ブランクなんて関係ナシ!? 息ぴったりな3人の楽しいトーク
日本一ソフトウェアより、2013年3月20日発売予定のプレイステーション3用ソフト『ディスガイア D2』。本作では、シリーズ第一作『魔界戦記ディスガイア』以来、10年ぶりにラハール(CV:水橋かおり)、エトナ(CV:半場友恵)、フロン(CV:笹本優子)の3人が主役として大活躍する内容となる。そこで、この3人のキャストへの合同インタビューを敢行。その模様をお届けしよう。

Q ラハールたち3人が中心の新たなストーリーが描かれるのは、じつに久しぶりのことですが、今回の『ディスガイア D2』出演の話を聞いたとき、どんな感想を持たれましたか?
笹本 確かに10年ぶりなのですが、それからもちょいちょい、『ファントムブレイブ』や『ファントムキングダム』などでも首を突っ込ませてもらっているので、正直、あんまり久しぶりという感じがしないですね。フレッシュさがなくてすみません(笑)。でも、“青い触覚の人”が真ん中にいてくれると、「やっと帰って来られたんだな」と落ち着きますね。

水橋 私は……いままで『ディスガイア』はナンバリングで4作品あったのにも関わらず、そのうち3作品では、メチャメチャ隅っこに追いやられていたじゃないですか。だから新しい『ディスガイア』を作ると聞いて、「お、また隅っこだなー」と思っていました(笑)。でも今回、「そういえば主役だったなぁ」と久しぶりに思い出しましたね。「あれ、俺なんで殿下って呼ばれてるんだっけ?」とか(笑)。でも、彼が主役じゃない作品があったおかげで、いままで生き長らえることができたのだとも思うんです。もし続けて主役をやっていたら、絶対、そのどこかでエトナにやられて死んでいたと思います(笑)。
半場 私は先日のタイトル発表のイベントでも言いましたが、「10年ぶりに、エトナ、フロン、ラハールが主役の作品を作ります」と言われて、「嘘でしょ? 途中何本かあったのに」とか思ったんです(笑)。ちょくちょく出演させていただいて、この世界で長いあいだ生きさせてもらってきた感じなので、「久しぶりにエトナをやれる!」というより、「よし、今回もやってやろう!」という感じです。

Q2 前作と今作、収録してみての違いはありましたか?
笹本 10年前は、かおりちゃんが男の子役をやるって聞いてびっくりしたのを覚えています。このあいだのイベントでは、ラハールの声で、小芝居をやったりしていましたよね(笑)。10年前は、そんなイメージはなかったので。
水橋 いまだってないですけどね(笑)。あのとき(初代『ディスガイア』の)収録はいっしょにやったんですよね。
半場 そうそう、いっしょに録りました。
笹本 マイク前でガサガサ移動して、ペーパーノイズがガサガサと……スタッフの方はたいへんだったと思います(笑)。
半場 今作って、初代『ディスガイア』のすぐあとのお話なんですよね。本当に、前作が終わったそのまんまをやっているので、あまり変わったところがないということで、私たちのやりやすい、スタンダードな形でぴったりハマった感じです。ですので、3人の活躍を待ってくれていた人には、楽しんでもらえるものになっていると思います。
Q3 ご自身が演じるキャラクターについて、今作での魅力をお聞かせください。
笹本 基本、なんにも変わっていないんですけど(笑)、『4』まででは、エトナが偉くなっていたり、フロンも、天使の仮免を取りに行ったりしているんですよね。なので、『4』まででは、「成長しているので、収録でもほんの少しでいから大人な感じで演じてほしい」と言われたりしたんです。でも今回は、最初に戻ってきたので、まーやりやすいったらないですね(笑)。
水橋 今回の場合かぁ、うーん、どうしよう。殿下はノー成長だ。ヤバイ、なんにも変わってないよこの人(笑)。
半場 エトナもそうだよ。
水橋 でも、エトナは若干肉付きがよくなってるよ!(笑)
笹本 そうそう、布も減ってるよね(笑)。
水橋 ラハールはノー成長だなぁ。頑固なお父さんみたいで、何回言っても変わらないし、しつこく言うとキレる、みたいな(笑)。退化はしてないけど、進化もしてない。
半場 エトナも、お芝居の方向としては変わっていないんですよ。でも今回は、ちょっとシリアスなところが、ストーリー的に多く組み込まれていて。
笹本 そうそう! ちょっとびっくりしたよね。
半場 でも演技としては、そんなにシリアスじゃないんですけどね(笑)。やっぱり相変わらずのエトナ節で、そこが魅力なんだと思います。
Q お互いのキャラクターへの印象を教えてください。
【フロンについて】
半場 フロンは優子ちゃんにぴったりだよね、天然で。でも本人は天然だと思っていないという(笑)。
水橋 天然のお約束じゃないですか。本人に「天然だね」って言うと怒るという(笑)。
笹本 私、ぜんぜん天然じゃないですよ、けっこう社会に適応してるし(笑)。
半場 でも今回も、「天然が炸裂してるなぁ」って感じだよね。愛すべきキャラクターですよ。
【ラハールについて】
笹本 ラハールは、やっぱり最初のイメージがあるから、私のイメージは“マザコン”なんですよ。だから、男の人とあんまり絡まないでしょう?
水橋 そうだね、言われてみれば。
笹本 私、ゲームを遊びながら、ずっと「男の子の友達はいないの?」って思っていました(笑)。
水橋 でも、友達が女の子ばっかりなのって、ゲームでは珍しくないから。大丈夫、二次元的にはおかしくない(笑)。
半場 私は今回のシナリオを読んで、ちょっと、「ん? あれ? こんなにヘナチョコだったかな?」と……(笑)。
水橋 ああ、だんだんイジられキャラ的な方向に……。
半場 なんだか、ほかの作品に賑やかし的な立ち位置で出演したときの立ち位置と、若干同じようなイジられ方になっているような。でも、愛すべきキャラクターです(笑)。
【エトナについて】
水橋 ずっと思っていたことなんですけど、彼女はラハールのことが好きなのでしょうか?
笹本 私は、好きなんだと思って見ていましたけど。
半場 私は、恋愛感情って一切込めたことがないんですけど(笑)。
水橋 めっちゃ否定された!(笑)
笹本 魔界の人だから、愛という形で気持ちを整理することができないんですよね。でも、たぶん地球的な、人間的なラブとは違うんだけれど、そういうのではなく、好きではあるんだろうなと思います。動物的、本能的な感覚で好きなのだろうな、って。
半場 ああ、わかるわかる。確かに今回、シナリオ的にも、若干それが見え隠れしますよね。
水橋 そっかぁ。じゃあやっぱり、今回ちょっと成長しているのかな。
笹本 でも相変わらず鬼畜ではありますよ。
半場 ひどかった?(笑)
笹本 うん。「こんなにカワイイのにひどっ!」って(笑)。
Q 皆さんはゲームは遊ばれますか? 『ディスガイア』シリーズを遊んだことはありますか?
全員 もちろんありますよ!
水橋 どれについて言おうかな。
半場 『ディスガイア』と『ディスガイア2』は、そうとう。日本一ソフトウェアの社長さんと戦っても勝ったくらいにややり込みましたよ。

