厳選されたトリプルAタイトルを、同社グループの制作ノウハウを活かしながらグローバルに展開していく
KONAMIは、2013年2月7日、2013年第3四半期決算短信[米国基準]連結を発表。当第3四半期連結累計期間の売上高は1601億5100万円(前年同期比17.7%減)となり、営業利益は149億2000万円(前年同期比51.7%減)、税引前四半期純利益は146億7200万円(前年同期比51.1%減)、同社株主に帰属する四半期純利益は88億2100万円(前年同期比48.3%減)となった。
デジタルエンタテインメント事業のソーシャルコンテンツでは、『ドラゴンコレクション』がiOS搭載端末向けネイティブアプリの配信を開始し、より多くのユーザーへ向けたサービスを提供したほか、『戦国コレクション』、『クローズ×WORST』シリーズ、『プロ野球ドリームナイン』等の主力コンテンツも引き続き堅調に推移し、安定した収益が確保できているという。また、新規タイトルとしては、昨年で25周年を迎えた『メタルギア』シリーズ初のソーシャルコンテンツ『メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス』の配信を開始し、収益基盤を強化。
ゲームソフトでは、『ウイニングイレブン』シリーズの最新作『ワールドサッカー ウイニングイレブン2013』(欧米向け『Pro Evolution Soccer 2013』)が発売され、南米での販売を推進する等、堅調に推移。また、『実況パワフルプロ野球2012』や、『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』、『とんがりボウシと魔法の町』が発売され、好評を博した。
アミューズメント機器では、『リフレクビート コレット』、『ポップンミュージック サニーパーク』等、“e-AMUSEMENT Participation”タイトルの拡充を図ったほか、大型マスメダルゲームの『フォーチュントリニティ2』も安定した人気を誇るなど、継続的な収益の獲得に貢献。
カードゲームでは、『遊戯王トレーディングカードゲーム』シリーズがグローバルで堅調に推移。
以上の結果、デジタルエンタテインメント事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は805億6800万円(前年同期比19.0%減)となっている。
デジタルエンタテインメント事業の当期の見通し
また、デジタルエンタテインメント事業の当期の見通しとして、コンテンツを軸にビジネスを展開することで、新しいデバイスの登場によって一つのコンテンツに対する出口が増えると捉え、それぞれのデバイスの特徴に合わせた遊び方を提案していくとしている。
ソーシャルコンテンツでは、今後も拡大が見込まれる市場に経営資源をより一層集中し、『ドラゴンコレクション』等に続くヒットコンテンツを産み出すべく、これまでに培った制作・運営ノウハウや豊富な資産を活かしてラインナップの拡大を進めていくとのこと。
ゲームソフトでは、選択と集中により厳選されたトリプルAタイトルを、同社グループの制作ノウハウを活かしながらグローバルに展開していくとともに、既存コンテンツを活かした制作も進め、ヒットタイトル創出を目指す。また、制作面では、海外ゲームユーザーのニーズをいち早く取り入れたゲーム制作を進めるため、現地でのゲーム制作体制の強化も積極的に進めるとしている。
通期連結業績予想は下方修正
なお、当期の通期連結業績予想が、デジタルエンタテインメント事業において海外向けを含むソーシャルコンテンツの新規タイトルの展開が遅れたことや、遊技機事業において主力タイトルの発売を来期に延期することなどの要因により、売上高及び営業収入を2700億円から2280億円(15.6%減)、営業利益は411億円から230億円(44.0%減)、税引前当期純利益は401億円から225億円(43.9%減)、同社株主に帰属する当期純利益は231億円から135億円(41.6%減)へと下方修正された。