ファンと一体となって盛り上がる
2013年4月28日（日）、東京・渋谷のライブハウス代官山UNITにて、ボーカル・Ayumuとベース・MeguによるユニットZweiのワンマンライブが行われた。Zweiとしては久々のワンマンライブということで、多くのファンが詰めかけ、その瞬間を固唾を飲んで見守った。
Zweiのふたりに加え、ドラム、ギター、キーボードを加えた生バンドで行われた今回のワンマンライブ“Re：Set”。1曲目の『MONSTER』から押しつぶされそうなほど迫力のあるサウンドで会場を攻め立てると、ファンも体を揺らし、腕を振り上げ全身で楽曲を感じる。さらに、バンドアレンジされた『オカルティクスの魔女』が披露されると、会場中が声を張り上げ、楽曲をさらに押し上げていく。「アツいだろ！ 最初からアツいだろ!?」と会場に語りかけたAyumuは、「このままZweiの、このZweiのノリにみんな着いて来いよ！」と一声。立て続けに『メフィストフェイレスの黙示』、『Denny』、『’Find Me』、『FakeFace』と歌い上げ、会場をアツく盛り上げる。各曲でアツいパフォーマンスを見せるZweiのふたり。ステージ上に用意された壇上に上がり会場を煽るMeguや、ふたりがそれぞれに噛んだピックを会場に吐きつけるなど、荒々しいパフォーマンスで会場の熱気をさらに引き上げた。
「なんか今日いろいろ被ってるらしいじゃん。それでも来てるわけでしょ？」と語りかけたAyumuに「会いに来たよ！」と会場から声が上がる。そして「Zweiワンマンライブ“Re：Set”へようこそ！ 今日は楽しんでってね。まだまだ激しくいくから。でも、つぎはちょっとしっとりかな（笑）」と伝えると、スローなナンバーである『声』へ。女性ファンからの歓声を受けながら、同曲を歌い上げると『イナンナの見た夢』を披露し、曲の、そして会場の激しさを増していく。さらに『幻影のメビウス』で突き抜けるような歌声を響かせるAyumu。その歌声と体中に響くサウンドにオーディエンスも魅了されていく。『GATE WAY LOVE』ではファンも腕を左右に振り体を揺らして盛り上がった。
そして2013年4月24日にリリースされたばかりのアルバム『Re：Set』の表題曲『Re：Set』を披露。上着を脱いだAyumuはステージの外にまで身を乗り出して歌い、ファンを煽りまくる。ノリノリで歌うAyumuと会場を煽るMegu。ふたりとも楽しそうにパフォーマンスをくり広げ、会場との一体感を感じた。
続けてMeguによるMCへ。「やっとしゃべれるー。みんな盛り上がってますかー？ みんなたぎってますかー？」と会場に声をかけたMeguは、「クールダウンも兼ねて、Meguさんのたわいもない日常の会話を聞いてもらおうかと」と切り出す。Wikipediaに“カラスに追われる”と書かれているという話題で会場を盛り上げたMeguは、会場のファンとともにやりたいことがあると告白。ふだん男性からも女性からもカッコいいと言われることが多いというZweiのふたりは、たまには女性っぽくしてみようということで、しゃべるときの声を少し上げて、語尾を上げてしゃべると女性っぽいしゃべりかたになると聞いたということで、そのしゃべりかたで「ワッショイ！」とコールをしてほしいという無茶振りを行う。これに会場のファンが見事に応えると「お前らドMだな（笑）」とご満悦。さらに、Ayumuにも同じ無茶振りをして、Ayumuは巻き込まれ事故を起こすことになった。あきれ顔で「つぎいくよ（笑）？」と語ったAyumuは、『Dragon』を熱唱。さらに『風の旋律』を歌い上げると会場もコールで応え、曲を盛り上げた。
「みんなはひとりぐらい大切な友人だったり、友だちはいますか？」とひと言伝えたAyumuは、『1+1=2』を披露。観客をひとりステージに上げ、その観客に向けて歌うように、じっと目を見つめて歌い上げるAyumu。2番からはAyumuがMeguのことをしっかりと見つめながら歌い始めると、Meguは涙がとめどなく溢れ、泣きながらのパフォーマンスとなった。続く『あの夏の日の思い出』は、『シュタインズ・ゲート 線形拘束のフェノグラム』のエンディングテーマ。ステージ両脇の壇上にふたりが陣どりしっとりとしたバラードを歌い上げた。
