2013年夏には学校生活支援アプリ“スクールパレット”を公開予定

 日本マイクロソフトと東京書籍は、小・中・高等学校でのICT(情報通信技術)活用推進に向けて協業すると発表した。21世紀にふさわしい学校教育環境の実現を目指し、デジタル教科書や教材などが利用できる学校生活支援アプリなどの提供を始める。
 具体的な取り組みの第一弾が、2013年夏をメドに公開される予定のWindows 8用学校生活支援アプリ“スクールパレット”となる。このアプリは、Windowsストア上に無償公開され、教師用と生徒用の両方の機能を備えている。教師用としては、授業計画を立てたり、進行度のチェックができるほか、グループごとに連絡を送ることも可能。一方の生徒側は、時間割やスケジュールの管理、ニュースの閲覧などの機能を備える。
 “スクールパレット”はデジタル教材として、すでに東京書籍や朝日新聞などの教科書・教材会社、出版社など、本日3月29日時点で300以上のコンテンツ(一部有料)を配信することが決まっているとのこと。それらコンテンツは、日本マイクロソフトのクラウドサービス“Microsoft Windows Azure”上で管理・配信される。日本マイクロソフトは、そういった教育コンテンツのデジタル化やクラウド経由での配信、アプリ開発のための技術支援を行うことになる。
 すでに和歌山市教育委員会などでの試験導入が決まっている“スクールパレット”。7月の正式公開を目指し、今後も全国各地への導入を図っていく予定だ。

日本マイクロソフトと東京書籍が教育分野のデジタル化で協業_01
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▲協業を発表した、日本マイクロソフト 代表執行役社長 樋口泰行氏(左)と東京書籍 代表取締役社長 川畑慈範氏。

“マイクロソフト 21世紀の教室 ~Windows in the Classroom~”
 日本マイクロソフトでは、初等中等教育機関・自治体の教育関係者を対象とした体験型コンセプトルーム“マイクロソフト 21世紀の教室”を品川オフィス内に設置している。
 この施設では、学校の普通教室で最新のICT環境を使った授業シナリオを、模擬授業形式で例示。この施設で利用されるICT環境は、Windows 8 タブレットやOffice 365 Educationに加え、Windows 8用に開発された各種デジタル教材や授業支援システムなどの最新環境。マイクロソフトが考える“21世紀の教室での学びの姿”を具体的に体験することができる。