今後の見通しは、明らかになり次第速やかに公表予定
2012年11月2日、セガサミーホールディングスが、2013年3月期第2四半期決算短信を発表した。
第2四半期連結累計期間(2012年4月1日~9月30日)における売上高は1365億8300万円(前年同期比10.5%減)、営業利益は78億9200万円(前年同期比48.0%減)、経常利益は72億9500万円(前年同期比50.4%減)、四半期純利益は38億7400万円(前年同期比2.7%減)となった。
アミューズメント機器事業においては、『StarHorse3 Season I A NEW LEGEND BEGINS.』(販売実績:14億円)、『WORLD CLUB Champion Football シリーズ』(販売実績:10億円)、および『maimai』(販売実績:9億円)などの販売が堅調に推移したものの、大型タイトルの販売がなかったため、売上高は198億7900万円(前年同期比3.5%減)、営業利益は8億9500万円(前年同期比43.8%減)となった。
コンシューマ事業においては、パッケージゲーム分野において、国内向けタイトルの『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ- f』(販売本数:23万本)や、前期に発売したタイトルのリピート販売及びディストリビューションタイトルなどの販売が堅調に推移した。一方で、構造改革の施策の一部としてタイトル数の削減を実施していることから、パッケージ販売本数は、米国116万本、欧州96万本、日本64万本、合計276万本となり、前年同期実績を下回った。
携帯電話・スマートフォン・PCダウンロードなどのデジタルゲーム分野は、2012年7月よりサービスを開始したPCオンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』の登録ID数が100万IDを突破し、課金収入も予想を上回る水準で推移。スマートフォン向け主力タイトルである『Kingdom Conquest(キングダムコンクエスト)』も引き続き好調に推移しているほか、ポケラボとの共同開発タイトル『運命のクランバトル』をはじめとした複数の新規タイトルの投入を行い、タイトルラインナップの拡充を図っている。
以上の結果、コンシューマ事業の売上高は357億200万円(前年同期比5.6%増)、営業損失は7億8000万円(前年同期は営業損失60億400万円)となった。
今後、コンシューマ事業については、事業の収益改善・成長軌道への回帰を実現するため、欧米市場におけるパッケージゲーム分野を担当する組織を合理化し、安定的に収益を創出できる体制を構築することが決定している。これに伴い、おもに欧州における拠点の閉鎖、およびタイトル数の絞込みなどが行われている。今後は、外部ディストリビューターを活用することにより、固定費の削減を図るとともに、確固たる収益が期待される有力なタイトルの販売に注力し、収益力の改善を図るとのこと。また、デジタルゲーム分野の強化を目的として、2012年7月2日に株式会社セガネットワークスを設立し、環境変化に適応した体制への転換を図っている。
通期連結業績予想については、2012年5月11日に公表した内容から変更はないが、第3四半期以降に販売を予定する主力製品の販売動向を見極める必要があることから、見通しが明らかになり次第、速やかに公表するとのこと。
※記事内の販売実績や販売本数はすべてリリースに記載されているものです。