前夜祭と決勝大会! ふたつのイベントで盛り上がった公式全国大会

 戦国時代を生き抜いた武将たちが描かれるカードを操って戦うセガのアーケードトレーディングカードゲーム『戦国大戦』の初となる公式全国大会“天覇への道”が、東京都港区にある、日本消防会館 ニッショウホールにて開催された。この公式全国大会は2012年9月29日と9月30日の2日に渡ってイベントを開催。29日には“天覇への道 前夜祭”が、30日には、全国から集結した32人の実力者たちが頂点を目指して戦う“天覇への道 全国決勝大会”が行われた。両日ともに大きな盛り上がりを見せたこの公式全国大会の模様を前編と後編に分けてリポートしていく。

人気声優陣が出演! 初代王者が決定! 『戦国大戦』公式全国大会リポート前編_01
人気声優陣が出演! 初代王者が決定! 『戦国大戦』公式全国大会リポート前編_03

男たちが楽しくゲームしているだけ!? の前夜祭!!

 2012年9月29日に開催された“天覇への道 前夜祭”は、ニコニコ生放送にて放送されている“戦国大戦界 生祭”の特別イベント。この前夜祭では、“戦国大戦界 生祭”にも出演している人気声優 立花慎之介、中村悠一、三浦祥朗、菅沼久義、最上嗣生を始め、『戦国大戦』広報担当 にしじまんや、『戦国大戦』の有名プレイヤー、花田 勝 氏、仁義なき青井、雲のジュウザ、たつをなど、『戦国大戦』ではおなじみの面々が登場し、『戦国大戦』での対決や、トークイベントを開催した。

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▲左から、立花慎之介、中村悠一、三浦祥朗、菅沼久義、最上嗣生、花田 勝 氏、たつを、雲のジュウザ、仁義なき青井、にしじまん。立花慎之介は、今回のイベントのMCを担当。
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 「イエスマン」、「プシュー」など、生祭を観ている人にはおなじみのネタ(?)も交えての挨拶の後には、最初のコーナー“声優界NO.1決定戦”が行われた。2012年9月13日に発売された『戦国大戦界 大祭』では、立花慎之介、三浦祥朗、菅沼久義、最上嗣生の4名で『戦国大戦』で対決をしたのだが、その時には、中村悠一が出演していなかった。そこで、このコーナーでは、『戦国大戦界 大祭』のトーナメントで勝利した菅沼久義と中村悠一の頂上決戦が行われることとなった。

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▲菅沼久義はまだ『戦国大戦』初心者ということで、仁義なき青いのセコンドつきで対戦を行ったが、『戦国大戦』をかなりやり込んでいる中村悠一の前になすすべもなく敗退。声優界ナンバーワンプレイヤーは、中村悠一に決定した。

 つぎのコーナーは、『戦国大戦』ランカーが組んだデッキを声優陣が使用して対戦を行う“デッキの達人”。MCである立花慎之介以外の声優陣4人が、それぞれ自分が使いたいデッキをリクエストして決め、トーナメント形式で戦うというもの。

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▲ちなみに、デッキを組んだのは、花田 勝 氏、仁義なき青井、雲のジュウザ、たつをの4名。デッキテーマは、“過去に時代を作ったデッキ”ということで、過去に流行したデッキを再構築したもの用意。“過去に使われていた”ということは、“いまは使われていない”ということなので、弱体化されたデッキもちらほら。「エラッタ(カードに書いてある数値などが修正されること)されまくってるじゃん!」と言う中村悠一の叫びが会場に響き渡る。
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▲花田 勝 氏が考えたデッキは、三浦祥朗が使用。
▲たつをが考えたデッキは、「4枚以上は使えないので」という菅沼久義が使用。
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▲雲のジュウザのデッキは、使いたい人がいなかったため、保留。
▲仁義なき青井のデッキは、中村悠一と最上嗣生が挙手。ふたりでジャンケンをして、最上嗣生がデッキを獲得した。残った中村悠一は、雲のジュウザのデッキを使うことになった。
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▲勝負は、トーナメント方式で行うことに。1回戦は、中村悠一と最上嗣生が対決し、中村悠一が勝利。もう1試合は、三浦祥朗と菅沼久義が対戦し、三浦祥朗が勝利した。声優対決決勝戦は、中村悠一と三浦祥朗が対決し、先ほどに引き続き、中村悠一が圧勝! 『戦国大戦』のやり込みを裏付ける実力を見せつけた。

 最後のコーナーは、イベント終了時刻まで声優陣が全国対戦をプレイする“声優全国マラソン”。最上嗣生、三浦祥朗、菅沼久義が1プレイずつネットワークを介して全国のゲームセンターで遊ぶプレイヤーと対戦を行う“全国対戦”を行った。ふだんは見られない、声優陣がゲームをプレイする姿に、会場も注目していた。

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 声優陣のゲームプレイが見られるというレアなコーナー満載の“前夜祭”は、歓声と笑いに包まれたまま終了。最後は、出演者がイベントの感想をコメントして幕を閉じた。以下、声優陣のコメントを掲載。

中村悠一 今日は『戦国大戦』を遊んでいるところを会場でお見せするとは聞いていたんですけど、本当にゲームしかしなかったなと(笑)。おもしろかったならいいのですが、途中から冷静になって、(ここは)ゲーセンか? って思いました(笑)。これをきっかけに、またイベントなどができればいいなと思いますので、よろしくお願いします。

三浦祥朗 僕たちの日常を切り取ったところだけをお見せしたので、これでいいのでしょうかと思ったのですが、僕たちも非常に楽しんでイベントを行えました。ありがとうございました。

