決まったばかりの2013年の目標を発表!

 PC用ブラウザゲーム『エンゲージナイツ』の主題歌『運命のEngagement』を歌う、歌手の鈴木このみに、ファミ通.comが直撃インタビューを敢行。新曲『運命のEngagement』から、2013年の目標まで、いろいろなことを語ってもらった。

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■鈴木このみ
1996年11月5日生まれ。大阪府出身。2011年の“アニマックス第5回全日本アニソングランプリ”で優勝。2012年4月、畑亜貴リリックプロデュースの楽曲『CHOIR JAIL』(テレビアニメ『黄昏乙女×アムネジア』オープニング曲)でデビューを果たす。
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――アニマックス第5回アニソングランプリで優勝してから2年が経過しましたが、これまでの活動を振り返って、いまの心境をうかがえれば。
鈴木このみ(以下、鈴木) じつは今日、新たに目標を立てたんです。

――おお、タイムリーですね。いったいどんな?
鈴木 “落ち着くことも必要だ”ということに、ついさっき気づきました(笑)。デビューしてから1年まだ経っていないので、いまはまだ“新人”と言えるから緊張したりそわそわしたりしてもいいかもしれないですけれど、1周年を機に少し余裕をかもし出して、「緊張しています!」という新人感ではなくて、大物感を匂わせていきたいな、と。

――(笑)。大物感を漂わせるために、落ち着こうということですか。
鈴木 そうですね(笑)。あとはやはり、1周年を迎える前と同じことをしていたらいけないなと思ったので、新しいことにも、いままでしていなかったことにもチャレンジしたいなと思っています。

――具体的にどんなことにチャレンジしてみたいですか?
鈴木 うーん、さっき目標立てたばっかりやからなー(笑)。あ、MCのときに冷静にしゃべれるようにしたいですね。いつもテンパってしまうので、もっと冷静になって、「あそこらへんのお客さん静かやな」と思ったら、そこに振ってみるとか。

――あえてね(笑)。
鈴木 そういう余裕がほしいです。

――ステージに立っている姿を見る限りでは、すごく落ち着いて見えますよ。
鈴木 ありがとうございます(笑)。

――でも、お話を聞いた限りでは、そうでもなかったんですね(笑)。
鈴木 じつは、そうでもないんです(笑)。緊張でお腹が痛くなってしまうぐらいで。

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――デビューしてからいままで3枚のシングルが出ていますけれど、手応えはいかがでしたか?
鈴木 1年で3枚も出せると思っていなくて、1年1枚ペースかなと思っていたので、「2枚目」と言われた瞬間に「え?」って感じで。さらに、「3枚目」と言われたときは「えええ!?」って(笑)。本当に驚きましたね。

――そのペースでやっていくことをたいへんだとは思いませんでしたか?
鈴木 むしろ楽しいです。『CHOIR JAIL』のときはレコーディング自体が初めてだったので、「もっと感情を込めて!」とか、いろいろとアドバイスをいただきつつ収録をしました。『CHOIR JAIL』は、けっこうダークな感じの歌やったし、慣れていないところもあって辛かったんですけれど、だんだん慣れてくるとレコーディングも楽しくなっていきました。

――これまでの楽曲は、わりとすべてが違う雰囲気の曲でしたよね。
鈴木 今回の『運命のEngagement』もぜんぜん違う感じの曲なんですけど、カップリングも含めていつもいろんなタイプの曲を歌っていますね。つねにチャレンジしています。

――前作はVOCALOIDのカバーをやったりもして。
鈴木 そうなんです。音域が広くて、レコーディング中、血管はちきれそうやったんですけれど(笑)。でも、歌っていて楽しかったです。難しいからこそ楽しいというか、燃えましたね。“歌”って、その日の気分によって違ったりするんですけれど、そのときのレコーディングはすごく元気で、ピンピンしながら、超ノリノリで、踊る勢いで歌っていました。

――『囚人』は、そんな曲調の歌ではないですよね(笑)。
鈴木 (笑)。いままでにないぐらい、歌詞が物語調になっていたので、演じている感じで歌うことができたんですよね。すごくおもしろかったです。歌詞の世界観を思い描くのが楽しくて。

――ふだんはそういう感じではなかったんですか?
鈴木 これまでの曲も、イメージは思い描いていたんですけれど、ここまではっきりとした物語調の歌詞のものはあまりなかったんです。それに、オリジナルのPVに沿った感じにしようと思ったのでPVで描かれていた場面を思い出して歌ったりしました。ここは石を投げつけられてる感じでとか(笑)。イメージを膨らませて歌うことができましたね。

――そんな中、発表されました『運命のEngagement』ですが、これは初のミドルバラードになるそうで。
鈴木 歌の先生にまず最初に聴いてもらったときにアドバイスをもらったんですけれど、そのときに「映画の『ロード・オブ・ザ・リング』は知ってる?」と言われて、何でなのかをうかがったら、「この曲はそんな感じだよ」と。実際にレコーディングで歌っているときも、「ゲームの歌だ」というイメージよりもリアルな世界、たとえば『ロード・オブ・ザ・リング』のような壮大な映像だったり、ローマ帝国のような歴史上の存在を思い浮かべたほうがしっくりきたんです。最後のサビのところは、お城が地面からゴゴゴゴゴゴってせり上がってくるぞ、みたいな(笑)。曲が静まっているところは湖をイメージして歌いましたね。

