ゲーム好きにはたまらん一夜が!

 2012年11月17日、東京・六本木において、北米を中心に展開している、レトロゲームを題材にしたWebコミック“Shifty Look”のイベントが開催された。

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 ShiftyLookとは、バンダイナムコグループのクラシックゲームキャラクターたちをリメイクし、“レトロの力を活かす”というビジョンの元に展開されている、無料で楽しめるウェブサービスだ。現在はその第一弾としてウェブコミックスが配信されており、海外のウェブコミックス界の有名クリエイタ―たちによる作品が公開されている。
 現在は英語版の15作品の連載コミックが公開されており、ファンも着実に増加中だという。
※詳しくはShiftyLook公式サイト(日本)→【コチラ

 そして、このShiftyLookが、2012年11月18日より日本で正式に一般公開される。“ShiftyLook Night”は、ShiftyLookの日本上陸を記念して開催されたというわけだ。
 イベントオープン前には、バンダイナムコゲームスからゼネラルマネージャーの栗田穣崇氏、ShiftyLookプロデューサー兼編集長のペレダ・ロバート氏に加えて、連載陣の中でもとくに人気の高い作品を手がけているアーティストたちが登場し、日本上陸への意気込みなどを語ってくれた。

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▲栗田氏。

 最初に挨拶をした栗田氏は、まず北米においては、Webコミックの人気が非常に高いだけではなく、Webコミックサイトが、ファンが集まる場となり、オタクカルチャーの受け皿になっていることを説明。ShiftyLookも北米で高い人気を獲得しており、これを日本で展開しないのはもったいとの思いから、満を持して日本上陸を果たしたという経緯を語った。
 また今後の展開として、まずコミックについては、人気の度合いを見ながら積極的に入れ替えを行っていく方針を説明。そのうえで、「もともとがゲームなので、もう一回ゲームを、それも新しい『ワンダーモモ』や『ベラボーマン』を作りたい」(栗田氏)とコメント。また、海外でも人気の高い8bitミュージックや、Tシャツなどのグッズ展開など、広く発展させていく構想を語り、「ShiftyLookをレトロとクール、ポップカルチャーを醸成できる場にしていきたい」(栗田氏)と述べた。

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▲ロバート氏は、イベントなどでファンの生の声を聞くたびに、ShiftyLookの反響を実感しているとのこと。
▲『塊魂』のコミックを描いているAlex Culang氏。「『塊魂』の魅力はカラフルでキュートなところ。必ずつぎの回がよりクレイジーになるように連載していきたい」と語った。
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▲ShiftyLookで一番人気の『ワンダーモモ』のコミックを連載している Omar Dogan氏。「昔のキャラを使って新しいバージョンを作るのは非常に難しいチャレンジ。ルーツから外れないように、真のルーツを見つめながら進化させていきたいです。ガンバリマス」と挨拶。
▲『ベラボーマン』のコミックを描いているDax Gordine氏。「コミックでは、キャラの本質は守りつつ、スラップスティックでハッピーなテイストを取り入れています」とのこと
▲『ドラゴンスピリット』のコミックを描いているSteven Cummings氏。「ゲームではドラゴンの首が増えますが、主人公も多いほうがおもしろいと思い、主人公たちが別バージョンのドラゴンになるというストーリーにしました。アクション、ファンタジー、ロマンスをテーマにした作品になっています」と語った。
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イベントスタート! ナムコサウンドチームからの重大発表も!?

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 その後、招待客が入場し、いよいよ“ShiftyLook Nights”がスタート! といっても堅苦しい内容ではなく、基本的には、レトロゲーム音楽をアレンジしたサウンドが流れる中、自由に歓談するという内容。とはいえそのサウンド、ただのBGMではなく、なんとナムコサウンドチームの大久保博氏、井上拓氏、矢野義人氏の生DJプレイによるものという、何とも豪華極まりない趣向。来場者たちは、皆楽しそうにリズムをとりながら、音楽に聴き惚れていた。

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 さらにそのナムコサウンドチームからは、新たな発表も行われた。それは、『ゼビウス』30周年を記念したアルバムが発売決定したということだ。全16曲を収録予定で、2013年1月末ごろに発売される予定だとのこと。おそらく今後ナムコサウンドの公式サイト【コチラ】にて詳細がアナウンスされるはずなので、興味がある人はチェックしてみよう。

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▲大久保氏は、すばらしい演奏を披露するとともに、披露したナムコサウンドの数々が、iTunesで配信中であることもしっかりアピール。
▲井上氏は、発表された『ゼビウス』の記念アルバムに収録予定の楽曲も披露してくれた。
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▲矢野氏から『ゼビウス』記念アルバムの発売が発表されると、場内からは大きな歓声と拍手が起きた。
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▲イベントのいちばんのお楽しみ、アーティストたちによるライブペインティング。完成まで約1時間ほどかけて、腕前を披露してくれた。
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▲ライブペインティング中限定で、ゲームをイメージしたスペシャルドリンクが提供された。左は『ワンダーモモ』をイメージしたカクテル。右は『ベラボーマン』をイメージしたカクテルだ。