応するための施策を推進するなど、中長期的な視野での開発環境の整備・向上を行うことも明確にしており、家庭用ゲームソフトでは、人気シリーズの投入に加え、ダウンロード専用タイトルなど、ネットワーク機能を活用した新たな取り組みを強化することを打ち出している。

以上を踏まえ、バンダイナムコホールディングスでは、2014年3月期の連結業績を、売上高4800億円(前期比1.5%減)、営業利益400億円(前期比17.8%減)、経常利益400億円(前期比20%減)、当期純利益260億円(前期比19.7%減)と予想している。