――とくに聞いてほしいところがあれば。
鈴木 この曲は、メロディーがすごくキレイなんです。イントロもすごくキレイで、最初から「おお!」となると思うので、最初はちょっと覚悟を決めて聞いていただいて(笑)。最後には静かになるところがあるんです。そこがイチバン湖っぽいイメージをして歌ったので、“戦いの中にある静けさ”というのを味わっていただきたいです。

鈴木このみとゲームとその後

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――鈴木さんはちなみにゲームはされるんですか?
鈴木 いまは『とびだせ どうぶつの森』をしています。いつもはニンテンドー3DSの3D表示をOFFにして遊んでいるので、ぜんぜん飛び出さないんですけどね(笑)。

――『運命のEngagement』が主題歌になっている『エンゲージナイツ』のような、PCのゲームなどはやったことはありますか?
鈴木 小学校のころにハンゲームをやっていましたね。意外とオンラインゲームのデビューが早かったんですよ。最初は麻雀を試してみたかったんですけど、小学生にはちょっと難しくて(笑)。なので、育成ゲームみたいなものをやっていました。ハンゲームはいろいろなゲームがあったから、たくさん遊んでいましたね。

――ちなみに、『エンゲージナイツ』はやってみたいですか?
鈴木 もちろん! とくに歌を早く聴きたいな、と(笑)。PVを見たときに、アレキサンダーがかわいらしい感じになっていてビックリしました。もっと凛々しい感じのイメージがあったので(笑)。そのあとに出てきた織田信長がすっごくセクシーな声だったので、さらにビックリしました。学校とかで「アレキサンダーかわいいよねー」って言うと「ええ? あのアレキサンダー大王?」みたいなことにならないか心配ですよね(笑)。

――思い描いているものがぜんぜん違ってきそうですね(笑)。鈴木さんが今後やっていきたいこともうかがえれば。
鈴木 今年の目標はワンマンライブです。あとは、ふだんの自分も出しつつ、歌っているときのキリッとした自分も出していきたいなと。変わらないところと、どんどんこれから変わっていくところがあってもいいのかなと思ったので、いろいろなことにチャレンジしていきたいです。

――素の自分という意味では、お試しラジオの『鈴木このみのこんなんでええんちゃう?』で出せるのではないですかね。
鈴木 ラジオは、逆に緊張しすぎて、おかしくなっちゃって(笑)。しょっちゅうお会いできていない方がゲストさんだと、最初に違う鈴木がやってきて、おとなしくなってしまうんです。

――なるほど(笑)。慣れが必要そうですね。あとはワンマンライブをやるのであれば、アルバムを出したいところですよね。
鈴木 出してみたいですねー。

――アルバムを出すということになったら、どんなアルバムにしたいですか?
鈴木 アルバムってブックレットに写真がいっぱい載っているから、1枚めくっていくたびに違う鈴木がいるみたいなものにしたいです。時々おちゃらけたヤツもおって「なんやこれー!(笑)」と思ったら、つぎのページではキリッとしていて。そういうフェイントをかけたいですね。色も何色っていうよりは、多色、いっぱいの色が詰まっている感じにしたいです。1曲目を聴いて鈴木このみこんな感じかーと思っても2曲目を聴いたら違う鈴木で、3曲目はもっと違っていて、「ぜんぜん違うやん!」って思うようなアルバムを作ってみたいですね。同じ系統でまとめてしまうとおもしろくないかなって。

――いまのところ、かわいらしい系の曲があまりないですから、そういう曲も聴いてみたいですね。
鈴木 いつも走ってるか、もがいてるかですからね(笑)。

――アルバムをもし作るのであれば、当然新曲も入ってくるでしょうから、そういう曲を入れることで、ジャンルに捉われない、いろいろな色のアルバムになるんじゃないかと。
鈴木 おお……、カッコイイ。「ジャンルに捉われない」……使わせていただきます(笑)。

――それでは、最後にひと言メッセージをいただければ。
鈴木 いつも応援してくださっている方、本当にありがとうございます! そして、初めて鈴木このみの名前を目にする方、オンラインシミュレーションRPG『エンゲージナイツ』の主題歌を歌わせていただきます、鈴木このみです。ぜひ名前だけでも覚えてやってください。今回の『運命のEngagement』は、壮大ながらもすごくキレイな曲になっていて、ゲームにピッタリな世界観が描かれた曲だと思います。とても力強い曲です。ぜひ『運命のEngagement』を聴いてください。そして、『CHOIR JAIL』、『DAYS of DASH』、『夢の続き』と、これまでに歌ってきた曲もぜんぜん違う曲になっていますので、もし歌を聴いて興味を持っていただければ、そちらも聴いていただきたいなと思います。鈴木このみ、がんばります! ありがとうございました!!

■『エンゲージナイツ』とは
インストール不要、PCブラウザだけで遊べるシミュレーションRPG『エンゲージナイツ』。世界で名を馳せたあの伝説の英雄たちが、美しい姿で生まれ変わり、現実世界より救世主<ロード>として召喚されたあなたと、勝利のため戦地へと挑む物語が描かれる。主題歌が聴けるPVも公開中。