RPG要素とチームバトル要素を兼ね備えたソーシャルゲームの新たな形

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 ディー・エヌ・エー(DeNA)がスマートフォン向けに開発している、Mobage用新作ソーシャルゲーム『夢幻戦紀ドラゴノア』。2012年11月下旬サービスイン予定である、この『夢幻戦紀ドラゴノア』のメディア向け事前体験会が、2012年11月21日にDeNA社内で行われた。本記事では、配信前の『夢幻戦紀ドラゴノア』をプレイしてみた感想を交えつつ、事前体験会の模様をお届けする。

 と、その前に『夢幻戦紀ドラゴノア』のゲーム概要について。本作は、かつてドラゴンが支配していた世界“ドラゴノア”の統一を目指す“ガルディリア王国”、“アルザラン共和国”、“大和皇国”という3つの勢力が覇権争いをくり広げる世界を舞台にした、ファンタジーRPG。プレイヤーは傭兵となり、仲間たちと力を合わせながら戦いに身を投じ、名声を上げたり、個性的なユニット(キャラクター)たちを集めて最強の部隊を作り上げていく。そして、各国の騎士団に所属し、3国の領土争いに参加していくというもの。そして、その先にあるドラゴノアの謎を解き明かし、闇の勢力によって召還されるドラゴンとのバトルに挑んでいくのだ。

※『夢幻戦紀ドラゴノア』公式サイトはこちら

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▲『夢幻戦紀ドラゴノア』に登場する3つの勢力。(左から、アルザラン共和国、ガルディリア王国、大和皇国)。

『夢幻戦紀ドラゴノア』開発チームも参加した事前体験会

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▲開発チームを代表して、事前体験会で『夢幻戦紀ドラゴノア』について説明する菅野氏。

 今回実施されたメディア向け事前体験会には、『夢幻戦紀ドラゴノア』を手掛ける、DeNAのプロデューサー兼プランナーの菅野太郎氏を始め、開発チームのメンバーも参加。冒頭、現在配信されている『夢幻戦紀ドラゴノア』のプロモーション映像(※プロモーション映像はこちら)を上映したのち、菅野氏から本作について、ゲーム概要の紹介やコンセプトについて語られた。

 まず、「ソーシャルゲームにとって必須である“ひとりじゃないから楽しい!”という部分を意識しております。(ほかのプレイヤーたちとの)手に汗握るチーム戦で、獲って獲られてという世界を作りたかった」と、『夢幻戦紀ドラゴノア』のコンセプトについて触れた菅野氏。もうひとつのコンセプトとして、「隙間時間で手軽に気軽に遊べて、簡単なルールと操作で爽快なプレイ体感を得られる“シンプルだけど奥深い”ところにもこだわっています」と続けた。

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▲菅野氏の説明の中で、『夢幻戦紀ドラゴノア』のβテストをプレイしたユーザーからのレビューの一部も公開された。

 また、菅野氏は開発チームの想いとして、『夢幻戦紀ドラゴノア』での"2つの目標"についても言及。ひとつは「DeNAらしいチャレンジをしたかった。いま、ソーシャルゲームはガチャや合成などのシステムが主流になっていますが、それらをマネたゲームを作って手堅く運営するやりかたもありますが、DeNAの内製タイトルチームとして、新しいジャンルを提示していくことが使命だと思っていますし、この新しいチャレンジから市場を拡大していきたい」と語った。続いてふたつ目の目標を“ソーシャルゲームらしいLive感を取り戻す”と掲げた菅野氏は、「いま、ひとりで遊べるソーシャルゲームが増えていて、それ自体もおもしろいけれど、ほかのプレイヤーと対戦したり協力して、大勢の人たちがゲームの世界で動くことによって難易度やおもしろさ、遊びかたが変化し続ける状態。そこから生まれる楽しさを、ふたたび提供したい」と説明した。

 最後に菅野氏は、「物語の世界を冒険する楽しさをいちばん大切にしながら作っています。登場キャラクターそれぞれの背景だったり、ドラゴノア大陸の謎など、ただ強い敵と戦うだけじゃなくて、『夢幻戦紀ドラゴノア』で描かれる物語や謎の続きを知りたくてプレイしてもらえるようなソーシャルゲームを目指したいです」とまとめた。

