話題のゴシックホラーシューティングと初遭遇!

Xbox 360用ソフト『カラドリウス』の試遊イベントがSFカフェで開催、気になる“羞恥ブレイク”の真実は!?_12

 『カラドリウス』は、モスより2013年4月25日発売予定のXbox 360用ゴシックホラーシューティングゲーム。ヤスダスズヒト氏によるキャラクターデザイン、ベイシスケイプ制作のサウンド、“羞恥ブレイク”に代表される斬新なシステム等、新たな情報が出るたびに話題を呼んでいるタイトルである。2013年2月15日~16日に開催された“JAEPO 2013(ジャパン アミューズメント エキスポ 2013)”にも映像出展され、今夏予定のアーケード展開も発表。Xbox 360ユーザーだけでなく、アーケードシューターからも熱い期待が寄せられている。

 2013年3月20日、メディア&ブロガー向けに『カラドリウス』の試遊会が、東京・神田の“SF-BAR 神田フラックス”で開催された。この日、集まったのはメディアやブロガーが約10媒体ほどで、1媒体ずつ順番に試遊プレイすることができた。プレイモニターは壁面に設置された巨大プロジェクターで、店内には視聴用モニターも別途設置。ドリンクとフードも振舞われ、なんとも優雅で贅沢な雰囲気のなかで試遊会は始まった。ちなみに本作のプレイアブルが披露されるのは今回が初の機会となる。ゲーム自体はほぼ完成しており、クリアー後の隠し要素などもちらほらと見て取れたが、あえてそのあたりは“見なかったこと”にしておきたい。

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▲バーの内装はSF映画やゲームのキャラクターたちが飾られた、遊び心に満ちた作り。

安心感と新鮮さが同居するプレイ感覚

 あらためて本作の仕様を説明しておくと、操作系は1レバー+5ボタン。一見しただけでは複雑そうだが、ボタンはスタンダードなメインショットとボムが2ボタンを占め、残り3ボタンは“エレメントシュート”と呼ばれる特殊攻撃になっている。これは『雷電』シリーズで言えばサブウェポンのような位置づけになるが、それぞれに対応するゲージが存在。ゲージは使うたびに減少し、ゼロになると使えなくなる。ただし、時間の経過や回復アイテムの取得で回復する。また、3つのゲージがすべて50%以上の状態なら、いずれか2ボタンの同時押しで画面全体に効果が及ぶ“エレメントバースト”が放てる。エレメントバースト中は3つのゲージがいっせいに減少し、枯渇すると効果は終了。その直後はエレメントシュートを使えないため立ち上がりは弱いものの、発動時に一定時間弾消し効果とその後、画面全体におよぶ攻撃判定が持続するため、無制限のボム感覚で使用できる。ただし、個人的な感想としては、通常のボムよりも威力はかなり低く、ダメージを与えるというよりは弾消し効果のために使っていくことになりそうだ。

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▲横画面をほぼフルに使った縦スクロールシューティング。ボス戦の突入するとフルボイスの会話デモが挿入され、臨場感を高める。

 エレメントシュートは各キャラクターに3種類あり、それぞれ攻撃系、支援系、防御系に分かれている。たとえば攻撃系は前方に強力な集中ショットを放ち、支援系は威力は低いものの自機から離れた位置を砲撃、防御系は自機周辺の弾消し効果がある……といった具合に差別化されている。基本的には、状況に応じてこれらを使い分けていくことになるが、ゲージは自然回復するため100%の状態を持続してもあまり意味がない。そのため、温存しすぎず積極的に使ったほうがよさそうだ。さらにスコア稼ぎにも直結しており、エレメントシュートで敵を倒すと敵破壊時のスコアにかかる倍率(画面左下に表示された“Rate”)が少しずつ上昇する。スコアを稼ぐためには、メインショットを極力使わないで、3種類のエレメントシュートを中心にパターンを構築していくことになると思われる。なお、この倍率はステージクリアーかミスでリセットされるため、ノーミスで進むことも重要になってくる。加えて、エレメント系の攻撃で敵に当てると倍率表示の下にある“エーテルゲージ”がたまり、満タンになるとエーテルチップが生成。これを使って任意のエレメントシュートを強化可能になっている。

