あーくれぼ『P4U』池袋GIGO店舗予選＆エリア決勝をリポート
アークシステムワークスによる、同社のアーケード版対戦格闘ゲームの全国大会“ARC REVOLUTION CUP（アークレボリューションカップ）”、通称“あーくれぼ”。今回は、2013年3月31日に池袋GIGO（東京）にて開催された『ペルソナ4 ジ アルティメット イン マヨナカアリーナ』（以下、『P4U』）の店舗予選とエリア決勝をリポートする。
■ARC REVOLUTION CUPとは？
ARC REVOLUTION CUP（アークレボリューションカップ）、通称あーくれぼは、『ブレイブルー クロノファンタズマ』、『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』、『ギルティギア イグゼクス アクセントコア プラス アール』というアークシステムワークスの3タイトルを競技種目とした、国内最大規模のアーケード版対戦格闘ゲームの全国大会。全国各地のゲームセンターで開催される店舗予選、店舗予選勝者が集うエリア決勝を勝ち抜くと、2013年5月19日に開催される同社の創立25周年記念イベント“ARC SYSTEM WORKS FESTIVAL（アークフェス）”内で実施予定の決勝大会に出場できる。なお、同大会はトーナメント方式で、各タイトルの最強を決めるべく1on1の試合形式が採用されている。
【ARC REVOLUTION CUP概要】
◇大会名称：ARC REVOLUTION CUP（アーク レボリューション カップ）
◇競技種目：
・BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA（ブレイブルー クロノファンタズマ）
・ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ
・GUILTY GEAR XX ΛCORE PLUS R（ギルティギア イグゼクス アクセントコア プラス アール）
◇予選大会：2013年2月16日（土）～2013年4月21日（日）
◇会場：全国の予選実施店舗
※詳細は、公式サイトの予選店舗スケジュールをご覧ください。
◇全国決勝大会：2013年5月19日（日）
会場：パシフィコ横浜 国立大ホール
（ARC SYSTEM WORKS FESTIVAL（アークフェス）内に実施）
◇主催：アークシステムワークス
◇公式サイト（こちら）
“世界チャンプ”も参戦した池袋GIGO予選
池袋GIGOは毎月第2＆第4火曜日に『P4U』大会を継続開催し、あーくれぼ本戦前日の5月18日には前夜祭として5on5を企画するなど、『P4U』に力を入れているゲームセンターだ。今回の店舗予選には海外大会での優勝経験を持つ“きりさめ”選手（千枝）や、闘劇本戦出場皆勤賞の“回転王”選手（千枝）なども参戦。本戦と見まがうほどのハイレベルな激戦がくり広げられた。
店舗予選に出場したプレイヤー中、半数近くが鳴上、美鶴、千枝を使用。ベスト4に勝ち上がったキャラクターも、千枝×2、美鶴、アイギスとなった。世間的には“強キャラ”と言われるキャラだけに、予選大会での活躍度もかなり高いようだ。大会中は、暴発した“ボコスカアタック”がフィニッシュブローになる試合や、PSR200（PSR=プレイヤーの強さを現す数値）台の選手がPSR700台の選手をあと一歩まで追い詰める展開などがあり、ギャラリーもハラハラするような目を離せない内容が相次いだ。稼動してから１年以上が経過しているということもあるのか、プレイヤーたちはゲームを熟知しており一方的な試合展開は少なかった印象だ。
そんな中見事店舗優勝に輝いたのは、世界チャンプこと“きりさめ” 選手（千枝）。彼は以前アメリカの大会に招待選手として招かれて優勝を飾ってきた経験があり、”世界チャンプ”として恐れられている。店舗決勝戦のアイギス戦では、アイギスの“しゃがみB”を読んで“クイックエスケープ→立ちB”からの最大反撃を成功させたり、画面端の固めで“立ちAAA”から“低空ダッシュジャンプCでめくり攻撃”→“ワンモアバースト”から大ダメージをたたき出すなど、圧倒的実力でエリア決勝に駒を進めた。
