PS Vitaが貢献するも、PS3とPSPのハード・ソフトが減収
2012年11月1日、ソニーグループの2013年3月期(2012年度)第2四半期(2012年4月1日~2012年9月30日)の決算短信(米国基準)が発表された。
売上高は、おもに液晶テレビの販売台数減少にともない、ホームエンタテインメント&サウンド分野において大幅な減収となったものの、モバイル・プロダクツ&コミュニケーション分野において大幅な増収となったことなどにより、前年同期比1.9%増加の1兆6047億円となった。営業損益は、前年同期の16億円の損失に対し、当四半期は303億円の利益となった。この損益改善はおもに、デバイス分野、および液晶テレビのコスト削減などを行ったホームエンタテインメント&サウンド分野によるもの。
税引前利益は、前年同期に比べ196億円増加し、197億円。株主に帰属する四半期純損益は、前年同期に比べ115億円改善し、155億円の損失となった。
ゲーム分野の売上高は、前年同期比15.8%減少し、1482億円。2011年12月に導入したプレイステーション Vitaが貢献したものの、プレイステーション3ならびにプレイステーション・ポータブルのハードウェア及びソフトウェアの減収により、分野全体で減収となった。営業利益は、前年同期に比べ7億円減少し、23億円となった。この減益は、おもに、前述の減収の影響および為替の悪影響によるもの。
ソニーグループの2012年度の連結業績予想は、売上高及び営業収入は6兆6000億円、営業利益は1300億円の見込み。ゲーム分野の連結業績予想については、携帯型ハードウェアの年間販売台数の見通しを下方修正したことから、売上は2012年8月時点の想定を下回る見込みだという。営業利益は、前述の減収による減益要因があるものの、営業経費削減により8月時点の想定から変更はなし。前年度比では、減収、大幅減益を見込んでいるとのこと。