家庭用ゲームが不調もPC・スマホ向けコンテンツが健闘
スクウェア・エニックスホールディングスが2013年3月期第3四半期決算短針を発表。当期の連結業績は、売上高1027億94百万円(対前年同期比7.4%増)、営業損失48億53百万円(前年同期は112億20百万円の利益)、経常利益42億1百万円(前年同期は95億66百万円の利益)、四半期純損失57億45百万円(前年同期は50億13百万円)となった。
短信によると、デジタルエンタテインメント事業では、家庭用ゲーム機向けソフトの市場環境がきびしくなったことから、投資に見合った期待収入を得られず、第2四半期連結累計期間に計上した営業損失を解消できなかった。一方で、PC、スマートフォン向けのコンテンツでは、『戦国IXA』が引き続き収益に貢献したほか、『拡散性ミリオンアーサー』、『ファイナルファンタジーアートニクス』など新規タイトルも順調に伸長。また、『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』の運営も堅調に進捗しているとのこと。
以上から、デジタルエンタテインメント事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は578億27百万円(前年同期比7.7%増)、営業損失は3億92百万円(前年同期は営業利益124億51百万円)となった。
そのほかの事業では、アミューズメント事業、ライツ・プロパティ等事業でも、同様に増収減益となったが、コミック単行本の販売が堅調な出版事業では、売上高87億67百万円(前年同期比3.9%増)、営業利益20億42百万円(前年同期比9.4%増)と増収増益となっている。