オンタリオ州トロントで活気づくゲーム界のインタラクティブストーリーテリング
ゲームソフト開発・販売大手のユービーアイソフト カナダ法人“ユービーアイソフト トロント”が、カナダのオンタリオ州トロントに最新鋭の設備を備えたモーションキャプチャースタジオを新設した。 新設されたスタジオでは、トム クランシー(Tom Clancy)の『スプリンターセル ブラックリスト』といったゲームの開発が行われているとのこと。以下、詳細をリリースより抜粋。
ユービーアイソフト、トロントに最先端のパフォーマンス キャプチャー スタジオを開設
オンタリオ州トロントで活気づくゲーム界のインタラクティブ ストーリーテリング
ゲームソフト開発大手のユービーアイソフト(Ubisoft Entertainment SA、本社:仏モントルイユ ス ボワ)のトロント拠点ユービーアイソフト トロント(Ubisoft Toronto)(※1) は、このたび、世界有数のパフォーマンス キャプチャー スタジオをトロントに開設しました。新設された同スタジオは、映画とゲーム業界の専門性を集結し、個性豊かなキャラクター、体験没入できるイマーシブな物語、映画のような俳優主導のゲームの創造に一層力を入れます。
現在、映画産業で使われている手法や技術を、パフォーマンス キャプチャーに取り入れることで、ゲーム俳優の声、顔、体の演技をすべて同時に撮影できます。ユービーアイソフトは、最先端のツール、映画とゲーム界の熟練チーム、最新の設備を組み合わせて、パフォーマンス キャプチャー技術を向上させています。
ユービーアイソフトは、1997年にケベック州モントリオールに支社を開設、2009年にバンクーバースタジオを開設、また、2010年初頭にはトロントスタジオを開設しました。現在、同社のカナダ拠点は4ヵ所あります。今回開設された最先端スタジオの主な機能は以下の通りです。
・スタジオの広さは約185.8平方メートル。大型で、複数のキャラクターを同時に撮影できます。
・解像度、精度、柔軟性の高いVicon 80 T160 モーション キャプチャー カメラを備え、キャラクターの演技を撮影します。
・ワイヤレスのヘルメット カメラで、顔の表情を正確に撮影すると同時に声と全身を収録できます。
・“箱の中の箱(box within a box)”設計が特徴の防音スタジオで、高品質なパフォーマンス キャプチャー技術を実現します。
・激しいスタントや仕掛け装置(梁)などを取り入れて、ゲームのダイナミックなアクション シーンを撮影します。
トロントのチームは、トム クランシー(Tom Clancy)の『スプリンターセル ブラックリスト(Splinter Cell Blacklist)』をはじめ、ユービーアイソフト トロントが企画する撮影のパフォーマンス キャプチャーのほか、世界中にある同社の26のスタジオで制作される企画にも寄与します。この取り組みにより、2012年末までには670億カナダドル(約5兆2,930億円)の規模に成長すると見込まれる世界のビデオゲーム市場(出典:DFC Intelligence, 2012)の最前線に、トロントのスタジオとオンタリオ州は位置付けられることになります。
(※1)…ユービーアイソフト トロントについて
ユービーアイソフト トロントは、2010年に設立されました。同社は定評ある現地の映画産業の人材を登用して、高い品質を備えた最高クラスのゲームを制作すべく意欲的に取り組んでいます。現在、同社は260人を超える有能なクリエイターを擁していますが、2020 年までに従業員を800人に増やす予定です。ユービーアイソフト トロントは、カナダにおける同社の最新スタジオです。なお、今年、ユービーアイソフトはカナダ法人設立15周年を迎えました。1997年にユービーアイソフト モントリオールを設立して以来、ユービーアイソフトとカナダのチームは、世界中で評価の高いゲーム シリーズを多数制作してきました。主な作品に、『アサシン クリード』、トム クランシーの『レインボー6(Rainbow 6)』と『スプリンター セル』、『ファー クライ』などがあります。
※為替レートは1カナダドル=79円で計算。
■オンタリオ州について
オンタリオ州はカナダ経済の中心地となっており、カナダ全体のGDPの38%、人口の39%、カナダの輸出品の39%がオンタリオ州に集中しています。あらゆる規模の事業者に対する財政面や事業面でのサポート体制、イノベーションや研究開発を促進させる資金支援プログラム、G7 の中で最も高い教育水準を誇る労働力などをベースにして、オンタリオ州は、カナダ最大の経済圏、かつ、北米でトップ10の経済圏となっています。約200社の日系企業が、オンタリオ州に投資しており、ホンダ、トヨタ、日産、三菱重工業、カプコン、コーエイ、アステラス製薬、武田薬品工業、キャノンなどの主要企業が現地法人を置いています。日本はオンタリオ州の5番目の貿易相手国となっており、また、当州への海外資本投資額のうち、日本からの投資額が約9%を占めます。2010年の日本の対オンタリオ州の輸入額は10億6,000万カナダドル、同輸出額は、91億6,000万カナダドルとなっています。詳細は、“インベスト・イン・オンタリオ”日本語サイト(→こちら) 、“Ontario Exports”(ン→こちらをご覧ください。
※オンタリオ州政府サイトはこちら
※オンタリオ州政府経済開発革新省(Ministry of Economic Development and Innovation)サイトはこちら