絶対に負けられない戦いがここにある!

 2012年12月23日、NHN JAPANは東京・秋葉原のベルサール秋葉原にて同社が運営するオンラインFPS『スペシャルフォース2』のイベント、“SPECIAL EXHIBITION MATCH 2012”を開催した。

 このイベントは“第6回秋葉原PCゲームフェスタ”2日目のステージイベントとして開催されたもので、日本の強豪クランの中から最強チームを決めるとともに、韓国から招いた最強チームとのエキシビジョンマッチが行われた。

AX-Fivestars(barusa、fpsLol、Sogekikun、quoLt、Zerost)
ZAP-CARD(A2K1、NALMIN、Flare、NATZN、NorimiteA)
STRIFE(StanSmith、BOBO、StylishNoob、SPYGEA、daiconman)
KORpml(キム・ジフン、キム・インジェ、リュ・ジェホン、ユン・ジェヒョク、イ・テジュン)
▲実況はFPSゲーマーとしても活躍中のOooDa氏(中央左)、解説は運営プロデューサーの佐野亘氏(中央右)が担当。

 まずは日本の出場3チームによるリーグ戦が行われた。第1試合はSUPER LEAGUE 1st Seasonの初代王者AX-Fivestarsとユーザー投票で選出されたSTRIFEの組み合わせで幕を開けた。

 第1セットはじゃんけんに勝ったSTRIFEが後攻を選んだため、AX-Fivestarsがデザートキャンプ(爆破)を選択。「攻撃側がやや有利」(キムジフン選手)というマップだが、勝負は一進一退の互角の展開に。先攻のAX-Fivestarsは2-3で折り返す苦しい前半戦だったものの、そこから盛り返して6-4で第1セットを勝利する。
 第2セットは、あとがないSTRIFEが選択したバイオ研究所(奪取)。STRIFEはこのマップを得意としていることもあり、AX-Fivestarsを寄せ付けず6-2としてタイに持ち込む。
 勝負を決する第3セットのマップは工事現場(脱出)。先攻のSTRIFEは2-3で折り返したが、そこから4ラウンド連続奪取で逆転。6-3で初戦の勝利を収めた。

▲韓国最強の男、キム・ジフン選手。佐野プロデューサーが「呼びたい」と熱望して、今回の来日にこぎつけたとのこと。第1、2試合の特別解説も担当した。

 第2試合はHi-Speed Tournamentの優勝クランZAP-CARDSTRIFEの組み合わせ。第1試合の接戦を制して意気上がるSTRIFEの勢いは凄まじく、驚くことにZAP-CARDを完封。第1セット(デザートキャンプ)、第2セット(工事現場)をともに6-0で制すると、この時点で日本最強の座とともに韓国チームへの挑戦権を手に入れた。この試合を観戦していたキム・ジフン選手は、勝負どころで3連続キルの活躍を見せたSPYGEA選手を注目プレイヤーとして挙げ、STRIFEについては「ひどいくらいうまい」と賞賛。しかし、マップについて聞かれると「思いついたことはあるけど、作戦に関わることなので言えません」と早くも臨戦体制であることを伺わせる。

▲STRIFEのクランマスター、StanSmith選手。勝因について聞かれると「よく対戦しているクラン同士なので対策を練ってきた」とのこと。
▲第3試合のAX-Fivestars対ZAP-CARD。消化試合とは思えないほどの白熱した戦いは最後までもつれたが、ZAP-CARDが勝利(1-6、6-4、6-5)を収めた。

 第2試合の終了後、韓国チームKORpmlのトークセッションが行われた。KORpmlとは『スペシャルフォース2』の韓国プロリーグで優勝したSTX SOULのエースだったキム・ジフン選手が、この日のためだけに結成した特別編成のクラン。もちろん全員プロとして活躍している。最年少(17歳)のイ・テジュン選手は、1日の練習時間は5~6時間とのことで「これくらい集中力を保っていないと大会では通用しない」と高いプロ意識を見せた。ここ一番の勝負で勝つ秘訣を聞かれたキム・インジェ選手も「つねにここ一番だと思って、萎縮せずに豪快に戦う」と勝利に懸ける気持ちの強さをアピール。最後はキム・ジフン選手から「日本リーグができたら必ず参戦する」との決意表明を受けてトークセッションを終了した。


 いよいよメインイベントの日韓最強チームの対決となる決勝戦。STRIFEのクランマスター、StanSmith選手が「工事現場が得意と聞いたので、ぜひ工事現場で勝負したい」と決意を述べると、対するKORpmlのキム・ジフン選手も「勝って気持よく帰ります」と切り返して、早くも火花を散らす。

 第1セットのマップ選択権を得たSTRIFEは、もちろん工事現場を選択して会場を沸かせる。これまでにないようなハイスパート決着となった第1ラウンドを幸先よくSTRIFEが取ると、一気に流れをつかむかと思われたが、ここからKORpmlが真価を発揮する。とにかく勝負を決めに行く時のラッシュスピードと連携力の高さが抜群。なんと一気に6ラウンド連取で、あっさり第1セットを制した。

 あとがないSTRIFEは第2セットのマップはバイオ研究所を選択。しかし、自信のあったマップでもKORpmlの強さは揺るぎない。KORpmlが4ラウンド目まで連続して取ると、STRIFEの反撃を一度だけ許したものの、最終的に6-1と大差をつけて勝利。実況のOooDa氏が「攻める時の展開の速さに世界の実力を見た」と評した韓国最強チームの圧倒的な強さが光った。

 最後に2013年1月のアップデート情報を紹介しよう。注目は突破モード「Bridge」という新マップの追加。防衛ラインの突破を巡って、攻防がくり広げられる。突破に成功すると、橋が破壊される演出が見られるようだ。
 さらに時期は未定だが、スナイパー戦専用のマップや爆破モード「Satellite」、謎の美女キャラクターなど開発中のコンテンツも公開された。