ついに全国手で予選大会がスタート!
アークシステムワークスによる、同社のアーケード版対戦格闘ゲーム全国大会“ARC REVOLUTION CUP(アークレボリューションカップ)”、通称“あーくれぼ”の予選大会が、2013年2月16日より全国のゲームセンターにてスタートした。予選第1週となる今回は、セガ神楽坂にて行われた『ブレイブルー クロノファンタズマ』(以下、『BBCP』)東京エリア店舗予選の模様をリポートする。
■ARC REVOLUTION CUPとは?
ARC REVOLUTION CUP(アークレボリューションカップ)、通称あーくれぼは、『ブレイブルー クロノファンタズマ』、『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』、『ギルティギア イグゼクス アクセントコア プラス アール』というアークシステムワークスの3タイトルを競技種目とした、国内最大規模のアーケード版対戦格闘ゲームの全国大会。全国各地のゲームセンターで開催される店舗予選、店舗予選勝者が集うエリア決勝を勝ち抜くと、2013年5月19日に開催される同社の創立25周年記念イベント“ARC SYSTEM WORKS FESTIVAL(アークフェス)”内で実施予定の決勝大会に出場できる。なお、同大会はトーナメント方式で、各タイトルの最強を決めるべく1on1の試合形式が採用されている。
【ARC REVOLUTION CUP概要】
◇大会名称:ARC REVOLUTION CUP(アーク レボリューション カップ)
◇競技種目:
・BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA(ブレイブルー クロノファンタズマ)
・ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ
・GUILTY GEAR XX ΛCORE PLUS R(ギルティギア イグゼクス アクセントコア プラス アール)
◇予選大会:2013年2月16日(土)~2013年4月21日(日)
◇会場:全国の予選実施店舗
※詳細は、公式サイトの予選店舗スケジュールをご覧ください。
◇全国決勝大会:2013年5月19日(日)
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール
(ARC SYSTEM WORKS FESTIVAL(アークフェス)内に実施)
◇主催:アークシステムワークス
◇公式サイトはこちら
優勝候補が多数参加した東京エリア店舗予選
『BBCP』店舗予選の1発目となるセガ神楽坂店には、19名のプレイヤーが参加。19名の参加者の顔ぶれを見てみると、こちらのインタビューで「アラクネを使って2連覇したい」と意気込みを語っていた、前回公式全国大会“ぶるれぼ”優勝メンバーのソウジ選手(アラクネ)、同じく優勝メンバーのヒマ選手(ヴァルケンハイン)、ぶるれぼベスト8のごろ選手(マコト)など、ぶるれぼの上位入賞チームのメンバーを始めとした、15段前後のトッププレイヤーがズラリ。予選の様子を見に訪れていたアークシステムワークスの広報担当者によれば、「豪華な大会参加者を見て、出場をためらった人もいたみたいです」とのこと。セガ神楽坂店予選は、それほどの強豪プレイヤーが集結した大会となった。
猛者中の猛者が集う今回の予選大会では、誰が勝ってもおかしくない接戦が数多く展開した。その中でも筆者の印象に残ったのが、ソウジ選手(アラクネ17段)とDAISUL…選手(ノエル16段)という、アラクネ最高段位者とノエル最高段位者による“全一対決”。1ラウンド目、ソウジ選手はエンジンがかからないのか、DAISUL---選手に攻め立てられてあっさり落としてしまう。続く2ラウンド目は一進一退の攻防がくり広げられるなか、ノエルの中段攻撃をしっかりガードするなど、DAISUL---選手の猛攻を凌ぐソウジ選手の高い防御スキルが光った。そしてタイムアップ直前に“烙印”を決めたソウジ選手が接戦をものにする。迎えた3ラウンド目も体力を奪われたら奪い返す一進一退の攻防に。お互いの体力が残りわずかとなったところで、ソウジ選手が決死の“fインバース”を放つもののガードされてしまい万事休す。DAISUL---選手が勝利した。DAISUL---選手のノエルは“オプティックバレル”による遠距離のけん制と、“ジャンプA”による空対空がうまく、試合のペースを終始つかんでいた様子だった。一方のソウジ選手は、空中を自在に動きまわって立ちまわっていたが、一度捕まるとラッシュを切り返すのに苦労していたように見えた。今回は惜しくも負けてしまったソウジ選手だが、このまま終わるようなプレイヤーではないはずだ。今後もその動向に注目していきたい。
