“G-cluster”は6月に販売予定

 昨年の東京ゲームショウに、世界初のWi-Fiクラウドゲーム機“G-cluster”を出展し、注目を集めたブロードメディア。本日2013年4月25日に、ブロードメディア社の平成25年3月期決算説明会が開催され、その中でクラウドゲーム事業の今後の展開などの説明があった。
 ブロードメディアは、Gクラスタ・グローバルと共同で、日本国内における“クラウドゲーム事業”を展開している。先日発表された、NTTぷららの“ひかりTVゲーム”へのプラットフォーム技術およびゲームコンテンツの提供や、スマートファンやタブレット向けにゲーム事業者へクラウドゲーム機能の提供(KONAMIの“プロ野球スピリッツCONNECT”など)。そしてブロードメディア自身によるゲームサービスの提供が、Wi-Fiクラウドゲーム機“G-cluster”となる。

 本日の説明会では、“G-cluster”の発売時期が6月中旬と発表されたが、店頭での販売価格やローンチタイトルなど、詳細については5月下旬に開催される発表会で明らかにされる。
 “G-cluster”は、小型の本体をテレビなどに繋いでクラウドゲーム環境を提供する、クラウドゲーミングマシン。ゲームの処理はすべてサーバー側で行い、映像として本体にストリーミング配信。本体ではWi-Fiを介してこれを受信し、テレビに表示するという仕組みになっている。さらに、ゲームを快適にプレイするために必要となるワイヤレスゲームパッドとセットで販売される予定とのことだ。
「クラウドゲーム事業については、まず認知度を高めることが必要ですし、魅力的なタイトルを継続的に提供することも必要です。各メーカーさんやゲームデベロッパーさんとの協力関係も重要です。ゲーム業界の市場は、コンソールゲームががんばっているところにソーシャルゲームが出てきたわけですが、ソーシャルゲームがいまのクオリティーの限界を打ち破ることができたらどうなるか。いまある機能に“G-cluster”を追加することでダウンロードゲームも、クラウドによってさらにリッチに、楽しく、おもしろく見せることができます。ビジネスとして、すぐに効果があるものを提供できると思っています」(橋本太郎・ブロードメディア代表取締役社長)

Wi-Fiクラウドゲームマシン“G-cluster”は6月中旬発売予定_01
Wi-Fiクラウドゲームマシン“G-cluster”は6月中旬発売予定_02
▲新規事業として“クラウドゲーム”に期待を寄せる、橋本太郎代表取締役社長。
Wi-Fiクラウドゲームマシン“G-cluster”は6月中旬発売予定_05
Wi-Fiクラウドゲームマシン“G-cluster”は6月中旬発売予定_06
▲テレビの背面に接続するため、前方からはまったく見えない。ワイヤレスゲームパッドとの感度も良好。
Wi-Fiクラウドゲームマシン“G-cluster”は6月中旬発売予定_03
Wi-Fiクラウドゲームマシン“G-cluster”は6月中旬発売予定_04
▲ローンチタイミングでの参入メーカーやタイトルは、5月の発表会で明らかになる予定だ。