『ファンタシースターオンライン2』の課金収入は予想を上回る水準で推移

 セガサミーホールディングスは、2013年3月期第3四半期決算短信を発表。当第3四半期連結累計期間における売上高は2070億400万円(前年同期比33.6%減)、営業利益は70億7400万円(前年同期比89.0%減)、経常利益は84億6900万円(前年同期比86.7%減)、投資有価証券売却益など特別利益22億8700万円を計上した一方で、米国子会社におけるのれんの減損損失や関係会社清算損など特別損失39億2600万円を計上した結果、四半期純利益は30億6700万円(前年同期比91.1%減)となった。

 コンシューマ事業においては、パッケージゲーム分野において国内向けタイトル『龍が如く5 夢、叶えし者』、海外向けタイトル『Sonic & All-Stars Racing Transformed』及び『Football Manager2013』などの販売が堅調に推移。しかし、前期末より実施している欧米での構造改革施策としてタイトル数を削減した影響により、パッケージ販売本数は、米国243万本、欧州294万本、日本157万本、合計694万本となり、前年同期実績を下回った。

 携帯電話・スマートフォン・PCダウンロード等のデジタルゲーム分野においては、2012年7月よりサービスを開始したPCオンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』の登録ID数が170万IDを突破し、引き続き課金収入も予想を上回る水準で推移。スマートフォンタイトルにおいては『ドラゴンコインズ』、『Kingdom Conquest』シリーズをはじめ、複数のタイトルが投入され、ラインナップを拡充。また、携帯電話・PC向けパチンコ・パチスロゲームサイトにおいては従量課金サービス等が堅調に推移したほか、スマートフォン対応版『777townSP』の取り組みを強化。玩具事業においては、『ジュエルポッド ダイアモンド』等の主力製品の販売が好調に推移。アニメーション映像事業においては、劇場版『それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島』の配給収入や映像配信などが好調に推移した。
 以上の結果、売上高は609億4700万円(前年同期比4.9%減)、営業利益は5億1800万円(前年同期は営業損失55億900万円)と回復している。

 また、最近の業績動向を踏まえ、2012年5月11日に公表した業績予想(連結)を修正。通期における連結売上高は3200億円(前回発表予想と比較して1500 億円の減少)、営業利益は150億円(前回発表予想と比較して510億円の減少)、経常利益は160億円(前回発表予想と比較して490億円の減少)、当期純利益は125億円(前回発表予想と比較して275億円の減少)となる見込み。