話題のスタジオQuantic dreamの内部へ!
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“Quantic dream”スタジオツアーリポートの2回目は、スタジオの様子と『BEYOND: Two Souls(ビヨンド:ツー・ソウル)』の試遊機インプレッションを掲載しよう。
今回のスタジオツアーでは、まずQuantic dreamの創始者であり、『BEYOND: Two Souls(ビヨンド:ツー・ソウル)』のディレクターでもあるデヴィッド・ケイジ氏がメディアの前に登場。彼の案内でQuantic dreamの中を見て回ることとなった。デヴィッド氏と言えば、『ファーレンハイト』や『ヘビーレイン -心の軋むとき-』、『BEYOND: Two Souls(ビヨンド:ツー・ソウル)』といった一連のQuantic dream作品のシナリオを書き、ゲームシステムを構築し、アートの部分も担当したりと、ゲーム全体を統括するキーパーソン。Quantic dreamの頭脳とも言えるデヴィッド氏が案内してくれるとは、じつに光栄なことだ。記者が見たところ、Quantic dreamの中はシンプルにまとまっていて、余計なものがない印象。デヴィッド氏によると『ヘビーレイン -心の軋むとき-』の開発時は100人程度だった開発スタッフの数も、いまでは倍の200人ほどになったという。それだけ多くの人数がいるにも関わらず、ごちゃごちゃせずにスッキリとしているので不思議な感じだ。デヴィッド氏はさらにゲーム開発会社の設備としては珍しい、社内スタジオにも案内してくれた。この場所で『BEYOND: Two Souls(ビヨンド:ツー・ソウル)』のパフォーマンスキャプチャーを行ったという。
試遊機のインプレッションをお届け
スタジオツアーリポートの1回目でお伝えしたデヴィッド氏によるプレゼンテーション後、絶賛開発中である『BEYOND: Two Souls(ビヨンド:ツー・ソウル)』のワンシーンを遊ぶことができた。ここからは、試遊機のダイジェスト映像とともに、プレイインプレッションを掲載する。
今回の試遊機は、ウィレム・デフォー演じる教授がジョディをクルマに乗せるシーンからスタートする。ふたりが向かう先は、DARPA(国防高等研究計画局)。世界最先端のテクノロジーや軍事技術を研究するアメリカ国防総省の施設で、いったい何が起きているのだろうか?
ジョディがクルマを降りると、周囲は騒然としていた。DARPAの前は警察官や研究員、兵士、黄色い科学防護服を着込んだ男性など、たくさんの人で溢れかえっている。皆一様に混乱の表情を浮かべており「施設の中で何か重大な事故が起きたのだ」と感じさせる。そんな中、ジョディはたったひとりで施設の中に足を踏み入れる……。おそらく、ふつうの人間では解決できない“何か”が発生し、霊体と交信できる能力を持ったジョディが呼ばれたのだろう。
地下に向かうジョディはエレベーターに乗ろうとしたが、うまく作動しない。ここは霊体のエイデンの出番だ。本作では、ゲーム中に△ボタンを押すと、いつでもジョディとエイデンの操作を切り換えられる。エイデンはジョディと見えない鎖でつながっていて、その範囲内であれば、空中を飛び回ったり、壁をすり抜けることが可能。ここでは、エイデンを操作してエレベーターの中に入り、ドアを塞いでいるオブジェクトをどかせば、エレベーターを呼ぶことができた。
地下4階に着いてからは、エイデンと協力して先に進むシーンが続く。ロックされた扉をすり抜けてスイッチを押したり、ジョディの力ではびくともしない棚を倒して足場にしたりと、エイデンが大活躍。エイデンを駆使したゲームプレイはちょっとしたパズルを解いているような感覚でおもしろい。
エイデンは“チャネリング”と呼ばれる特殊能力を持っているようだ。チャネリングを使うと、死体が持っている記憶を再生することができる。あたり一面に火が広がっていて、先に進めない場所では、消防員の死体にチャネリングし、彼が生前持っていた消火器の位置が判明。エイデンを操って消火器をジョディのもとに転がして、火の勢いを弱めて進むことができた。このように、チャネリングを使って道を切り拓く場面も多数用意されているようだ。
消火器で火を消したり、いろいろなパズルを解いて、いよいよ施設の深奥に! ……というところで試遊機の横に立っていた開発スタッフからストップの声が。どうやら試遊の範囲はここまでのようだ。スタッフによると、この先のシーンはゲームの重大なネタバレを含むので、現時点では見せられないとのこと。そう言われると、余計気になるのだが……。とは言え、今回の試遊で、ゲームの新UIやエイデンの操作、ジョディとエイデンの連携でパズルを解決していく場面など、本作の基本的なシステムを体験することができたのは大きな収穫だ。ストーリーや演出に注目されることが多い本作だが、ゲームプレイの部分も遊び応えのあるものに仕上がっている模様。なお、今回遊んだ場面はホラー色がやや強めだったが、デヴィッド氏のプレゼンテーションで公開されたような、人の感情の機微を描いたドラマ部分も遊んでみたいと思った。いろいろな表情を持ったゲームなので、そのほかにもどんな遊びかたができるか、とても楽しみだ。
この後、Quantic dreamの中核を成すクリエイターたちにインタビューを敢行! その内容をお届けするので、お見逃しなく。
★キーパーソンへインタビュー『BEYOND: Two Souls』Quantic Dreamスタジオツアーリポート【その3】→【コチラ】
★キーパーソンへインタビュー『BEYOND: Two Souls』Quantic Dreamスタジオツアーリポート【その4】→【コチラ】
BEYOND: Two Souls(ビヨンド:ツー ソウル)
メーカー | ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン |
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対応機種 | PS3プレイステーション3 |
発売日 | 2013年発売予定 |
価格 | 価格未定 |
ジャンル | アドベンチャー / ドラマ |
備考 | 開発:Quantic Dream |