ふたつの舞台から物語を選択できる!

 12年以上の歳月を経て、ニンテンドー3DSでリメイクされる『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』。その試遊台が、ジャンプフェスタ2013のスクウェア・エニックスブースに出展されているということで、いち早く体験してきました。

ニンテンドー3DSで生まれ変わった『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を試遊プレイ!【ジャンプフェスタ2013】_01

 今回のプレイアブル版では、フィッシュベルから始まる冒頭の物語と、転職をつかさどるダーマ神殿から始まる物語のふたつから、好きなほうを選んで遊べます。用意されているヘッドホンを付けると、まず耳に飛び込んでくるのは、おなじみの楽曲。ここで、その音質に驚かされました。ゲーム中の音楽に東京都交響楽団演奏によるオーケストラ音源を採用していることは知っていましたが、ここまで違うものかと、感動してしまいました。とはいえ、試遊できる時間も限られているので、さっそく冒頭の物語をスタート。
 主人公は、エスタード島にあるのどかな港町、フィッシュベルで暮らす少年。腕のいい漁師ボルカノと母マーレの息子です。主人公の幼なじみであるマリベルは網元の娘で、おてんばな少女。そして、主人公の親友でグランエスタード王国の王子、キーファ。好奇心と冒険心旺盛な3人がくり広げるイベントや会話を見ているだけで、これから始まる壮大な物語への期待が高まります。
 ニンテンドー3DS LLでプレイしたのですが、グラフィックが予想以上に精密でキレイ。グランエスタード城の城下町では、建物や町の人たちの立体感に心を奪われました。とくに、お城の内部は重厚さが伝わってくるほどの質感なので、ぜひ見ていただきたい!
 ちなみに、これから試遊を体験するという人には、船の中に並んでいる樽に注目しよう、とだけお伝えしておきます。どのような意味なのかは、プレイした人ならわかるはず。

ニンテンドー3DSで生まれ変わった『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を試遊プレイ!【ジャンプフェスタ2013】_02
ニンテンドー3DSで生まれ変わった『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を試遊プレイ!【ジャンプフェスタ2013】_03
ニンテンドー3DSで生まれ変わった『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を試遊プレイ!【ジャンプフェスタ2013】_04

ダーマ神殿で転職! バトルも臨場感アップ

 つづいて、ダーマ神殿から始まる物語をプレイ。主人公のレベルは16で、仲間にマリベルとガボがいる状態からスタートできます。ダーマ神殿といえば、転職をつかさどる場所。ということで、主人公を戦士、マリベルを魔法使い、ガボを武闘家に転職させてみました。転職すると、能力だけでなくキャラクターの見た目もちゃんと変化するので、いろいろと試したくなることはまちがいないでしょう。ほかにも船乗りや羊飼いなど、プレイステーション版の『ドラゴンクエストVII』で初登場となった職業も用意されていました。ああ、早く上級職になりたい!
 転職のつぎは、バトルに挑戦。ダーマ神殿から外に飛び出すと、フィールドにはたくさんのモンスターが、そのままの姿で動き回っています。そう、ニンテンドー3DS版の『ドラゴンクエストVII』は、シンボルエンカウント方式になっているのです。しかも、攻撃方法によって多彩なモーションを見せてくれるので、バトルの臨場感も大幅にアップしています。今回のプレイアブル版に登場するモンスターは、もちろんごく一部。世界が広がるごとに新しいモンスターと出会う楽しみが、またひとつ増えました。
 ニンテンドー3DS版では、石版を探知するレーダーがニンテンドー3DSの下画面に表示されるという新しい機能が搭載されていますが、こちらも体験できました。町やダンジョンで、石版が近くにあると反応し始め、距離が近くなるほど反応が激しくなるようです。これがスリリングで、レーダーが光ったとたんに町の人との会話をすっ飛ばして、石版探索に夢中になってしまいました。スクウェア・エニックスブースで開催されていたトークイベントで、堀井雄二氏が「プレイステーション版よりも、石版をみつけやすいように改良をくわえました」と話していましたが、改良どころかもっと楽しくなっています!

ニンテンドー3DSで生まれ変わった『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を試遊プレイ!【ジャンプフェスタ2013】_05
ニンテンドー3DSで生まれ変わった『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を試遊プレイ!【ジャンプフェスタ2013】_06
ニンテンドー3DSで生まれ変わった『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を試遊プレイ!【ジャンプフェスタ2013】_07

 ダンジョンや謎の神殿など、まだまだ体験できそうな内容となっていましたが、今回はここで時間切れ。正直、もっと遊びたかったのですが、“これはただのリメイク作品じゃない”と感じるには十分でした。『ドラゴンクエストX』の齊藤陽介プロデューサーが、トークイベントで「ひさしぶりに触ったけど、新鮮でした」と語ったとおり、プレイステーション版をプレイしたことのある人こそ、今回の『ドラゴンクエストVII』を触れてみることをオススメします。最後にもうひとつだけ。試遊するまえに、公式サイトで見られる最新プロモーション映像を見ておくと、もっと楽しくなりますよ。

(C) 2012 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/ARTEPIAZZA/SQUARE ENIX All Rights Reserved. ※画面は開発中のものです。
※ニンテンドー3DSの3D映像は、同本体でしか見ることができません。画面写真は2D表示のものです。