プロ入り直前のふたりに、いまの心境や球歴、ゲーム歴を聞いた!

 プロ野球ファンならご存知の方も多いと思うが、今年2012年のドラフトで社会人野球のセガサミー野球部からふたりの選手が横浜DeNAベイスターズに指名された。ゲームメディアの我々が現役(彼らは正確にはまだだが)のプロ野球選手に会える機会というのはなかなかない。しかし、ふたりはセガサミー野球部所属。そう、ゲームファンなら誰もが知っているあのセガサミーだ。このチャンスを逃す手はない! 大のプロ野球ファンである記者は、さっそくインタビューを申し込んでみた……。快諾! さすが!(何が?) というわけで、ここからはそのインタビューを掲載。最初はゲームの話なんかも聞いてそれらしくしようと思ったが、野球選手とする野球の話ヤバイ! 超楽しい! だからいいじゃん!! ゲームの話もちょっと聞いたインタビュー、プレイボール!

お話を聞いたのはこのおふたり!

セガサミー野球部からプロ入りした赤堀選手と宮﨑選手に直撃インタビュー!_06

赤堀大智(あかほり だいち)選手
ポジション:外野手
生年月日:1987年4月13日
出身地:静岡県
身長:188cm
体重:91kg
投/打:右投・右打

【球歴】
掛川西高校→立正大学→セガサミー
2009年【大学】第40回明治神宮大会 優勝
2010年【社会人】セガサミーホールディングス株式会社入社
2010年【社会人】第37回社会人野球日本選手権大会 出場
関東選抜リーグ戦新人賞
2011年【社会人】第82回都市対抗野球大会 出場
関東選手権首位打者賞
2012年【社会人】第83回都市対抗野球大会 出場

セガサミー野球部からプロ入りした赤堀選手と宮﨑選手に直撃インタビュー!_03

宮﨑敏郎(みやざき としろう)選手
ポジション:内野手
生年月日:1988年12月12日
出身地:佐賀県
身長:172cm
体重:84kg
投/打:右投・右打

【球歴】
厳木高校→日本文理大学→セガサミー
2008年【大学】第57回全日本大学野球選手権大会 出場
2009年【大学】第58回全日本大学野球選手権大会 出場
09-10年【大学】中九州大学リーグ 最優秀選手賞(3年春、4年秋)
首位打者賞(3春、4年秋)、ベストナイン(3年春、秋、4年春、秋)
2011年【社会人】セガサミーホールディングス株式会社入社
2011年【社会人】第82回都市対抗野球大会 出場
東京都秋季大会打撃賞
東京都ベストナイン(三塁手)
2012年【社会人】第83回都市対抗野球大会 出場
富山市長旗打撃賞

セガサミー野球部プロフィール(公式より)
■セガサミー野球部 概要
セガサミー野球部は、セガサミーグループの中において象徴的な存在として位置づけ、各種活動を通じ、“あくなき探究心”、“チャレンジスピリット”などセガサミーグループの企業姿勢を広くステークホルダーに訴求するとともに、セガサミーグループの更なる一体感の醸成およびステークホルダーとの良好な関係づくりの機会として活用致します。本野球部は本拠地を東京都に登録、都市対抗野球や日本選手権といった日本野球連盟主催の各大会への出場を目指し2006年に活動を開始しました。これまで都市対抗野球に5回、日本選手権へ1回出場しています。また、セガサミーグループは野球部の各種活動により、アマチュア野球選手の活躍するフィールドの拡大や、野球人口の底辺拡大に繋げることで野球界・スポーツ界の発展、ひいてはスポーツを通じた明るく健全な社会の形成に寄与して参りたいと考えております。セガサミー野球部は、強く、そして皆様に愛されるチームを目指します。またセガサミーグループは本野球部の活動を通じて、多くの皆様に夢・感動をお届けして参ります。

プロ入りするほどの一流アスリートの素顔は?

セガサミー野球部からプロ入りした赤堀選手と宮﨑選手に直撃インタビュー!_01

ーーまずは、プロ野球界入りが決まった、いまの気持ちを聞かせてください。
赤堀 やはりうれしいという気持ちが一番ですが、大事なのは入ったあとだと思いますので、気持ちを新たにがんばりたいですね。
宮﨑 まだ実感が沸かないですが、ワクワクしています。

ーー中畑監督とはお会いしてお話しましたか?
宮﨑 はい。「即戦力として期待している」と声を掛けていただきました。

ーーちなみに、ドラフト指名は事前に連絡があったりするものなのですか?
赤堀 いえ、「指名する」という連絡はないですね。指名するかもという”調査書”というものはいただきます。

ーー今回のドラフト会議で指名される確率はどのくらいだと思っていましたか?
赤堀 期待はしていましたが、五分五分だと思っていました。
宮﨑 自分は全然期待していませんでした。指名されるとは思いませんでしたね。もちろん、テレビで観ていたのですが、まさか自分の名前が出てくるとは(笑)。

