待望の拡張版をさっそくプレイ

 2013年4月25日に発売となった、カプコンのオープンワールドアクション『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』。本作は、2012年5月24日に発売され人気となった『ドラゴンズドグマ』に、多彩な追加要素を収録した拡張版だ。ここからは、『ダークアリズン』の大きな追加要素に注目したプレイリポートをお届けする。

ついに発売! 『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』の主要追加要素をチェック_02
ついに発売! 『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』の主要追加要素をチェック_03
▲新モンスターも多数追加されている。

日本語フルボイス化でゲームへの没入感がアップ

 『ドラゴンズドグマ』からの大きな追加要素のひとつが、キャラクターのセリフなどの日本語フルボイス化。オプションで英語との切り換えもできるようになっているので、『ダークアリンズン』からプレイする人は両方試してみるのもいいだろう。洋画を字幕で観るか吹き替えで観るか、というのに似た違いがある。これは人によって好みが異なるものだとは思うが、記者としては追加された日本語フルボイスがオススメ。映画とゲームの大きな違いは、ゲームはただ画面を眺めているだけでなく、常に手を動かしてキャラクターなどを操作しており、ゲーム側からのリアクションに対しても判断などを迫られる点。となるとやはり音声で入ってくる情報はそれだけでわかるほうがいいと感じる。とくにお供として連れているポーンに関しては、『ドラゴンズドグマ』では英語音声+セリフ表示というのがデフォルトの仕様になっていたので、慣れれば気になるほどではないが、どうしてもセリフを見るというひと手間があった。ポーンのセリフは冒険や戦闘に非常に役立つ情報・ヒントであることが多く、聞き流すわけにもいかない。というわけで、今回の日本語フルボイスは非常にうれしい追加。これによりゲームプレイへの没入感が上がったのは間違いなく、『ドラゴンズドグマ』の世界の見え方も前作とは少し違った感じを受けた。また、ポーンだけでなく、ゲーム中に登場するノンプレイヤーキャラクターたちも、豪華声優陣の演技でより魅力的になっている。

ついに発売! 『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』の主要追加要素をチェック_01
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黒呪島へはどのくらいのレベルで行けるのか?

 『ダークアリズン』のゲーム部分最大の追加要素は、やはり追加エリアの黒呪島。黒呪島には、メインポーンを作成すれば行けるようになる。本編の序盤といえるあたりでもう行けるようになるため、『ダークアリズン』からプレイする人も気になる存在だろう。しかし、公式に”高レベルプレイヤー向け”と紹介されているこのダンジョン。いったいどのくらいが無理なく探索できるレベルなのか? 簡単に試してみた。

■レベル1~10
無理。入り口の犬に齧られると蒸発します。

■レベル11~20
無理ですね。入り口の犬に(以下略)

■レベル21~30
厳しいでしょう。覚者として手応えを感じ始めるレベルですが、黒呪島では通用しません。

■レベル31~40
難しいですね。レベル40くらいなら戦いになるが、その対象が入り口付近の魔物という時点で探索というには……。得られる経験値が多めなので、割り切って入り口あたりをレベル上げに使うのはアリ。

ついに発売! 『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』の主要追加要素をチェック_05

 黒呪島ハンパない! プレイした感触では、黒呪島の探索を始める推奨レベルは60くらい。ここから、レベルを上げ、装備を整えながら少しづつ深部へと探索を進めていくといった感じになるだろう。レベル60は、本編を余裕でクリアーできるくらいのレベルなので、つまり黒呪島はそのくらいの高難度エリアということ。フレンドに高レベルのプレイヤーが居れば、高レベルのサポートポーンを雇って、自分は低めのレベルで突撃するという荒技も可能だが、とくに初プレイの人にはあまりオススメしない。本編を進めて能力を鍛え、広大なオープンフィールドを歩き、自分が何者なのかを知ってから黒呪島に挑戦しても遅くはないだろう。このあたりの初心者向けガイド、さらに黒呪島に関する情報は週刊ファミ通5月9日・16日合併号(4月25日発売)に掲載されているので、そちらをチェック!

未プレイの人もこの機会にぜひ

 大きなヒットとなった『ドラゴンズドグマ』の魅力はすでにいたるところで語られており、まだプレイしていない人でも気になっている人は多いと思う。「気になっていたけど、ちょっと乗り遅れた……」なんていう人はとくに、この機会にぜひ手にとって欲しい1本。引き継ぎ組も交えて、各種コミュニティも盛り上がるだろういいタイミングだ。個人的に多くの人に本作を遊んで欲しいと思う理由、魅力をひとつ挙げるとしたら、”次の展開を見たくなる”作品であるという点。今回のような拡張、続編やスピンオフ、もちろん自分が期待したところで実現するものではなく次の展開があるのかは知る由もないが、これまでゲームを遊んできて漠然と「作品が続けば、長く支持されて大きく拡がっていくんじゃないか」という感触を持つことがある。歴史的な一歩にリアルタイムで立ち会ったかもしれない、そんな高揚感が『ドラゴンズドグマ』にはある。これを見逃す手はないと考えるのは当然で、ゆえにオススメなのだ。もちろん次の展開云々については完全に私見・願望なのでなんの保障もできないが、これに乗ってみて本作を遊んで損はしないことは保証できる。凄くワクワクする作品です。