チュートリアルから引き込まれる物語性とキャラクターの魅力。そして白熱のチームバトル

 菅野氏の説明が終わり、ここからいよいよ『夢幻戦紀ドラゴノア』を実際にプレイ。今回は、チュートリアルとライバルとの領地争いが楽しめるチームバトルを体験することができた。早速チュートリアルを始めると、プロローグ画面終了後に、妖精“フェリ”が登場。話を聞けば、自分が勇者であることを知らされたのだが、どうやらこの子がゲーム内でいろいろアドバイスしてくれるナビキャラのようだ。続いて、画面にはパルバラという女性が現れ、彼女からクエストを依頼された。クエストを行うには、自分の軍団(義勇軍)を結成する必要があるようで、パルバラから“紹介状”なるアイテムを渡されることに。言われたとおりに使ってみると、画面上に“機械石弓兵エヴ[R]”というユニットが出現し、義勇軍に加わってくれたではないか。

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 なるほど、紹介状を使うことでさまざまなユニットが登場し、自分の仲間として義勇軍に入ってくれるわけか。しかし、このエヴというユニット……イラストがかわいいな。『夢幻戦紀ドラゴノア』には、多数の職業や種族のユニットが登場するようだが、それぞれのイラストがじつに個性的で魅力に溢れている。ゲームを進めていけば、きっともっとステキなユニットが出てくるだろうし、お気に入りのユニットで義勇軍を構成したい、というモチベーションが持てるに違いない。

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▲『夢幻戦紀ドラゴノア』に登場する多彩なユニットのごくごく一部。

 エヴが義勇軍に加入し、記念すべき最初のクエストに突入だ。クエストが始まると、まずマップに自分がいる場所と占領すべき場所が表示。このとき占領すべき場所をタップすると、義勇軍が進軍を開始し、敵軍に遭遇するとバトルスタート。

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 バトル時に参加できる義勇軍のユニットは最大9体で、リーダーに設定されているユニットがセリフとともにカットインが見られたのだが、これがなかなかいままでのソーシャルゲームにはない本格的なRPGのような演出だった。また、バトルが始まるとあとはオートで進行していくので、難しい操作が苦手な人でも安心して遊べるはず。また、クエストの最後にはボスが現れ、倒すことでクエストクリアーとなる。クエストをクリアーすることで報酬がもらえるので、まずはクエストをどんどんこなして、義勇軍の基盤を作っていくのが良さそうだ。

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▲その後、3国のお姫様たちが登場して、それぞれに関連したクエストが解放された。
▲ちなみにこちらがマイページ。お気に入りのリーダーユニットが大きく表示されているのがイカす。
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▲こちらはユニットの編成や強化、ルーンというユニットに着けられる特殊な力を持つ魔宝石の装着など、義勇軍の強化画面。

 チュートリアルで『夢幻戦紀ドラゴノア』の基本的な世界観や概要はわかった。そこでつぎにプレイしてみたのが、チームバトルだ。チームバトルを始めてみると、まずはチーム結成画面に。結成したときに、自分のMobage内のアバターを中央に、ほかのチームメンバーのアバターが周りを囲むように表示された。ちなみにチームは結成されると、1週間同じメンバーで同じ目的のために戦うことになるようだ。今回、我がチームの所属国家はガルディリアとのことなので、アルザラン、大和のチームと領地争いをくり広げることになる。なお、所属国家については、毎日変更になるそうで、どこか1国のために戦うというよりも結成されたチームとして戦果を上げることが目的になりそうだ(順位報酬などもあるようなので)。

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 チームバトルのマップは、それぞれの勢力の領地が色分けされて表示。自分が所属している国家の領地を拡大させるために、他国の領地へと義勇軍を出撃させていく。チームバトルの戦いも、クエスト同様にオートで進んでいくが、ボスの代わりにほかのチームのユーザーの義勇軍と遭遇してバトルに突入するようだ。また、チームバトルでは、“仲間13名参加!ATK130%アップ!”や“仲間ふたりが攻撃中”などのメッセージが表示されたり、他国の領地へ出撃させたらすでにほかのメンバーが占領に成功していたりと、遊んでいてほかのユーザーと連携して、いっしょに戦っている感がひしひしと伝わり、ソーシャルゲームの本来の楽しさを思い出させてくれた。

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 というわけで、今回の事前体験会ではチュートリアルとチームバトルをプレイしてみたが、バトルの演出や、世界観、キャラクターへのこだわりなど、ソーシャルゲームにおける“RPG”ではなく、一歩先を行く新しいソーシャルゲームの“RPG”のひとつの形のような気がした。2012年11月下旬配信予定ということだが、サービスインされる直前までこだわり抜いて作られるであろう『夢幻戦紀ドラゴノア』。配信されたら、まずは手に取ってもらいたい。

【夢幻戦紀ドラゴノア】
プラットフォーム:Mobage
メーカー:DeNA
アクセス:※事前登録はこちらから
プレイ料金:アイテム課金制

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