2014年3月期は成長性の高いオンラインコンテンツに経営資源を集中
カプコンが2013年3月期連結業績を発表した(2012年4月1日~2013年3月31日)。それによると、売上高は940億7500万円(前年比14.6%増)、 営業利益101億5100万円(前年比17.6%減)、経常利益109億4400万円(前年比7.4%減)、当期純利益は29億7300万円(前年比55.8% 減)と、増収減益となった。
リリースによると、「当連結会計年度においては、中核部門であるデジタルコンテンツ事業で、パッケージ主力タイトル『バイオハザード6』が490万本を販売したものの、リピート販売が伸び悩んだことにより計画未達となりました。一方、新作タイトル『ドラゴンズドグマ』が採算性の高い国内市場において予想以上のヒットを放ち、近年のオリジナルタイトルとしては異例のミリオンセラーを達成しました」とのこと。
一方で、スマートフォン向けアプリ『みんなと モンハン カードマスター』及び『バイオハザード アウトブレイク サバイヴ』がそれぞれ会員数200万人を突破したほか、ビーラインブランドの『スマーフ・ビレッジ』も長期にわたり安定した 収益を確保。加えて、アミューズメント機器事業では、「旗艦タイトルのパチスロ機『バイオハザード5』が、家庭用ゲームソフトとの好循環により予想を大幅に上回る売行きを示し、収益を下支えしました」としている。
その結果、「売上高は前期比で増収となるものの、利益面では売上原価や販売費および一般管理費の増加により前期比で17%の減少となりました。さらに、開発体制等の見直しに伴う事業構造改善費用などの特別損失を計上したため、通期連結業績は増収減益のやむなきに至りました」(リリースより)と説明している。
なお、2014年3月期の連結業績予想については、成長余力の高いオンラインコンテンツ(モバイル、PCオンライン、ダウンロードコンテンツ(DLC))へ 経営資源を集中させるとともに、『モンスターハンター4』や『ロスト プラネット 3』など国内外に照準を合わせた大型タイトルの投入により、売上高970億円、営業利益120億円と増収増益を見込んでいるとのことだ。