「PS4のゲームはすべてPS Vitaでも遊べます」SCEワールドワイドスタジオ吉田修平プレジデントにインタビュー【PS Meeting 2013】

ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカが、アメリカ・ニューヨークにて現地時間2013年2月20日(日本時間2月21日)に開催した“PlayStation Meeting 2013”。その会場で、SCEワールドワイドスタジオの吉田修平プレジデントにお話を聞いた。

●興奮冷めやらぬイベント直後に直撃インタビュー

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 ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカが、アメリカ・ニューヨークにて現地時間2013年2月20日(日本時間2月21日)に開催した“PlayStation Meeting 2013”。その会場で、SCEワールドワイドスタジオの吉田修平プレジデントにお話を聞いた。

ーー今回のイベントでは、非常に多くのタイトルが紹介され、実機上で動いているものも多かったのが印象的でした。
吉田修平氏(以下、吉田) はい。これはどういうことかと言いますと、マーク・サニーがプレゼンしていたように、PS4は5年前からずっと準備をしてきましたが、そのなかで、ひとつの重要なポイントとして”どうしたらゲーム開発者がゲームを作りやすいハードになるか”ということがありました。技術がどんどん進化していくのは当たり前ですが、特殊なシステムでピークパフォーマンスを上げるハードデザインにするか、それよりも、多くの人が使っているツールや開発環境で簡単にゲームを作れるハードデザインにするか、という選択肢はあります。そしてPS4では後者を選んだんです。結果、PS4のシステムアーキテクチャーは、PCで主流のIntel系のCPU、グラフィックチップもポピュラーなものをベースにして、そこからゲーム寄りにカスタマイズしたものになっています。つまり、PS4の開発機材がない状態でも、PC上でゲームを作っているデベロッパーさんは、すぐにPS4へのコンバートが可能だったんですね。今回発表されたUBIソフトさんの『Watch Dogs』などもその一例だと思います。

ーーPCからのコンバートが非常に容易なのがPS4の特徴のひとつなんですね。
吉田 はい。今回紹介した多くのタイトルは、PCで開発してきて、PS4の開発機材や環境がそろったある時期から乗り換えたものです。そしてPS4に持ってくれば、さらに深いところまで手を加えられるようになります。もちろそのままでもいいですし、時間をかけてさらに作り込むこともできます。サードパーティーさんは皆さんPCを基本にしたマルチプラットフォームエンジンを持っていらっしゃいますが、いかにそういった皆さんの開発環境にPS4が合わせるか、そしてそのコンバートの時間を短縮して、実際のゲーム作りにより時間を割けるようになってもらおうという理念ですね。

ーーというお話を聞くと、ローンチ時のスタートダッシュ、そして継続的かつ厚いタイトルリリースが期待されますが、いかがですか?
吉田 これはもう皆さんビックリされると思います(笑)。昨年から、誰もが「スゴイ」と言う、発売時期やプラットフォームが未発表のタイトルがあるじゃないですか。これらを含めると……。PS3などの現世代機は発売からかなり時間が経っていますし、業界全体として”そろそろ次に”という雰囲気になっていると思いますよ。

ーーソフトのクォリティー面では、今回もいくつかのテックデモが披露されましたが、あのレベルのものがゲームとして遊べると考えてよろしいですか?
吉田 はい、そうなりますね。今日披露されたスクウェア・エニックスさんのゲームエンジン”ルミナス・スタジオ”のデモ映像も、PS4の実機上で動いているものですし。あとは、もちろん我々ワールドワイドスタジオもそうですし、デベロッパーさん次第といったところですね(笑)。

ーーデベロッパーさんからの評判はいかがですか?
吉田 サードパーティーさん、デベロッパーさんにはかなり前からPS3の課題などをご相談させていただいていましたが、いざPS4をお見せしたときには、皆さん「よし」という感じで、いい手応えを感じています。うまくご意見を反映できたのではないかと。

ーーちなみに、パッケージソフトの価格帯はどのくらいになりそうですか?
吉田 これはまだわかりませんね(笑)。サードパーティーさんはわかりませんが、ワールドワイドスタジオで言うと、まだプランニングは進んでいません。

ーー販売形式の基本はパッケージになるのでしょうか?
吉田 そこはPS Vitaに近いイメージですね。すべてのタイトルがデジタルで出ますし、もちろんパッケージでも出る、という感じになると思います。

ーーPS4ではさまざまなデバイスをセカンドスクリーンとして使用できるとのことですが?
吉田 これまでもリモートプレイという形で、PS3の頃から導入はしていたのですが、対応するソフトが少ないという問題がありました。これはユーザーの皆さんからもよく指摘されていたところです。何が問題だったかと言いますと、PS3でこれをやろうとすると、CPUやメモリーなど、かなりのシステムリソースを必要としたんですね。ですので、比較的”軽め”のタイトルでしか実現できなかったんです。そこでPS4では、これをすべてシステム側で処理しようと。結果、PS4では、PS Vitaを(Wi-Fi経由で)繋げるだけで、PS4のゲームを基本的にすべて(※カメラなどを使用するタイトルは除く)PS Vitaで遊べます。ゲーム側に犠牲にする部分も発生しません。唯一、PS4とPS Vitaではボタンの数が違いますので、最適なキーアサインだけ調整してください、と開発する方にお願いしています。

ーーPS4とPS Vitaを持っている人は、PS Vitaで何か購入したりせず、PS4のゲームを遊べるようになるわけですか。
吉田 PS4の発売に合わせて、PS Vitaにはそれ用のアプリケーションをご用意しますので、それを立ち上げるだけでできます。また、このPS4とPS Vitaを繋ぐシステムにはGaikaiの技術も導入していますので、遅延を限りなく抑えた快適なプレイ環境が実現できると思いますよ。

ーーでは最後に、読者にひとことメッセージをお願いします。
吉田 まさにいまお話ししたように、PS Vitaユーザーの皆さんは、PS4を購入していただければ、さらに充実したゲームライフを送れると思いますので、お楽しみに。そして、PS Vitaをお持ちでない方は、値下げもありましたし、いまが買い時です!(笑)。もちろんPS4も、楽しみにお待ちください。