プレイステーション4ならゲームをおもしろくする工夫がたくさん施せる
――プレイステーション Vitaの価格改定に続き、ビッグニュースが発表されました。プレイステーション4。このマシンはゲーム機として考えていいのでしょうか?
河野 弘(以下、河野) はい、ゲーム機……正確には、“次世代コンピュータエンタテインメントシステム”でお願いします(笑)。
――“プレイステーション4”という名称は、すんなり決まったのでしょうか。
河野 はい、すんなり決まりましたよ。もちろん、議論はしましたが、最終的には順当に“4”でいいのでは、ということになりました。
――いろいろな要素が発表されましたが、プレイステーション4のセールスポイントをうかがえますか?
河野 そうですね……。敷居を低くするということでしょうか。
――敷居を低く? PlayStation Meeting 2013でも、“シンプル”というキーワードが何回か出てきましたが。
河野 ゲームをもっと気楽に楽しめるような仕掛け、工夫ができるのではないか。そんな可能性をプレイステーション4に私は感じているです。作り手にとっても敷居が低い、つまり作りやすいハードだと思いますし、ユーザーさんにとっても敷居が低い。ゲームを突き詰める、やり込むという要素は楽しさのひとつですが、プレイステーション4には、さまざまなコミュニケーション機能があります。SNS要素はゲームの楽しみかたを広げてくれると思っています。それ以外にも、“遊びかたの工夫”の余地がプレイステーション4ならあるんです。そこに注目すると、いまあるゲームでもプレイステーション4でならもっと楽しめる、こんなスゴイことができる、といったことがじつはすごくたくさんあるんです。ゲームの楽しみかたも変わってくるのではないかと思っています。
――その楽しみかたを変えるもののひとつに、タッチパッドが備わったDUALSHOCK 4もあるかと思います。どういった使いかたになるのでしょうか。
河野 可能性をいろいろ追求しているところです。具体的なことは、今後、明らかにしていきます。
――メディアはブルーレイということですが、プレイステーション3のパッケージソフトは遊べるのでしょうか。
河野 プレイステーション4でプレイステーション3のパッケージソフトを現状、遊ぶことはできません。
――それら資産をアーカイブスとしてネットワークで配信したりといったことは?
河野 構想としてはあります。検証しなければならないことがいろいろありますが、戦略的にも必要でしょうし、せっかくGaikaiという会社にプレイステーションに加わってもらったわけですから。
――本体価格はどのくらいになりしょうでしょうか。“ゲーム機らしい価格”ですか?
河野 ゲーム機らしい価格ってどのくらいですか?(笑) 価格は今後発表します。本体デザインもまだお見せしていませんしね。段階的にアナウンスしてきます。
――本体デザインが発表されなかったということは、デザインはまだ決定していないということでしょうか。
河野 ほぼ決まってはいますが、細部を詰めているところです。
――今後はE3、gamescom、東京ゲームショウなどいろいろと大きなイベントがありますが。
河野 そうですね。各ショウでいろいろと発表していきます。まだまだお伝えしていない要素も多いですし。
――プレイステーション4にはまだまだ秘密があると。日本でお披露目されるイベントの予定はありますか?
河野 いま議論しているところです。今回と同じ発表をしても意味がないですし。
――期待しています。ありがとうございました。