トップ選手の超絶技巧に会場からは大歓声が上がった!
2012年12月9日、コーエーテクモゲームスの市ヶ谷事業所にて、『デッド オア アライブ 5』の公式大会である“『DEAD OR ALIVE 5』Official Tournament 2012 決勝ラウンド”が開催された。決勝ラウンドには、全国4会場での予選を通過した猛者たちに加えて、当日予選や韓国大会の上位入賞者や招待選手などが参加。計22人のプレイヤーが、最強の座を目指して熾烈な闘いをくり広げた。
大会に先立って、『デッド オア アライブ 5』のプロデューサーである早矢仕洋介氏が、「大きな大会が開けるように制作してきたので、今回の大会は、私たちにとっては夢のようです」とあいさつ。さらに、「今回使用するゲーム機は特別なバージョンで、(2012年)12月11日配信のクリスマスコスチュームが使えます。プレイヤーの皆さんは、そちらも選んでみてください」と、サプライズのプレゼントを用意したことも明かした。
本大会は1ラウンド60カウントの3ラウンド制で、準決勝からは2本先取で行われた。参加者と使用キャラクターは以下の通り。
・活忍犬(ミラ)
・FLACK(ハヤブサ)
・ニキー(あやね)
・ヴァイス(こころ)
・TON(ミラ)
・とほ(ティナ)
・ジャグラー(ジャン・リー)
・くびなし(エレナ)
・闇マ(エリオット)
・輝Rock(レイファン)
・PONG(ティナ)
・ゆかし(かすみ)
・遊(クリスティ)
・AKA(ラ・マリポーサ)
・タク(レイファン)
・TestTeam(こころ)
・SRF(アキラ)
・餅A(サラ)
・コニダッシュ(ジャン・リー)
・想魔(こころ)
・NCR(バイマン)
・しのび(かすみ)
激戦がくり広げられた中、準決勝へとコマを進めたのは、遊選手(クリスティ)、TestTeam選手(こころ)、餅A選手(サラ)、輝Rock選手(レイファン)の4人。準決勝第1試合は、遊選手対TestTeam選手となった。この試合は、『デッド オア アライブ 5』の発売前大会などを制している遊選手が、クリスティの特徴である手数の多さを利用して攻め立てるものの、韓国代表のTestTeam選手も下段を絡めた攻撃で対抗。最後はTestTeam選手が押し切り、決勝へと進出した。一方、餅A選手と輝Rock選手で争われた準決勝第2試合は、途中で餅A選手がトイレに立つというハプニングが発生。会場から笑いが漏れる中、餅A選手が涼しい顔で2試合を取り、決勝に進んだ。
3位決定戦は、遊選手と輝Rock選手の対戦。遊選手は準決勝と同様に、パンチからの派生技で輝Rock選手を圧倒。圧倒的な強さで1試合目を取り、このままのペースで進むと思われた。しかし、続く2試合目はうって変わってもつれる展開に。輝Rock選手はこの試合を3-2でモノにすると、その勢いのまま3試合目も攻め立て、最後はホールドを決めて3位の座を勝ち取った。
3位決定戦の後は、いよいよ『デッド オア アライブ 5』のナンバーワンを決める決勝戦へ。餅A選手とTestTeam選手という、日韓を代表するふたりのプレイヤーが、お互いのプライドをかけて争うことになった。序盤は、TestTeam選手の優勢で展開。下段攻撃から投げ、中段攻撃などをくり出していくお得意の連携で餅A選手のガードを崩し、1試合目を先取する。しかし、続く2試合目は餅A先取が奮起。立ち状態やしゃがみ状態でのパンチにヒジを絡めたスピーディーな攻めでガンガン押し込み、ストレート勝ちとした。そして、運命の3試合目。餅A選手はエンジンがかかったのか、怒涛の攻めを継続。ラウンド有利の2-1とした4ラウンド目で、残り体力が2割ほどに追い込まれるものの、ここから怒涛の反撃。最後は壁コンボを決めてTestTeam選手の体力を削りきり、優勝の栄冠に輝いた。
試合後は、早矢仕氏が再び登場。この大会の模様はニコニコ動画で生配信されていたのだが、機材トラブルで配信が中断してしまったことを受け、会場のファンとニコニコ生放送の視聴者に対してお詫びをした。続けて早矢仕氏は、「つぎの機会は万全を期して対応したいと思いますので、皆さんもご協力をお願いします」と呼びかけつつ、「試合のリプレイを取ってありますので、観られなかった試合はそちらでぜひご覧になっていただければと思います」と語った。
早矢仕氏の話題は、2012年12月7日に発表されたばかりのプレイステーション Vita版『デッド オア アライブ 5プラス』へ。早矢仕氏によると、「移動中でもプレイしたい」というファンからの要望が高かったため、本来は予定がなかったプレイステーション Vita版を開発することにしたそうだ。さらに早矢仕氏は、プレイステーション Vitaの本体を取り出し、プレイ動画をみずからの手でファンにお披露目。「開発途中ではあるものの、ほぼ60フレームで動いています」とのことで、据え置き版に見劣りしない、滑らかで美麗なグラフィックを見ることができた。
なお、『デッド オア アライブ 5プラス』の発売は2013年3月20日の予定となっているが、「そのときに、またこういう会を開きたいと思っています」(早矢仕氏)とのことだ。ファンはその日までに、腕を磨いて待っておこう!