「アンちゃんの環境は特殊だけど、小学生の女の子ならあり得る話だと思います」（平田）
『武装中学生 バスケットアーミー』と呼ばれる物語の中心にある小説。武装中学生 公式サイトでは、その小説に登場する8人の中学生それぞれにスポットを当て、知られざる過去を描いたオーディオドラマが公開中。
今回は、オーディオドラマ第七弾となるアン編の主人公・松浦アンの声を演じた、平田真菜さんにインタビュー！
年齢：14歳 生年月日：2011年11月24日
身長：157cm 血液型：O型
ぷろだくしょんバオバブ所属
――収録を終えて
平田真菜さん（以下、平田） 衝撃的でしたね！
――具体的には？
平田 とにかく、物語の内容が衝撃的でした！ 収録の数日前に、事務所に台本が届いていたので、「今回はどんな感じのお話なんだろう」と軽い気持ちでめくっていたんです。ゆっくり自宅で読もうかなと思っていたら、いつの間にか最後まで事務所で読みこんじゃったんですよ。そして今日、収録を終えてあらためて「衝撃的」だと改めて感じました。
――平田さんが演じている松浦アンの生い立ちが、一部ですが明らかになりました
平田 思っていた以上に重い話ですね……。アンちゃんの環境は特殊だと思いますが、それでも小学生の女の子なら「あり得る」話だとも思います。本来ならアンちゃんを救わなければならない両親は、彼女のことを気にかけるでもなく――父親はむしろ逃げ道を奪っているという。そんなアンちゃんの環境に、私も絶望感を覚え、それを聴いてる方にも伝えられればと思って演じました。
――松浦アンにとって重要な人物である高津ヨウジも絡んできます
平田 アン編全４話は、ヨウジに始まってヨウジに終わってますね。私自身、オーディオドラマ ヨウジ編も「アン編」のようなものだと思っていましたが、今回のアン編も「ヨウジ編」のようなものだなと思いました。
――高津ヨウジに対する松浦アンを演じる上で苦労した点は？
平田 まだショートアニメ#01の収録をする前ですから、去年の秋ぐらいでしょうか。当初の登場人物設定には、アンはヨウジのことを明確に「好き」とは書かれていませんでした。「『好き』ってことでいいんですか？」と音響監督の亀山さんに確認したところ、「高津ヨウジが好き」の部分を「ヨウジに好意を持っているくらいの柔らかめの表記にして頂けたら安全かな？」と言われました。それ以上の回答は得られなかったんですが（笑）、そこから「どんな好きなんだろう」ということをずっと考えていて、オーディオドラマ ヨウジ編の収録時も考えていました。そして、今回のアン編の収録で、やっとその「好き」が分かったと思います。
――具体的には？
平田 説明するのは難しいです（笑）。私自身も、ヨウジが気になって、そのうち段々と好きになっていって、ふと自分の感情を振り返ると、アンちゃんと同じだったということです！
――ショートアニメ#01の収録前（2011年11月頃）は、タロウが気になるっておっしゃってましたよね？
平田 タロウちゃんには将来性がある！ と見込んだからです。でも今はヨウジしか見えません（笑）。知れば知るほど、ヨウジにのめりこんじゃいます。
――失礼ですけど、年上女性の目線という感じもしますが……異性の同級生として見るとヨウジはとっつきにくい印象です。
平田 アンちゃんは中身も周りに比べて大人だから、ヨウジの周りを寄せ付けない立ちふるまいも許容できるのかもしれませんね。ヒカリちゃんあたりは、ヨウジには絶対近づきたくないと思うでしょう（笑）。
――高津ヨウジのように他人を寄せ付けない人物として、黒部カズキ（CV：梶裕貴）もいますが、彼については？
平田 私は……じゃなくてアンちゃんはカズキ君のことは苦手というか、好きじゃないと思います。同じ人を寄せ付けないオーラを出していても、ヨウジはそのオーラの向こうに自分にも人にも「ウソをつけない」という人間性が見えるといいますか。カズキ君は、その本性すらも隠しているところが怖いですね。
――最後にファンの皆様に一言お願いします。
平田 この『武装中学生』という作品は、読めば読むほど、観れば観るほど、聴けば聴くほどのめり込む物語だと思います。それは私にとっても同じで、演じれば演じるほどのめり込んでしまうほどです。その理由は、トウコちゃんたち中学生がキャラクターじゃなくて、人間として描かれているからなのでしょう。さらに、色々なメディアで展開していますが、それぞれのメディアで異なる拡がりや、異なる視点でのドラマを見せているのも魅力だと思います。まだノベルもオーディオドラマにも触れたことのない皆さんには、ぜひ読んで、聴いていただきたいです。
※武装中学生 オーディオドラマ アン編 第一話は→コチラ
※武装中学生 オーディオドラマ アン編 第二話→コチラ
※小説『武装中学生 バスケットアーミー』の商品情報は→コチラ
武装中学生 バスケットアーミー ストーリーイントロダクション
2026年8月、富士演習場――
名取トウコが所属する
私立東都防衛学院中等部三年二組は、
担当教官である神谷指導のもと、
夏季総合演習の最中にあった。
その過酷な訓練も、いよいよ最終日。
トウコたちを労う神谷は、
「最新兵器研究」と題した“課外授業”を提案する。
そして……事件は起こる。
何者かによる突然の襲撃。
響き渡る銃声、怒号、断末魔、
血の海に崩れ落ちる――。
前代未聞の事件をきっかけに
世間から「武装中学生」と揶揄される
15歳の少年少女たち。
そんな少年少女たちの未来を奪い去ろうと、
襲撃者たちの影が忍び寄る……。