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▲ゲームプレイの模様はモス広報・森岡氏が解説。ときには大きな歓声が上がり、ときには爆笑の渦が巻き起こるなか、和やかに試遊会は進んだ。

 ここまでの説明ですでにお気づきかもしれないが、本作には回数制限のある通常のボムがあり、弾消し効果のある防御系のエレメントシュートがあり、簡易ボムとして使えるエレメントバーストがある。つまり、弾消しできるアクションが3種類も用意されているため(うち2種類はゲージが必要だが)、かなりしぶとく立ち回れるのだ。しかしながら、決して簡単というわけではなく、難易度NORMALでは気を抜くとあっさりやられてしまったりする。ボム使用中でも敵本体に当たればミスになるし、ボスは総じて巨大で体当たり攻撃や肉弾攻撃も仕掛けてくる。

 難度についてはもう少し遊んでみないと何ともいえないが、ミスをしてもタダでは転ばないのが『カラドリウス』だ。ミスすることを、むしろモチベーションに転化してしまう“羞恥ブレイク”が搭載されている。すでにファミ通.comでも情報を公開しているが、本作では搭乗機体の被弾やボスの破壊に連動して、キャラクター(の衣服)がダメージを受ける。その様子は段階的かつ赤裸々に映し出され、最後は専用のスペシャルシーンCGが開放! 究極の羞恥の姿が露になるという、なんとも魅惑的っで挑戦的なシステムである。依然として謎に包まれた部分は多かったが、今回の試遊を通じてプレイヤーキャラクターは生存時間が長いほど、ミス時に辱めを受ける場合が多いようだが……条件はまだ不明だ。逆に連続でミスした場合は、2機目のミス時は何も起きないこともあった。なお、特定の敵が落とす“魔導の欠片”を集めていくと1UPアイテムが出現。プレイヤーキャラの羞恥ブレイクはミスをトリガーに発動するため、1機あたりの生存時間を伸ばしつつ1UPもしっかり取得し、残機を使いきることがカギになる……かもしれない(※あくまでも個人的な予想です)。敵のボスも形態変化時や完全破壊時に羞恥ブレイクが発動することがあり、こちらも何らかの条件が必要になるようだ。余談だが、プレイヤーキャラのひとりであるケイ・パーシヴァルは現在判明しているただひとりだけの男性キャラだが、もちろん彼も羞恥ブレイクの対象。出現済みの羞恥グラフィックは、ギャラリーモードで閲覧可能で、これを集めるのも本作の大きな楽しみのひとつになりそうだ。

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▲羞恥ブレイクを初めて目の当たりにして、沸き立つ参加者一同。ミスをしても喜ばれるという、妙な雰囲気に(笑)。

 型破りな一面はあるものの、『カラドリウス』はシューティングゲームとしては正統派の雰囲気が強い。錬金術に禁呪、狂気に満ちた王の殺戮、人命を動力とする吸魂の兵器……いい意味で厨二的な世界観は求心力が高く、壮大かつメロディアスな楽曲、3Dのカメラワークや派手なエフェクトによる演出との相乗効果もあいまって、とても魅力的に映った。まさに本作が押し出す「やってみたい! 先が見たい! すべて見たい!」が凝縮された内容に仕上がっていることを実感。

 ところで記者の試遊のほうは、トップバッターに指名された緊張感もあってあえなく2面のボスで撃沈! 「ジョイスティックだったらもっと進めたのに」と見苦しい言い訳を残して退散した次第。ちなみに2P同時プレイ時は、キャラクター同士のかけあいが用意されており、ボスとの会話も1Pプレイ時とは異なる。ゲームシステムの面でも、1P&2Pの機体が重なると通常弾を“ほぼ”シャットアウトする回転バリアが展開されるなど、息を合わせることでさらに楽しく遊べる専用フィーチャーが盛り込まれていた。

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▲2人同時プレイはまた違った味わいがある。なお、左右にスクロールはしないため、スクロールの奪い合いになることはなく安心だ。

 3月30日に開催される高田馬場のゲームセンター“ミカド”のシューティングイベントにも、本作の試遊機(Xbox 360版)が設置される予定(詳細はこちら)。発売に先駆けてプレイするチャンスなので、気になる人は足を運んでみてはいかがだろうか。