大会は、会場に訪れていたアークシステムワークスのプランナーであるパチ(関根)氏も「シビアな試合が続きますね」ともらすほどの白熱した試合が続いた。そんな中決勝戦まで勝ち抜いたのは、ぶるれぼ優勝メンバーのヒマ選手(ヴァルケンハイン15段)と、あばれんじゃー選手(ミュー13段)。こちらも各キャラクターの全一クラスのプレイヤーどうしの対決に。ヴァルケンハインは、狼変身時の高い機動力を活かして相手の防御を崩していくキャラクター。一方のミューは、レーザーを発射する“シュタインズガンナー”というオブジェクトを設置できるのが特徴。このレーザーを攻めの起点にして、立ちCで相手を足止めしたり、隙をついて接近して相手の防御を崩していくのが基本となる。両者ともに基本に忠実な動きで立ちまわり、ペースをつかもうとする。勝負を分けたのは、高い機動力にも惑わされずに冷静に立ちまわったあばれんじゃー選手の強靭な精神力。あばれんじゃー選手は、ヒマ選手の素早い接近を的確に迎撃。さらにバックステップを読んでコンボを叩き込むなど、要所で勝負強さを発揮して見事に勝利し、エリア決勝出場の権利を獲得した。
■優勝者“あばれんじゃー選手”ミニインタビュー
――優勝した感想をお聞かせください。
あばれんじゃー選手 今日は身内が多かったので、あまり緊張せず試合に挑めました。じつは、いちばん当たりたくなかったのは決勝で当たったヒマさんだったんですが、なんとか勝ててよかったです。
――決勝を振り返ってみていかがですか?
あばれんじゃー選手 お互い、1度ダウンを奪えば一気に相手を倒せるキャラクターなので、今回はうまくかみ合った僕が勝ったのかなと思います。
――ヒマさんとはふだんから対戦しているのでしょうか?
あばれんじゃー選手 ふだんから対戦しているということはないんですけど、たまに対戦するときは必ず負け越していたので、試合前はすごく不安でした。
――次回はエリア決勝が控えていますね。エリア決勝に向けての意気込みをお聞かせください。
あばれんじゃー選手 ミューはハマれば強いキャラクターなので、勢いに乗ってエリア決勝も勝ちたいと思います。
――ちなみに、ふだんはどちらのゲームセンターでプレイされているのでしょうか?
あばれんじゃー選手 秋葉原のセガですね。今日の大会に参加しているメンツは、ほとんどが秋葉原のゲーセンの常連ですよ。ふだんは秋葉原以外のゲーセンに行くことは少ない人たちなんですけど、こういうイベントになるといろいろなところに顔出すみたいですね。
――都内の予選大会には、秋葉原付近のプレイヤーが多く参加することに?
あばれんじゃー選手 そうですね。秋葉原や新宿でやり込んでいるプレイヤーを多く見受けることになると思います。
――なるほど。都内で予選通過を狙う人は、大会前に秋葉原や新宿のゲームセンターに行ってみるのもありですね。それではエリア決勝もがんばってください。
あばれんじゃー選手 ありがとうございます。がんばります。
■担当記者雑感
3ラウンド先取制のゲームセンターが多い中、今回の大会は2ラウンド先取制となっています。ワンチャンスで奪えるダメージの大きいゲームだけに、2ラウンド先取制のルールでは何が起きるかわからないため、中級者でも十分にトッププレイヤーを食えるチャンスがあるはず。予選大会は2013年4月21日まで毎週行われるので、ぜひトッププレイヤーに臆することなく参加してほしいと思います。また、予選開催中の店舗で『BBCP』を1回以上プレイすると特別称号がもらえるキャンペーンが実施中。自身のない人は大会開始前の野試合だけでも参加してみてはいかがでしょうか? 大会では今回のようにトッププレイヤーどうしのアツい試合を見ることができると思うので、ぜひ会場へ訪れてその熱気を味わってみよう! というわけで今後も予選の取材は続けていきますので、よろしくお願いします。
担当:豊泉三兄弟(次男)
■店舗紹介
セガ神楽坂
住所:東京都新宿区 神楽坂2-11 第2カグラヒルズ1F
アクセス:JR総武線・飯田橋駅西口 地下鉄有楽町線・東西線・南北線B3出口神楽坂通りを上り徒歩1分,ラーメン天下一品さん斜め向かい
電話番号:03-3260-7253
営業時間:通常 10:00~24:00、金曜日のみ 10:00~1:00
公式サイト(こちら)