銃を片手に宇宙の傭兵として戦え!
2012年11月22日、東京都港区のアイスランド大使館で、CCP Gamesのプレイステーション3向けFPS(一人称視点シューティング)『DUST 514』と、PC向けオンラインゲーム『EVE Online』のプレス発表会が行われた。
発表会には、『DUST 514』のエグゼクティブプロデューサーであるブランドン・ラウリーノ氏と『EVE Online』のシニアライターであるグイティ・フリドリクソン氏が来日し、両作の最新情報を公開。『DUST 514』では、12月より日本でもクローズドβテストが行われることが発表された。
クローズドβテストへの参加は、公式サイトからの登録、メディアなどを通じた特別プロモーション(詳細はお待ちを)からの応募のほか、すべてのPlayStation Plus契約ユーザー、ゲーム中で使用できるアイテムをセットにした有料の“マーセナリーパック”の購入ユーザー、そして『EVE Online』のプレイヤー(専用特典つき)が参加可能とのこと。
ゲームそのものの概要については、TGS時のリポート記事をチェックしてほしいが、今回の来日でも、発表会終了後に最新版のプログラム(インターフェース・音声ともに日本語ローカライズ済)のデモとともにラウリーノ氏から最新情報を聞くことができた。
世界的なサービスとなる本作だけに遅延の影響を重要なテーマとしているそうで、遅延が500ミリ秒ある場合でもゲームが成立できるように考慮しているとのこと。日本サービスにあたっては、アジアサーバーも用意される。
どのサーバーを使うかはゲームによって異なり、とにかく戦いたい人のための“インスタントバトル”での戦いなどは、サーバーブラウザーから遅延が少ないマッチを選んで戦うことが可能。ゲーム内の契約にもとづいて特定の勢力争いなどに参加する場合は、戦地の支配権を持つ側のチームに近いサーバーが使われる模様だ。
『EVE Online』と共通で相互乗り入れが可能なコーポレーション(クランやギルドにあたる)システムもすでに実装されており、チャットやゲーム内メールなども同一システムで動作。『EVE Online』プレイヤーとのボイスチャットチャンネルを開きたい場合のみ“ユニバーサル音声トランスミッター”をゲーム中で購入する必要があるが、『DUST 514』のチームやスクワッド(分隊)のプレイヤー間でのボイスチャットは無料で利用できるのでご安心あれ。
海外ではひと足先に提供されているクローズドβテストでは、「たくさんの人がプレイし、本作のビジョンに沿ったディープなプレイを楽しんでいること」、「ドロップシップ(輸送艇)を低空飛行させた上に飛び乗って遊んだり、ユニークな装備セットを編み出すなど、開発者が考えていなかったような遊びも生まれていること」、「プレイヤーがいろいろな要素に特化したコーポレーションを作り始めたこと、『EVE Online』のプレイヤーたちが『DUST 514』内に組織を広げようとし始める動きがあること」などを良かった店として挙げていた。
一方で今後の改良点としては、バグの修正や安定性の向上とともに、違反行為の対策やアイテム課金を含むバランス調整、装備の組み合わせの幅広さなどの深みの部分を維持しつつ、カスタマイズに慣れていないプレイヤーにもプレイしやすくすることなどを挙げていた。
なおサービス開始後には、『EVE Online』同様に定期的にエクスパンションで機能追加を行う予定で、“ローグドローン”(無人ロボット的なもの)とのPvE(NPC相手の協力プレイ)や、大会モード、搭乗メカの実装なども予定している。
“Retribution”の解説も
グイティ・フリドリクソン氏からは、12月4日に実装予定の第18エクスパンション(拡張)“Retribution”の内容が紹介された。おもにバウンティーハンターシステムとクライムウォッチ(犯罪&処罰システム)のアップデート、新たな艦の実装などがメイン。バウンティーハンターシステムの改善は、プレイヤーがやったことに結果を伴わせるよう、また賞金稼ぎがひとつの職業として成立するよう相互作用を促進するシステムにするために改善を行うのだという。
また、クライムウォッチは仕組みが理解しにくかったことから、わかりやすく改善。新規プレイヤー向けに、“攻撃をしない”、“クライムウォッチで犯罪者とみなした相手でないと攻撃を加えない”、“制限なし。攻撃を許可すると発砲する”という条件に応じたセーフティシステムも用意される。
サウンドシステムもアップデートが行われ、プレイヤーが多い宙域では壮大な音楽が、少なければ逆に宇宙モノのSF映画によくある微かにノイズが聞こえるようなBGMに変化するとのこと。
すべてのプレイヤーがほかのプレイヤーに懸賞金をかけられるようになる。コーポレーションやアライアンスに懸賞金をかけることも可能。
懸賞金は目標の損失に基づいてパーセンテージで支払われる。賞金稼ぎとして名を上げるためのランクシステムもある。
複雑だったシステムをよりシンプルに。新規アイコンも設け、現在の状態がわかりやすくなる。
採掘やガス採掘などに特化した艦。フリドリクソン氏は“ニンジャマイナー”(忍者採掘艦)と表現していた。強力かつ汎用性が高く、高速。単独でプレイするプレイヤー、例えば新規プレイヤーに向いているという。
敵のキャパシタの無力化を得意とし、ドローン攻撃に特化。
長距離戦闘を得意とし、ミサイル攻撃に特化。
近距離攻撃を得意とする。装甲も厚く、速い。ミサイル攻撃に特化。
近距離攻撃を得意とする、ドローン攻撃に特化した艦。