Xbox LIVEでいちばん熱いコーナー! 世界のインディーズ作品を独断と偏見で紹介!

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▲インディーズなのでクオリティーは玉石混交。ゆえに商業ベースにはない個性的な作品に出会える場でもあるのだ。

 ゲームファンであれば、誰もが一度は“一流ゲームクリエイター”を夢見るもの。ここで紹介する”Xbox LIVE インディーズ ゲーム”は、そんな夢を追い続けるアマチュアクリエイター(ときにはプロのクリエイターも!)が、日夜新作をリリースしているという、Xbox LIVEでもナンバーワンの更新頻度を誇るコーナーだ。ここでは、筆者の独断と偏見に基づいた注目作3タイトルをピックアップ! 今月はレトロ風味の3タイトルをご紹介するぞ。

オススメその1 ~気軽に遊べる横スクロールアクション~

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タイトル:Heavy Recoil
ジャンル:アクション&アドベンチャー
製作元:Mikael Tillander
価格:80MSP

 1980年代のアーケード作品を想起させる横スクロールアクション。スピード、もしくはパワーに特化した2種類のロボットから、好きなほうをチョイス。上下左右から襲い掛かってくる敵軍を片っ端から倒して進んでいく。
 適度なレトロ感をかもしだすグラフィックと軽快な操作性は好印象。敵の出現パターンや攻撃はややアバウトだが、これがまた「昔、こういうのあったよなぁ」という郷愁を感じさせるなど決して悪くない。贅沢をいえば、2種類ある機体をもっと差別化したほうがよかったかもしれない。
 全体に際立った特徴などはないが、オフラインながらふたり同時プレイにも対応しており、ちょっとした合間に気軽に遊ぶには適した作品といえる。

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▲スピードかパワー、いずれかに特化した2種類の機体からチョイス。
▲途中、つかまっている味方を助けるといろいろな情報を教えてくれる。
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▲大型の敵など、ステージ構成に起伏がつけられているのがいい。
▲地味だがしっかりしたパワーアップ要素など、しっかり楽しめる作品だ。

オススメその2 ~コミカル風味のゾンビシューティング~

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タイトル:8BitsRetroZSurvivals
ジャンル:シューティング
製作元:rafaro
価格:80MSP

 FPSの開祖『Wolfenstein(ウルフェンシュタイン)』シリーズを思わせる、ドット絵が強調されたレトロ風味FPS。周囲からにじりよってくるゾンビを銃で撃ち倒していく。ゾンビに攻撃され、体力がゼロになったらゲームオーバー。
 もしかしたら「またゾンビかよ!」という人も多々おられそうだが、本作のゾンビは、リアル路線と真逆のコミカルなテイストで描かれており、死に際(?)もあっさりしたもの。WAVEが進むごとにゾンビたちの耐久力が増していくので、倒して稼いだお金で銃をパワーアップしていく必要がある。
 ゾンビ=ゴアじゃないとダメという人には不向きだが、ライト感覚で遊べるレトロ風FPSとしてはなかなかいい仕上がり。シューターはもちろん、「ふだんこういうのってあんまりやらないけど、ちょっと興味はある」という人にもおすすめだ。

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▲8bit風味の懐かしいグラフィックテイスト。ストレスフリーな操作感もいい。
▲とにかくゾンビを撃ち倒す。このステージでは、侵入前に窓から外を撃ってもいい。
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▲ゾンビを倒して得たお金で銃をパワーアップ。弾丸の補充も忘れずに!
▲WAVEが進むほどゾンビたちもタフになっていく。手ごたえはなかなかのもの。

オススメその3 ~地味だがていねいにアレンジされたインベーダークローン~

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タイトル:8-Bit Defense
ジャンル:懐かしのゲーム
製作元:MicroGames
価格:80MSP

 ビデオゲームの金字塔『インベーダー』のクローン作品。オマージュ系としては素直な作風で、グラフィック、システム、全体構成などもオリジナルをほうふつとさせるものになっている。
 インディーズゲームでは、これまでにも多数の『インベーダー』クローンがリリースされており、それぞれ際立った特徴を出すべく大胆なフィーチャーも珍しくなかった。その点、本作は「えっ、これわざわざピックアップして紹介するほどのもの?」と感じられる方も少なくないかもしれないが、筆者は落ち着いた操作感と全体の雰囲気、それにきちんと合わせたかのような敵のバリエーションとパワーアップが気に入ってしまった。ひと言でいえば、とにかくまとまりがいい。
 インディーズらしい既成概念に縛られない破天荒なアレンジもいいが、ときにはこうした“アンサンブル重視”も悪くない。“まとまり”というのは、インディーズというジャンルにおいていちばん不足しがちな要素であり、本作はその点コンパクトかつていねいに整えられている。気になる人は、ぜひこの機会に“ひと口かじって「ありがち」などと吐き捨てず”ある程度までプレイしていただきたい。

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▲パッと見はほぼそのまま、という感じ。8bitなレトロ満載だ。
▲1面クリアーごとにパワーアップが可能。ただし、必要コストを支払って購入する形式で足りないときも多々ある。
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▲パワーアップは貫通、拡散など、地味だがジワジワ効く、頼もしいものばかり。
▲中央で点滅するエイリアンがじつはとてもいやらしい。コンパクトかつていねいにまとめられた良作だ。

■著者紹介:豊臣和孝
フリーライター。月刊時代のファミ通Xbox 360誌にて“インディーズゲームコーナー”を担当。「隔月化でコーナーは終わっちゃうんだろうなぁ」としょんぼりしていたころ、「ファミ通ドットコムで復活させへん?」と打診があり、ふたつ返事で承諾。久々に超ハイクオリティーな作品と出会えるなど「やっぱインディーズっていい! スゴくいい!」と実感。掲載は月イチ不定期となりますが、読者の皆様には今後ともぜひぜひよろしくお願いいたします。