経営統合以来、営業利益、経常利益、当期純利益は3期連続して最高益を更新
2013年5月7日、コーエーテクモホールディングが2013年3月期の決算発表を行った(2012年4月1日~2013年3月31日)。それによると、同社の2013年3月期の業績は売上高は346億3900万円(前年同期比2.5%減)、営業利益が62億800万円(前年同期比7.8%増)、経常利益が88億3500万円(18.2%増)。当期純利益は56億5600万円(前年同期比21.9%増)となっている。
この件に関して決算短信では、「当社では経営方針“成長性と収益性の実現”のもと、各種施策に取り組んでまいりました。ナンバリングタイトルやコラボレーションビジネスのさらなる成長を図りつつ、新規IPへのチャレンジを積極的に進めたほか、コスト削減の取り組みを一層推進したことにより、収益力も向上いたしました。また、為替や株式相場の好転により、有価証券関連損益も大きく改善しております」とリポート。営業利益、経常利益、当期純利益については、コーエーとテクモの経営統合以来、3期連続して最高益を更新したとのことだ。
具体的なタイトルに関しては、ゲームソフト事業では、『真・三國無双7』(プレイステーション3用)、『DEAD OR ALIVE 5』(プレイステーション3、Xbox 360用)などのナンバリングタイトルや、コラボレーションタイトル『真・北斗無双』(プレイステーション3、Xbox 360、WiiU用)が順調に推移。開発を担当したタイトルでは『ワンピース 海賊無双2』(プレイステーション3、プレイステー^ション Vita用)が国内で、『ポケモン+ノブナガの野望』(ニンテンドーDS用)が海外で大変好評を博したとのこと。ソーシャルゲーム事業では、主力タイトルである『100万人の信長の野望』、『100万人の三國志』、『100万人のWinning Post』が安定した収益で推移。コラボレーションタイトルも積極的に展開し、『AKB48の野望』が市場の注目を集めたとしている。
今後の見通しについては、「グループビジョン“世界No.1のエンターテインメント・コンテンツ・プロバイダー”のもと、更なる成長性と収益性の実現に向け挑戦を続けるとともに、“クオリティ&サティスファクション”を商品コンセプトに、高い品質によってお客様に大きな満足を提供してまいります」(決算短信より)とのこと。ゲームソフト事業では、新規IPを創造するとともに、新ハード対応やダウンロードビジネスの強化を積極的に推進。また、『信長の野望』30周年事業や、『戦国無双』シリーズ10周年、さらには株式会社ガストの設立20周年に向けた施策などにより、既存IPのさらなる展開に取り組むとしている。
それらの見通しを踏まえて、決算短信では2014年3月期の業績は、売上高370億円(前年同期比6.8%増)、営業利益70億円(同12.8%増)、経常利益90億円(同1.9%増)、当期純利益57億円(同0.8%増)を見込んでいるとのことだ。