これはすごいゲームになる予感……!

 2013年4月29日、『パズル&ドラゴンズ』ファンのためのイベント“パズドラファン感謝祭”が開催された。会場内で試遊出展されていた、2013年冬発売予定のニンテンドー3DS用ソフト『パズドラZ』の試遊リポートをお届けしよう。

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▲試遊コーナーはさすがの人気だったが、十分に試遊台が用意されていたこともあり、それほど長時間待つことなく試遊することができた。
▲幅広い年齢層、男女問わず多くの来場者が集まっていたが、とくに親子連れの姿が目立っていたのが印象的。

 このイベントで試遊できたのは、この日のために用意された“ファン感謝祭バージョン”。プレイを開始すると、まず“ドラゴン研究所”なるところで、研究所の職員らしき人から簡単な説明を受けることに。ドラゴン研究所には何人かの職員がおり、会話をしていくと、いろいろな情報を教えてくれる。この、プレイヤーキャラクターを操作し、歩き回って会話をして情報を集める、という時点で、すでに本作が、スマートフォン版の『パズル&ドラゴンズ』とは異なり、よりいっそうRPGテイストの強い作品であることがよくわかる。

 そして職員たちからの情報によると、研究所では、“Z.E.U.S.”や“H.E.R.M.E.S.”といったマシンを使い、エッグからモンスターを生み出したり、“チップ”を使ってモンスターを進化させたりすることができるのだとか。試遊バージョンでは、実際にそれらを試すことはできなかったが、どうやらパーティー強化のシステムは、まったく新しいものになるようだ。

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※画像はイメージです。“ファン感謝祭バージョン”のものではありません。

 さて、ひととおり情報を聞いたあとで、いよいよ試遊バージョン専用のダンジョン“スペシャルダンジョン 感謝祭の森”へ。ダンジョンでは、移動画面とパズル画面を繰り返しながら、奥に進んでいく仕組み。さっそく、最初の敵とバトル!
 バトル画面は、上画面の中央に敵パーティー、下に味方パーティ-が表示される。下画面でドロップを移動させて揃え、敵にダメージを与えていく……という具合で、基本デザインは、『パズル&ドラゴンズ』を踏襲したものとなっている。

 遊んでみてまず目に付くのが、敵モンスターのアクションだ。2Dテイストそのままに3Dで表現されているらしく、非常にヌルヌルとよく動く! ただし、敵の攻撃時などに過剰なアクションを見せられるわけではない。決してプレイのテンポを損なってはいないので、そこはご安心を。
 また、タッチペンを使ってドロップを移動させる操作が、思いのほか快適なのも驚いた。単純に、指で操作する場合よりも画面が隠れる面積が少ないし、正確な操作ができる。これは、ニンテンドー3DS版の大きな長所と言えるかもしれない。
 ちなみに、メニュー画面からは、バトルスピードの調節を行うことができた。ゆっくり、ふつう、はやい、すごいはやい、の4段階で、おもにメッセージの表示速度を変更することができる。『パズドラZ』のバトルでは、「ガンホーチームの攻撃!」「●●に▲▲ダメージ!」といった具合に、画面上部にメッセージが表示される。“ゆっくり”ならば画面をタッチするまでメッセージが表示されたままになり、“すごいはやい”なら、目視が難しいくらいの高速表示となる。このあたりは、プレイヤーの慣れに合わせて遊べるため、うれしい仕様と言えるだろう。

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※画像はイメージです。“ファン感謝祭バージョン”のものではありません。

 最初の敵(マーメイド、ホノりん、ミドりん)を撃破して進んでいくと、宝箱が出現。宝箱には鍵がかかっているが、解錠するために行うのは、やっぱりパズル! ここでは、3ターン以内に合計6回コンボすればオーケー、と甘めな内容。条件をクリアーすると、“10000D”をゲットすることができた。試遊バージョンでは説明はされなかったが、これはお金のようなものと見て間違いなさそうだ。

 続けて進んでいくと、マップ上の分岐点に到達。ここでもパズルとなり、“水ドロップを多く消すと左”、“炎ドロップを多く消すと右”という具合に、パズルの結果で道を選択する仕組みとなっていた。ここでは簡単に道を選ぶことができたが、わざわざこんな仕組みが用意されているということは……もしかしたら、右を選べば超レアなモンスターが出現するが、右に進むにはかなりのパズル力が要求される、なんて仕組みが出てくるかも……? ちなみにここでは、右に進むとフレイムナイト&ホワイトナイト、左に進むとアースナイト&アクアナイトが出現、という具合になっていた。

 さらに進んでいくと、このダンジョンのボス、“蒼剣の覇王ジークフリート”が出現。これが最後のバトルになるようなので、せっかくだから溜まったスキルを使いながら戦ってみることに。スキルの内容は、“攻撃力の○倍ダメージ”などのおなじみのものもありつつ、ホルスのスキルが“必殺のひと突き”(特大ダメージか、失敗したら1ダメージ)となっていたり、大幅に様変わりしているようだ。『パズドラZ』ならではのユニークなスキルの登場が期待できそう。また、スキル使用時の、画面全体を使った派手なエフェクトもなかなかカッコよく、バトルを大いに盛り上げてくれそうだ。

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※画像はイメージです。“ファン感謝祭バージョン”のものではありません。

 なんとかジークフリートを倒し、“キボウノカケラ”なる謎のアイテムを入手したところで、試遊プレイは終了となった。
 試遊を通じて実感したのは、『パズル&ドラゴンズ』の根本的な持ち味のひとつ、“サクサク感”はしっかり踏襲されているな、ということ。敵のアクションや、スキル使用時のカットイン、そして光り輝くドロップを消したときの、画面上に“Z”の派手なエフェクトなど、演出は大幅に強化されているものの、それがゲームのテンポを一切損なっていないのはじつに見事だ。少なくとも試遊バージョンでは、サクサク消して、サクサク進める、とても気持ちのいいプレイ感覚が実現されている。

 また、パズルの楽しさはパワーアップしながら踏襲している一方で、ゲーム性については大きな変化も感じられる。試遊版冒頭の、プレイヤーキャラクターを操作してNPCと会話するパートについてもそうだが、バトルについても、よりRPG色が強められている印象だ。たとえば試遊版では、1回のバトルが終了するごとに、経験値とお金らしきものを入手。なんとそこで、味方モンスターがレベルアップしていたのだ。つまり『パズドラZ』では、モンスター合成でレベルを上げるのではなく、モンスター自身がバトルで経験値を入手し、レベルアップしていくという具合に、根本的なシステム変更が行われているようだ。

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※画像はイメージです。“ファン感謝祭バージョン”のものではありません。

 広報担当の方によると、「まだまだ、ぜんぜんごく一部です」とのこと。実際プレイできたのは5分足らずだったが、それでも、本作がかなりの大作に仕上がりそうな予感は十分に感じることができた。はたして全容はどんなものになるのか……続報が楽しみだ!


パズドラZ
メーカー ガンホー・オンライン・エンターテイメント
対応機種 3DSニンテンドー3DS
発売日 2013年冬発売予定
価格 価格未定