笹本 私はPS Vitaの『ディスガイア3』では全然進めなくて、初めてPS Vitaを投げそうになっちゃいました(笑)。あまりRPGは得意ではなくて、ふたりに「バカなんじゃない?」って言われたのが、私、ゲーム内でショップを1回も使わずに進めていたんですよ。
水橋 バカなんじゃない~?(笑)
笹本 確かにお店はあるんだけど、ただの飾りの絵だと思っていたんですよ(笑)。それで、まったく成長しないまま、何度も何度も死んで……。ふたりに電話して教えてもらってからは、何周もしました。
水橋 でも本当に、体調が悪くなるくらいやりましたねー。
笹本 3人で会うたびに、「どこまで進んだー?」って言い合っていましたもんね。
Q 『魔界戦記ディスガイア』シリーズ10周年について、ご感想をお聞かせください。
半場 おめでとうございます、なのかな。ありがとうございます、なのかな? 本当にすごいことですよね。
水橋 この10年でどれだけの人の時間を吸い取ったのか……。
笹本 Twitterで言われますもん、「時間泥棒」って。私に言われても(笑)。
水橋 アンケートをとって計算してもらいたいですね。それで、「この時間があったらこれだけのことができた!」とか。
半場 うわー、怖いね! 「この時間泥棒!」が、率直な感想みたいですよ(笑)。
Q 『ディスガイア』ファンに向けて、本作でとくに注目してほしいポイントがありましたら教えてください。
笹本 やっぱり、まだ言ってはいけないところがポイントなんですよね……難しいな。『1』の3年後なんですが、大きな事件が起こりますので。楽しみに待っていてください、というのと、受験生の方は、受験が終わってからね。そこ重要なので。3月発売なので、先に勉強がんばってください(笑)。
水橋 じゃあ私は、あえてシナリオではなくて、システムのことで。いままで『ディスガイア』を、「時間がかかりそうだな」とか「やり込みがたいへんそうだな」って避けていた人もいると思うんですよ。でも今回は、ライトな人にも遊んでいただけるようになっているので、間口はすごく広いんじゃないかな、と思います。ここでキャラクターなどに興味を持ってもらえたら、いままでのシリーズを遊んでもらう、というのも、なかなかおもしろい遊びかただと思います。3人ともぜんぜん変わっていませんので、ホッとすると思いますよ。
半場 私は、アレとアレのあいだについてるナニがどうなっているのか、っていうのを、皆さんにいろいろ想像していただけるといいなぁ、って思います。いろいろ考えられると思いますので(笑)。

ディスガイア D2
メーカー | 日本一ソフトウェア |
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対応機種 | PS3プレイステーション3 |
発売日 | 2013年3月20日発売予定 |
価格 | 通常版:7140円[税込]、初回限定版:11340円[税込] |
ジャンル | シミュレーション・RPG / ファンタジー |