ーーおふたりが、どんなプロ野球選手を目指しているか、教えてください。
赤堀 走攻守が揃った、すべてにおいてレベルの高いプレイヤーを目指したいですね。
宮﨑 自分のアピールポイントは打撃だと思うので、チームの勝利につながるような一本が打てる選手になりたいです。

ーー憧れのプロ野球選手はいますか?
赤堀 スゴイと思う方はたくさんいますが、この人を目指したい、というのはないですね。
宮﨑 自分はソフトバンクホークスの松田(宣浩)選手ですね。すごく魅力的なプレイヤーです。

ーー1年目の目標を聞かせてください。
赤堀 まずは開幕1軍、スタメンを目指して、なんとか食らい付いていきたいと思っています。
宮﨑 即戦力を期待されていると思うので、しっかりアピールして1軍に残れるようにがんばりたいですね。

ーーでは、5年後の目標を教えてください。おふたりともちょうど脂が乗ってくる時期だと思います。
赤堀 そうですね……、第五回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本代表、にしておきます(笑)。
宮﨑 先輩(赤堀選手)みたいに大きいことは言えないですけど……。
赤堀 いやいや俺、相当盛ったよ? 未来のことだし(笑)。
一同 (笑)
宮﨑 僕は普通の受け答えかもしれませんが(笑)、1軍で全試合に出られるのを目標にします。

ーーおふたりの所属するセガサミー野球部は、2005年創設とまだまだ若い野球部ですが、順調にプロ野球選手を輩出(赤堀選手、宮﨑選手を含めて4人)しています。指導や育成面で何か特徴的な部分はあるのでしょうか?
赤堀 伝統がないぶん、いろんなことに縛られない、という部分はあると思います。自主性を重んじる野球部なので、それがハマって自分で何かを見いだせれば、大きく伸びることができるんじゃないかと。
宮﨑 自主性を大事にしつつも、スタッフの皆さんもすごく熱心に支えてくれます。いいところは伸ばす、悪いところは克服する。当たり前のようですが、苦手なことも好きになるように指導してもらえるので、とてもありがたいですね。

ーーなるほど。熱心な指導に加えて、セガサミー野球部は施設もすばらしいとお聞きしています。
赤堀 はい。社会人野球でもトップレベルだと思います。いい環境で野球ができますね。

ーーおふたりはセガサミー野球部にスカウトされて入部されたのですか?
宮﨑 そうですね。
赤堀 社会人野球は、スカウトされるか、練習に参加させていただいて認められれば、という形が多いですね。

ーーそうなんですね。せっかくですのでおふたりの球歴を簡単に教えていただけますか?
赤堀 僕は静岡出身で、掛川西高校から立正大学、そしてセガサミーという球歴です。

ーー高校のころから、スカウトに注目されていたのですか?
赤堀 社会人野球まで進む人は、注目されたことがある人がほとんどだと思いますよ。

ーーでは、宮﨑選手はいかがでしょう。
宮﨑 自分は佐賀出身で高校は厳木高校。そして日本文理大学、セガサミーと進んできました。

ーー九州は野球どころですし、日本文理大学は強豪大学ですよね。甲子園には?
宮﨑 出場経験はないです。県大会はベスト8止まりでしたね。

ーー野球人生で嬉しかったこと、辛かったことをひとつ挙げるとしたら?
赤堀 ドラフトを抜きにしたら、やはり第40回明治神宮大会ですね。甲子園も行けなかったですし、初めて全国の舞台に立たせて頂いて、なおかつ優勝できたので。辛かったことは、これはどちらかというと悔しかったことになりますが、今年の都市対抗野球本選で僕が最後の打者になってしまったことですね。社会人野球としては最後の全国大会だったので、悔しかったです。
宮﨑 自分はドラフト以外ではあまり嬉しかったということはなくて(笑)、辛かったり悔しかったことのほうが思いだしますね。なかでも一番はキャプテンをやっていた大学時代ですね。部員が200人居て、そのキャプテンというのは、いい意味で辛かったですね(笑)。チームがバラバラにならないように、199人に対してリーダーシップを発揮しなければいけないというのは、難しい経験でした。

ーー野球人生のなかで出会った選手で「これはスゴイ」と思った選手はいますか?
赤堀 僕は、2年先輩になりますが大学時代に対戦した大場さん(現福岡ソフトバンクホークスの大場翔太投手)ですね。まったく手も足も出なかったです。最初の対戦は4打数4三振でした(笑)。打てる気がしなかったですね。
宮﨑 自分は中学生で硬式野球をやっていたんですが、そのときに出会った投手があまりにもスゴすぎて、それ以降に対戦したり見た選手でもその人を超える人はなかなかいませんでした。人生で出会ったなかで最高の投手です。
ーーその選手は……?
宮﨑 現日本ハムファイターズの吉川(光夫)投手です。
ーー2012年パ・リーグMVPの!?
宮﨑 はい。当時すでに球速130km後半出ていましたからね。しかもサウスポー。打席に立って「あ、これは無理だな」と思いました(笑)。
ーー中学生ですでにそんなに……。やはりプロ入りして活躍する選手というのは若いころから何かしらスゴイものなんですね。
宮﨑 自分はいわゆるハンカチ世代(高校時代からハンカチ王子の愛称でファンを熱狂させている、現日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手の世代)なので、対戦したことはないですが、スゴイ選手がいっぱいいますね。広島の前田(健太)投手、楽天の田中(将大)投手、巨人の坂本(勇人)選手、挙げたらキリがないです。