運命のエリア決勝
エリア決勝の参加メンバーは“きりさめ”選手と、前日までに同エリアの店舗予選を突破している“トンビ”（千枝）選手、“東條希”（陽介）選手、“JEO最強”（シャドウラビリス）選手の3名を加えた計4名。そして本戦に出場できるのはこの中からたった１名のみ。高まる緊張感の中、トーナメント方式で１枠が争われた。
第一試合は“トンビ”選手対“東條希”選手。1ラウンド目はお互いペースを握らせず一進一退の展開になったが、終盤に“トンビ”選手の黄色バーストが空振り。これが勝負を分けたのか、最後は陽介が素早さで翻弄し、接戦を制する。2ラウンド目は終始陽介ペースの試合展開。トドメにはバースト防止のコンボから“ガルダイン”までつないで勝利。
第二試合は“きりさめ”選手対“JEO最強”選手。試合開始直後から逆ギレアクションを頻発するシャドウラビリス。ペルソナでのフォローを仕込みつつ振り回すが、“きりさめ”選手も逆ギレに反応して逆ギレで返していくなどの反応の良さを見せ付け、1ラウンド目は“きりさめ”選手が勝利。これで準備が整ったのか、2ラウンド目からはシャドウラビリスがペースを握る。“空中ギロチン→ワンモアキャンセル”からの中段や、“ティタノマキア”でのめくりなど数々の崩しネタも功を奏し、“JEO最強”選手が世界チャンプ“きりさめ”選手を破る。
決勝戦は“東條希”選手対“JEO最強”選手。1ラウンド目は勢いにのった陽介が止まらず、終始“東条希”ペースであっという間に1ラウンドを先取する。2ラウンド目以降は一転してシャドウラビリスが主導権を握る。終盤ではシャドウラビリスの強みの逆ギレもヒットしはじめ、起き攻めやセットプレイがつぎつぎに機能。結果、キャラの強みを発揮することが出来たシャドウラビリスが陽介を打ち破り、“JEO最強”選手が本戦出場を決めた。
■東京エリア6代表、JEO最強選手インタビュー
――予選突破おめでとうございます。エリア決勝では自信はありましたか？
JEO最強選手（以下、JE） 「きりさめ」に勝ち越すのは難しいから、当たったらネタとか使いつつ荒らしスタイルでやろうと思ってました。立ち回りも試合前に決めた内容を貫くだけって覚悟してたのが良い結果に結びつきましたね。
――準決勝の「きりさめ」戦、立ち回りでの逆ギレアクション多用は思惑通り？
JE 予定通りの行動でした。「きりさめ」は、こちらが逆ギレを放ったのを見てから合わせるように逆ギレで返してきたりもしましたが、それでも出し続けるって決めてました。一生逆ギレ出すってイメージを植えつける作戦ですね。
――いくつか見せたガード崩しネタはかなり強そうでしたね。
JE 空中ギロチン→ワンモアキャンセルからの中段は、初見の相手にはまず当たりますね。あと、ティタノマキアでのめくり攻撃はもはや伝統のくずし連携ですが強力です。あまりプレイしてない「きりさめ」なら、どちらも食らってくれるだろって思って勝負をかけました。
――店舗予選から含めて、勝ち抜く為のポイントはどんなところだと思いますか？
JE 試合前にやることを決めておくことですね。そうすれば試合中何が起こっても混乱しない。自分なりの大会心得なんですが、自分の動きを確実に貫くのがかなり重要だと思ってます。
――本戦では鳴上、美鶴、千枝のいわゆる3強が目立つと予想されますが、シャドウラビリスはキャラ的に本戦を戦えそうですか？
JE 3強よりもクマがきついですね。シャドウラビリスの攻撃の特性上、モーションが大きいのでいろんな連携がクマには通用しないんです。ほとんど見てから逆ギレで返されてしまうので。クマ以外だったら対戦相手の人読みとセットプレイでどうにでもなると思います。
――最後に、本戦への意気込みをお聞かせください。
JE シャドウラビリスでは「ねりな」選手のような素晴らしいプレイヤーもいるし、自分も家庭用で練習して、本戦までにはコンボを出来るようになっておきたいです。コンボ、苦手なんです（笑）
●店舗紹介
■池袋GIGO
住所：東京都豊島区 東池袋1-21-1
TEL:03-3981-6906
営業時間:10:00～24:00
公式サイト（こちら）
