11日間にわたるロケテストを実施

アーケード初“基本プレイ無料”! 『ぷよぷよ!!クエスト アーケード』スタッフインタビュー_01
▲『ぷよぷよ!!クエスト アーケード』は、21.5インチの、見やすいタッチスクリーンを搭載。誰でも直感的な操作で楽しめる。

 2013年3月28日から4月7日までの期間、セガのアミューズメント施設3店舗(池袋ギーゴ、クラブセガ秋葉原 新館、セガワールド トレッサ横浜)にて、新作アーケードゲーム『ぷよぷよ!!クエスト アーケード』のロケテストが行われた。

 20年以上の歴史を持つパズルゲーム『ぷよぷよ』にRPGの要素を取り入れた本作。プレイヤーはパズルで“ぷよ”を消して、モンスターを攻撃し、クエストを進めていく。本作の大きな特徴は、アーケードゲームでは初となる“基本プレイ無料”制を採用していることだ。プレイヤーは、硬貨を投入することなくゲームを始められる。クエストを進める際は“げんき”を消費するが、このげんきは時間経過、もしくは課金によって回復する(プレイデータを保存するには、Aimeカードが必要)。

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▲ゲーム進行に必要なげんきのゲージは、画面の右上に表示されている。
▲クエストを行う際は、仲間モンスターを選んで、パーティを組む。パーティー編成もタッチ操作でカンタンにできる。
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▲制限時間内に“ぷよ”を動かし、同じ色のぷよを4つつなげて消すと、消えたぷよと同じ色の仲間モンスターがパワーアップ。
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▲パズルが終わるとバトルスタート。“だいまほう”を使うと、右の画面のような派手な演出が楽しめる。

 “硬貨を投入する”というアーケードゲームの常識を打ち破った本作のねらいや展望とは? セガの渡邉正勝プロデューサーに聞いた。
※本インタビューは、週刊 ファミ通4月25日号(4月11日発売)に掲載したものに加筆したものです。

アーケード初“基本プレイ無料”! 『ぷよぷよ!!クエスト アーケード』スタッフインタビュー_10
『ぷよぷよ!!クエスト アーケード』プロデューサー
セガ 渡邉正勝氏
Masakatsu Watanabe

――『ぷよぷよ!!クエスト アーケード』を開発することになったきっかけを教えてください。
渡邉正勝氏(以下、渡邉) ゲームセンターに来たことがない人でも、すぐに楽しめるゲームを作りたいと考えたのが開発のきっかけです。そこで、誰でも気軽に楽しめる“パズル”というジャンル、パズルならセガのIP(知的財産)の中でも認知度の高い『ぷよぷよ』、そして“基本プレイ無料”制を軸に企画を練っていきました。

――早い段階から、基本プレイ無料を意識されていたのですね。
渡邉 アーケードゲームは、お客様に対し、つねに新しいプレイスタイルの提案をしてきました。これまでのノウハウを生かしつつ、「今までのスタイルをガラッと変えよう!」と基本プレイ無料に踏み切りました。今回のロケテストで、業界初のチャレンジである、基本プレイ無料がどこまでお客様に受け入れられるかということと、さらなる可能性があるかを探れればと思っておりました。

――げんきを消費して、クエストを進めるというシステムは、ソーシャルゲームに通じるものがあると感じました。
渡邉 ソーシャルゲームを意識したというわけではなく、ゲームセンターに来たお客様にとってわかりやすい基本無料プレイの形を模索した結果、この形となりました。

――課金をすると、どのようなボーナスが得られるのでしょうか?
渡邉 ロケテスト版では、100円を投入することで、“げんき”を100ポイントプラスすることができます。また、バトル中にHPかターン数がゼロになったとき、100円を投入すると、両方が回復して、続きからプレイできます。そのほか、課金でモンスターを召喚することもできますが、召喚は、毎日のログインやゲーム中に入手できる“スペシャルスター”を使うことでも行えます。

――課金をしなくても、基本的なゲームの要素をすべて楽しめるのですね。
渡邉 はい。げんきは時間経過でも回復しますから、回復するまでのあいだ、ほかのゲームを遊んだり、食事をしたりして、待っていただいても構いません。ゲームセンターに長く滞在していただく、あるいは来ていただくきっかけになることも、このゲームのねらいのひとつですから。

――ロケテストの評判はいかがでしょうか?
渡邉 予想を大きく上回るお客様が遊んでくださり、おおむね好印象を持っていただけたようで、うれしく思っています。ふだんゲームセンターに来られない方がたくさんプレイしていたただいたのが印象的でした。通常より長くテストを行ったことで、皆さんの遊びかたの変遷を見られましたので、このテストを参考に、製品化に向けて励みます。
※『ぷよぷよ!!クエスト アーケード』の稼働日は未定です

――今回のロケテストで遊べる範囲は限られていましたが、稼動後はもちろん、クエストやモンスターのカードが随時増えていくのでしょうか。
渡邉 はい。ロケテストでも、皆さんが長く遊べるように、途中でカード追加などを行ってきましたが、製品版ではカード追加以外でも、何回も楽しめるような要素をいろいろと追加していくことを考えております。また、ゲーム以外の要素となりますが、ゲームセンターに集まった人同士で気軽に楽しめる仕組みも入れていきたいですね。

――今後、ほかのタイトルで基本プレイ無料を導入する予定はありますか?
渡邉 回答に困る質問ですね(笑)。もちろん、いろいろと考えてはおります。基本プレイ無料というシステムだけでなく、ソフト、筐体すべてにおいて、アーケードゲームの新しい形にチャレンジしていきたいですね。

――筐体といえば、『ぷよぷよ!!クエスト アーケード』の筐体で印象的なのは、タッチスクリーンです。誰でもカンタンに操作ができるように設計されていますよね。
渡邉 この筐体のスクリーンは21.5インチで、この大きさのタッチスクリーンを触る機会は少ないと思います。この大きさだからこそ遊びやすい、わかりやすい、ということを意識して開発をしております。

――製品版の稼動を楽しみにしています。最後に、読者へひと言お願いします。
渡邉 ゲームセンターには、ゲームだけでなくいろいろな遊びがあります。ぜひお店に来て楽しんでいただければと思います!