「0(Zero)」に“毛”が生えたら「Q」になった「niconico」新バージョン

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▲川上量生氏(右・株式会社ドワンゴ 代表取締役会長)と、夏野剛(株式会社ドワンゴ 取締役)。

 2012年10月17日、六本木のニコファーレにて動画サービス「niconico」の新バージョン「Q」の発表会が開催された。当日は、多くのユーザーが会場のニコファーレに詰めかけ、さらに、ニコニコ生放送でも発表会の模様が生中継された。新バージョンの名称の「Q」つながりで、11月17日から劇場公開される映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」とのコラボレーション企画や、「ニコニコ静画(電子書籍)」が出版社124社と提携し、10月24日から有料コンテンツの配信を開始するといった発表があった。

 「niconico」の新バージョン「Q」は、2012年5月1日のバージョン「Zero」を改良したもの。大幅な変更というわけではなく、“毛”の生えた程度のバージョンアップとのことだが、大きな変更点として以下のようなものがあげられる。
「ニコニコ動画:Q」
・軽くて、早い動画視聴ページ「Qwatch」
・市長履歴のアカウント連携
「ニコニコ生放送:Q」
・生番組をより見つけやすくするため、TOPページを一新
・番組表のリニューアル
・リアルタイム通知BOX

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▲左から、一新されたTOPページ、Qwatch、そしてリニューアルされた番組表。

 そして、「Q」つながりということで(?)、11月17日から公開される「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」とのコラボレーションも実現。「ヱヴァンゲリヲン」をイメージしたサイトデザイン「ヱヴァンゲリヲンMODE」搭載のほか、ニコニコ動画版予告映像の公開、ニコニコ生放送でのテレビシリーズでの放送開始などが発表された。

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▲「ヱヴァンゲリヲンMODE」は任意で選択可能だ。
▲「ヱヴァンゲリヲン」をイメージしたサイトデザイン。また、削除時のボイスがミサト、時報がマヤになる。

 発表会では、ニコニコ静画(電子書籍)が出版社124社と提携し、有料コンテンツを配信することも発表された。コミックやライトノベル、写真集など、電子書籍コンテンツ約30000冊以上が配信されることになり、これは日本最大級の配信プラットフォームとのこと。

 さらに、ニコニコ文化祭、ニコニコ町会議、ニコニコ超パーティーIIなど、今後開催が予定されている多数のイベントが発表された。発表会の最後に行われた質疑応答では、参加者からも多くの質問が寄せられ、川上氏、夏野氏がひとつひとつにていねいに答えていたのが印象的だった。