インターネットの力で誘致の支持率をアップ!

 2012年もあとわずか……今年もいろいろなことがありました。中でも、もっとも国民の注目を集めたトピックといえば、やっぱりロンドンオリンピック。数多くの日本人選手が活躍し、ぼくらに勇気と喜びを与えてくれたわけですが、そんなオリンピックの興奮も醒めやらぬ年の瀬にホットな話題が。2012年12月21日、都内にて、東京 2020オリンピック・パラリンピック招致委員会により記者会見が開催。2020 東京招致オフィシャルパートナー及び新規国内プロモーションが発表されたのだ。

 2020 東京招致オフィシャルパートナーとしてしては、すでにアシックスやデサント、ミズノなど8社の参加が表明されていたが、今回新たにオフィシャルパートナー入りが発表されたのがヤフーとグリー。つい先日提携を明らかにしたばかりの両社だが、今回仲よく2020 東京招致オフィシャルパートナーへの参画と相成った。※リリース記事はこちら

 当日は、東京 2020オリンピック・パラリンピック招致委員会 理事長 竹田恒和氏、ヤフー 代表取締役社長 宮坂学氏、グリー 代表取締役社長 田中良和氏、そして、ロンドンオリンピック 金メダリストにして東京 2020オリンピック・パラリンピック招致アンバサダーの吉田沙保里選手が出席し、記者会見を行った。

2020年の東京オリンピック誘致に向けてグリーとヤフーも応援、目指すは吉田選手の金メダル!?_03

 記者会見では、まずは東京 2020オリンピック・パラリンピック招致委員会の竹田恒和氏がコメント。竹田氏は、「インターネット業界を代表する企業にパートナーとなってもらったことをうれしく思います」と、ヤフーとグリーがオリンピック招致のパートナーに加わったことを喜びつつ、両社の力を借りて、インターネットの力を最大限に活用したムーブメントを起こすべく、新しいプロモーション“楽しい公約プロジェクト”を開始することを明らかにした。オリンピック誘致のためには、東京都民の誘致に対する支持率を高めることが重要な課題。ロンドンオリンピック後は支持率が66~67%まで上昇したが、さらに支持率を伸ばすべく、今回のプロモーションを企画したのだという。“楽しい公約プロジェクト”では、Yahoo!JAPANとグリーが共同で設けた特設サイトに、吉田選手やお笑い芸人の浜田雅功といった有名人が2020年の東京招致達成に願いを込めた公約が掲げられる。さらに、サイトではユーザーがオリジナルの公約を作成して投稿し、東京招致実現を応援することができるのだ。なお、“楽しい公約プロジェクト”は、2012年12月21日から2013年9月7日までの実施となる。

 会見では、オフィシャルパートナーとして協賛することになったヤフーの宮坂学社長とグリーの田中良和社長もそれぞれコメントした。

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「ヤフーでは、オリンピック招致に向けて、インターネットで新たな活動をしていきたいと思っています。インターネットでできることは、この10数年で増えてきました。今回インターネットを使ってソーシャルムーブメントを起こすことに挑戦したいです。やれるだけのことをやり尽くして、ゴールに辿り着きたいです」(宮坂氏)

「グリーは、東京で誕生した日本の会社ということで、日本に貢献していくことが求められるということで、今回の招致活動に参加することにしました。いま日本にいちばん足りない、勇気や夢、希望といったものを、活動を通して与えられたらと思っています。そういった意味で、いま我々がいちばん得意としているソーシャルメディアの分野を中心に、インターネットでの活動を行なって、招致を実現させたいです」(田中氏)

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 会見では、吉田選手が東京招致の公約を発表。それは、「私、吉田沙保里は東京招致できたら、8年後、止められても出ます」というもの。その理由は「(吉田選手の戦っている姿を)ナマの姿を国民の皆さんに見て欲しい」とのことで、実現すれば、東京で行われるオリンピックで吉田選手の勇姿が見られる!? さらに、記者会見のあとに行われた囲み取材では、「もし出れば、狙うのは当然金メダルです!」と明言しており、吉田選手の金メダルを取った姿を見るためにも、東京招致を実現させたい! と思う方も多いのでは? 

 ちなみに、ヤフー 宮坂社長の公約は、「私、Yahoo! JAPAN社長 宮坂学は、東京招致できたら、どんな無理をしてでもフルマラソンで3時間半きります」。これは、「世界でいちばん素晴らしいスポーツイベントがあって、スポーツをする人が増えればいいな」という発想によるもの。一方のグリー田中社長の公約は、「私、グリー社長田中良和は、東京招致できたら、都内にキレイな緑を2020本植えちゃいます」。東京生まれで東京育ち、東京が大好きだという田中氏は、緑を増やしていくことで、東京をよりよくしたいのだという。

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 テレビでロンドンオリンピックを見て、「身近で実際に見てみたい!」と思った方も多いはず。かくいう記者もそのひとりで、オリジナルの公約を投稿して、東京招致実現を応援せねば!と思った次第です。

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※“楽しい公約プロジェクト”のサイトはこちら