2013年6月期第2四半期決算発表

グリーは、本日2013年2月12日に2013年6月期第2四半期の決算を発表。当第2四半期連結累計期間の当社グループの業績は、売上高77,342百万円(前年同期比7.5%増)と、連結売上高は2四半期ぶりに前四半期比増収を達成した。また、営業利益30,009百万円(同23.4%減)、経常利益31,581百万円(同19.0%減)、四半期純利益18,118百万円(同18.3%減)とする中では、下方推移してきた有料課金収入が回復。『探検ドリランド』や『AKBステージファイター』などの複数の既存ゲームのほか、新規タイトルも徐々に貢献し、四半期ベースで緩やかに伸ばしている。同じく、国内におけるコイン消費の状況に関しても同比で拡大。前四半期を上回って推移するほか、新規リリースの有名IPタイトルが好調に推移した。

スマートフォン需要が引き続き好調に推移し、携帯電話総出荷台数に占める比率が72.1%と高い水準を維持(IDC Japan株式会社調べ)する昨今で、同社グループはインターネットメディア事業の拡大に向けて、その中核をなすSNS“GREE”のマルチデバイス対応及びユーザー数の拡大、収益基盤の確立、強化へ取り組みを見せてきた。日本市場においては、『BLEACH ソウルマスターズ』を始めとする有名IPを活用した自社提供の新規タイトル、また『ファイルファンタジー アートニクス』などのデベロッパー提供のタイトルの数を増加させるとともに、Android、iOSなどのスマートフォンへの対応を順調に進展。2012年10月にはスマートフォン向けネイティブアプリ開発に特化したポケラボを子会社化したほか、同年11月にはヤフーとの包括的業務提携も行なっている。

下期に向けては、一層の成長が見込まれるスマートフォン市場において、来期以降につながる投資を積極的に継続。『アイドルマスター ミリオンライブ』、『ONE PIECE アドベンチャーログ』など、大型タイトルのリリースも予定されている。海外では効率的なマーケティングでヒットタイトルの創出を目指していく方針を明らかにしている。

◆関連資料については以下より

決算短信

決算説明会資料

●新たなジャンルへの着手やネイティブアプリの多数投入を明言

2013年2月12日、グランドハイアット東京にてグリー2013年6月期第2四半期 決算説明会が開催された。登壇者は田中良和代表取締役社長、秋山仁コーポレート本部長の2名。

グリー、2四半期ぶりに前四半期比増収を達成【詳細追加】_06
▲田中良和代表取締役社長(右)と、秋山仁コーポレート本部長(左)。

 決算説明会の冒頭で、まずは田中社長より言及されたのは、2013年年明けに明らかになったグリーの未成年のユーザーに関する超過課金に対して。こちらに対して田中社長は、「超過課金の件、対応が遅れ多くのお客様にご迷惑をおかしておりますこと、この席を借りてお詫び申し上げます」と改めて謝罪。超過課金のユーザーに対しては、随時返金の対応を行っている旨などが説明された。
 続けて田中社長より、決算状況の説明が行われた。業績内容は上で記載している通り、売上高77,342百万円、営業利益30,009百万円、経常利益31,581百万円、四半期純利益18,118百万円であり、増収を達成したことが発表。2012年10月に実施したポケラボとの連結により売上高が大きく上昇しているが、連結していなくても増収であることが追加説明された。その後、コイン消費の説明に入り、こちらも上で記載している通り、日本国内は前四半期よりも拡大の傾向にあるとのことだ。また、海外でのコイン消費についても2012年10月から月次ペースで成長していることが説明された。

グリー、2四半期ぶりに前四半期比増収を達成【詳細追加】_01
グリー、2四半期ぶりに前四半期比増収を達成【詳細追加】_02
グリー、2四半期ぶりに前四半期比増収を達成【詳細追加】_05

 なお、通期業績予想に関しては下方修正を取っているが、そのおもな要因として、「上期にリリース予定であったタイトルの制作が遅れており、下期にリリースを延期していることが影響したため」と秋山氏。下期では、制作が遅れていたタイトルの数々や上で記載している大型タイトルの順次リリースされ、さらには、新たなジャンル(MMO、FPSなど)にも着手しているので期待していただきたいとのことだ。

グリー、2四半期ぶりに前四半期比増収を達成【詳細追加】_03
グリー、2四半期ぶりに前四半期比増収を達成【詳細追加】_04

 最後に行われた質疑応答では、海外事業に対する質問に、「海外展開での業績ペースが想定よりも緩やかな展開を見せているが、確実に実績を残せている。市場の傾向や展開手段などを把握することができているので、今後はこれらを吸収しよりよい展開を目指す」(秋山氏)や、プラットフォームに属さないネイティブゲームに対する質問に、「ネイティブゲームの市場は可能性が豊富。こちらも変化や姿勢を示していけばまだまだ可能性はある。そのために多くのタイトルを提供していく」(田中氏)との回答も聞かれた。