ーーでは、少し話題を変えまして、野球一筋で歩んできたおふたりだとは思いますが、ゲームなどは遊ばれますか?
赤堀・宮﨑 それなりに遊びますよ。
ーーおお! 素人目線ですが、プロ入りするくらいの人は野球漬けなイメージだったので、ちょっと意外です(笑)。
赤堀 そんなことないですよ、僕たちはちょうどそういう世代ですからね(笑)。さすがに最近は時間がなくてあまり遊べませんが。
ーーたとえばどんなゲームを?
赤堀 『ポケモン』はかなりやりましたね。一番最初の。
宮﨑 『ポケモン』はハマりました。
赤堀 『プロ野球チームをつくろう!』シリーズ、『ドラゴンクエスト』シリーズ……。
宮﨑 自分は『ドラゴンクエストモンスターズ』がかなり好きです。
赤堀 『ウイニングイレブン』もよくやりましたし
宮﨑 『実況パワフルプロ野球』も。
ーーかなりやられてますね(笑)
赤堀 『龍が如く』シリーズも大ファンです。
ーー最新作(『龍が如く 5 夢、叶えし者』)が発売されたばかりですのでぜひ! プロ野球選手の方もゲームファンだという人は多いですね。

ーープロ野球+ゲームということで、現在セガさんがPCでサービス中の『野球つくONLINE 2』(下記参照)。このゲームは自分が監督になってチームを勝利に導くシミュレーションゲームなのですが、おふたりがチームを作るとしたらどんなチームを目指しますか?
赤堀 ゲームなので、とにかく凄い選手を集めたオールスターチームにしたいですね。
宮﨑 自分は4番を集めたいタイプですね。スラッガーをずらりと並べて。

ーーでは、もし現実にプロ野球チームの監督になったら?
赤堀 役割分担がはっきりしたバランスいいチームを目指しますね(笑)。
宮﨑 走攻守、それぞれのスペシャリストを揃えたチームにしたいですね。

ーーやはり、現実だと変わってくるんですね(笑)。では、自分が『野球つくONLINE 2』に登場することになったら、どう起用して欲しいですか?
赤堀・宮﨑 試合に出していただければ、それだけで十分です(笑)
一同 (笑)

ーーでは最後に、プロ野球選手を目指している人や子どもたちに、ひと言お願いします。
赤堀 はい。僕も小さいころからずっとプロ野球選手になりたいと思っていました。「無理なのかな」と考えたときももちろんありましたが、”なりたいと思うこと”を諦めないでがんばってきました。プロ入りがゴールではないですが、想い続ければ夢は叶うんだ、ということを忘れないでください。
宮﨑 自分は子どものころから負けず嫌いで、「アイツがやってるならその3倍やってやる」という感じでした。そういう気持ちで継続してがんばっていれば、高いレベル、夢に近づけるんじゃないかと思っています。強い気持ちで続けることが大事だと思います。

ーー本日はありがとうございました。

『野球つくONLINE 2』とは
『野球つくONLINE 2』は、プロ野球12球団に所属する約600人の選手の中から理想のオリジナルチームを作成し、リーグの頂点を目指していくオンラインスポーツシミュレーションゲーム。あらかじめペナントレースのスケジュールが組まれており、ログアウトしている時間に自動的に試合が進行していくので、ふだん忙しくて時間の無い方でも試合結果の確認と選手オーダーの調整をするだけで充分楽しむことができる。2012年8月にサービス6年目に突入し、プロ野球を愛する多くのユーザーから支持されている。

セガサミー野球部からプロ入りした赤堀選手と宮﨑選手に直撃インタビュー!_02
セガサミー野球部からプロ入りした赤堀選手と宮﨑選手に直撃インタビュー!_05
セガサミー野球部からプロ入りした赤堀選手と宮﨑選手に直撃インタビュー!_04
セガサミー野球部からプロ入りした赤堀選手と宮﨑選手に直撃インタビュー!_07

【WindowsPC版 商品概要】
商品名:プロ野球チームをつくろう!ONLINE2
対応機種:Windows PC
価格:基本プレイ無料(※)
ジャンル:オンラインスポーツシミュレーション
プレイ人数:1人
公式Webサイト
※プラチナチケット 月額(自動継続権/30日券):980円[税込]

(C)SEGA 日本野球機構承認 NPB BISプロ野球公式記録使用