ふたりが一度ステージから下がると、ステージ上に残ったバンドメンバーが演奏やパフォーマンスで会場を盛り上げる。そして衣装チェンジして登場したふたりが披露するのは『小指のパラドックス』。小指を立てて振り上げるパフォーマンスで会場との一体感を感じると「ライブ最高！」とMeguもシャウト。さらにここでZweiから重大発表があるとのことでMeguからふたつ発表が。ひとつ目は2013年7月にシングルが発売されることが決定したということと、同シングルに収録される楽曲『Heading For Tomorrow』が『怒首領蜂 最大往生 完』のエンディング曲としてタイアップが決定したという内容。そしてもうひとつは、2013年8月に開催される“アニメロサマーライブ2013 -FLAG NINE-”への出演が決まったというもの。会場からもアツい声援が響き、この発表に全員で喜びを表した。そして、ここでZweiおなじみの「ワッショイ！」コールへ。「ワンマンライブ、そして『Re：Set』発売、そして今日はみんな楽しんでいってね！ ワッショイ！」とAyumuが声をかけると、会場全体で「ワッショイ！」コールを上げ、ボルテージを上げていく。さらに、今回はメロディーつきのコールをして発散しようと思っているというAyumuの提案によって、コールを行うことに。ファンとのコール&レスポンスでAyumuのテンションもどんどん上がっていくなか、『PrettyQueen』、『Movie Star』とまくし立てる。
2曲を歌い上げると「ヤバいよ、ヤバい。もう終わりだって。あとホントに残り2曲！」と語るAyumu。「それぞれのノリかたで、楽しんでいかないと損だよ。あと2曲だから楽しんで！」と声をかけ、さらに「まだね、本気を出していないMどもがいるんだよ。最後に完全燃焼いくよ！」とMeguも会場を煽る。そして披露されたのは『純情スペクトラ』。待ってましたとばかりに会場のファンもさらに熱く盛り上がる。会場のファンが声を張り上げ、全身で盛り上がると「まだ足りないよ！ まだ負けない。ぜんぜん負けない！」とAyumuもノリノリ。「つぎマジでラストだし！ つぎ！ ラスト！ 拡張！」とAyumuがファンに向けて声をかけると、会場のファンも「プレイス！」と全力で応え、最後の楽曲『拡張プレイス』へ。Zweiもバンドメンバーも、そして観客も全力疾走で同曲を楽しむと途中でAyumuが観客の中にダイブするシーンも。全身全霊、最後の最後まで全力を出し尽くしたライブに、ファンも、Zweiも満足げな表情を見せた。
最後にMeguが「Zweiとしてはホントに久しぶりのワンマンで。正直こんなことは言いたくないんだけど、この5年間Zweiは壁にぶち当たることが多くて、心が痛むことも多かったんですけれど、まわりで守ってくれるスタッフの皆さん、サポートメンバーのみんな、足を運んでくれた関係者の皆さん、そして何よりも何よりもハニーのみんな！ これからもZweiは駆け抜けていくんで、よろしくお願いします!!」とファンに挨拶。最後は「お疲れワッショイ！」で締めて、ライブの幕を下ろした。
■Zweiワンマンライブ“Re：Set”セットリスト
01. MONSTER
02. オカルティクスの魔女
03. メフィストフェイレスの黙示
04. Denny
05. ’Find Me
06. FakeFace
07. 声
08. イナンナの見た夢
09. 幻影のメビウス
10. GATE WAY LOVE
11. Re：Set
12. Dragon
13. 風の旋律
14. 1+1=2
15. あの夏の日の思い出
16. 小指のパラドックス
17. PrettyQueen
18. Movie Star
19. 純情スペクトラ
20. 拡張プレイス
