ゲーム分野はソフト販売が落ち込み減収減益に

 ソニーが、2013年3月期第3四半期決算短信(米国会計基準)を発表。当四半期連結業績は、前年同期から大幅に改善され、売上高及び営業収入は5兆678億22百万円(前年同期比3.6%増)、営業利益は829億55百万円(前年同期は658億63百万円の損失)、税引前四半期純利益は584億93百万円(前年同期は827億円の損失)、株主に帰属する四半期純損失は508億74百万円(前年同期は2014億47百万円の損失)となった。

 当四半期における業績は、売上高1兆9480億円(前年同期比6.9%増)、営業利益は464億円(前年同期は917億円の損失)、税引前純利益は294億円(前年同期は1059億円)、株主に帰属する四半期純損失は108億円(前年同期は1590億円の損失)。

 グループ全体では、液晶テレビの販売台数が減少したホームエンタテインメント&サウンド分野、ゲーム分野などで大幅な減収になったが、2012年2月にSony Ericsson Mobile Communications ABを100%子会社化したモバイル・プロダクツ&コミュニケーション分野や、映画分野、金融分野においては大幅な増収となった。

 ゲーム分野に関しては、2013年3月期第3四半期内での売上高が2685億円(前年同期比15.1%減)、営業利益は46億円(前年同期比86.4%減)と減収減益となっているが、これはPS3ならびにPSPのハードウェア及びソフトウェアの減収によるものとしている。決算資料では、2013年3月期第3四半期内での据え置きハード(PS2およびPS3)の販売台数は680万台(前年同期は740万台)、携帯型ハード(PS Vita及びPSP)の販売台数は270万台(前年同期は240万台)、同じく据え置き型ソフト(PS2及びPS3)の販売本数は6170万本(前年同期は6870万本)、携帯型ソフト(PS Vita及びPSP)の販売本数は890万本(前年同期は1140万本)となっており、とくにソフトの落ち込みが大きかったようだ。