菅沼久義 こんな僕でも楽しめる『戦国大戦』になっております。僕はまだまだ初心者なので、いま始めたら僕と戦えますよ! 毎日とあるゲームセンターでプレイしていますので、お会いしたときは、僕にカードをください(笑)。逆に、これを見て始めましたと言っていただければ、僕からカードをお渡しします! コモン、アンコモンのカードを何か差し上げます(笑)。ありがとうございました。

最上嗣生 ふだんの(生祭の)放送と何も変わりませんね(笑)。ゲームセンターの様子を切り取ったような、中村悠一先生の大人げない攻めとか見られて、本当におもしろかったです。今日は肉(マンガ家のゆでたまご氏が描く、織田信長のカードのこと)の強さも見せられましたし、楽しかったです。ありがとうございました。

立花慎之介 2時間があっという間で、本当に楽しいイベントになったと思います。僕は、明日のイベントで影ナレを担当しますので、よろしくお願いします。これからもどんどんバージョンアップして、『戦国大戦』は盛り上がっていきますので、皆さんといっしょに僕らも盛り上がっていければいいなと思っていますので、応援よろしくお願いします。

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 また、コメントの後、にしじまんが、新バージョンの情報を公開。生祭のメンバーが、新キャラクターの声を担当することを発表した。その人とは、最上嗣生……ではなく、三浦祥朗! 会場では、一瞬だけ三浦祥朗の声が流れる映像が映し出された。だが、ゲームのBGMが大きすぎて、声がよく聴き取れないというハプニングが。また、このトーク中に、中村悠一が「俺は伊達政宗の声やってます」、立花慎之介が「俺は黒田官兵衛やってるし」とうっかりと未公開情報をポロリしてしまう。声優陣がどんなボイスを演じているのかは、新バージョンの稼動を待とう。

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 最後に、にしじまんが「『戦国大戦』を盛り上げていただいて、いっしょに楽しんでくれている人がいるのって、すごくテンションが上がります。僕もがんばって開発といっしょにゲームを作っていきますので、これからもよろしくお願いします」というコメントで締め、前夜祭は閉幕。最後の最後まで、笑いが絶えないイベントとなった。また、イベントの終了後に、出演声優陣へのインタビューを行う機会が得られたので、掲載する。

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――本日はお疲れ様でした。大盛り上がりだったイベントですが、感想をお聞かせください。

最上嗣生 いつもの生祭だと、この中の誰か数名での出演ということが多く、全員で絡めることがなかったので、にぎやかさが増して、盛り上がりました。お客さんもすごく楽しんでいただけたようなので、よかったです。肉はやっぱり強くていいですね(笑)。

中村悠一 今回の5人が全員揃ったことは初めてですから、5人集まるとこういう感じになるんだとわかって、おもしろかったです。また機会があれば、5人で出演させていただきたいと思いました。あとは、見ている方たちも、すごく『戦国大戦』をプレイされている方が多くて、盛り上がりどころとか、笑いどころが共有できて、イベントでしか得られない一体感がよかったですね。

立花慎之介 今回のイベントの出演声優陣は生祭をやっているメンバーですし、ほぼ1年間番組をやってきているので、和気あいあいとした感じが出せてよかったです。いままでの集大成みたいなものが今回のイベントで表せたのではないかと思います。今日は私はゲームをプレイしなかったのですが、みんなが楽しそうに遊んでいるのを見ると、やっぱりやりたくなりますね(笑)。

三浦祥朗 生祭のPCの画面からだと伝わらない空気感が、こういうイベントだと細かく伝わるので、会場の皆さんが盛り上がったところ、笑ったところを肌で感じられて、僕も楽しかったです。ですが、漫玉さん(中村悠一の『戦国大戦』のプレイヤー名)っていう人が、あまりにも……。そろそろみんなでガツンとやらなきゃいけないんじゃないかなと思っています(笑)。

菅沼久義 僕はほかの4人と比べるとまだまだ初心者なのですが、そんな僕でもすごく楽しんで遊べます。興味はあるけど、まだ遊んだことがないという人は、僕を見て、初心者でも楽しんでやれるんだなと思っていただければ。今日は1勝もできなかったのですが、負けても楽しめるのが、このゲームのいいところだと思うので、これから始めようかなと考えている人や、僕と同じくらいのレベルのプレイヤーの方も、堂々とゲームしていいんだよって思ってもらえるといいですね。

――会場には女性の来場者も多かったのですが、女性やまだ未プレイの人へ、このゲームを楽しむポイントをアドバイスしていただけますか?

最上嗣生 最初は好きな武将とか、イラストレーターからとっかかりを見つけるのがいいんじゃないでしょうか。

菅沼久義 そうですね。好きな武将からでもいいし、好きな声優さんからでもいいし、イラストでもいいと思いますし。

最上嗣生 カードの後ろに書いてある説明を読むのもおもしろいんだよね。

立花慎之介 でも、あそこになぜかCV(キャラクターボイス)が書いていないっていう(笑)。

最上嗣生 書いてほしいよね。そうすれば、同じ声優だけでデッキを組むってこともやりやすくなるのにね(笑)。

菅沼久義 ひとりで始めると、カードもなかなか集まらないですよね。僕たちって、『三国志大戦』からみんなプレイしていて、バージョンアップのときに、朝10時前から集まって、朝から夜までプレイして、夜焼肉を食べながら引いたカードを分け合ったりしていたんです。

三浦祥朗 しかも食べ終わってから、またゲームセンターに行くんだよね(笑)。

菅沼久義 そうそう(笑)。女の子も、ひとりで行くと敷居が高いと思うので、友だちを見つけて、大勢でプレイできる、カードも集まりやすいと思います。

三浦祥朗 意外と女性プレイヤーも多いんですよね。興味があるなら、まずはプレイしなくてもいいので、ゲームセンターに行ってみるのもアリだと思います。女性の方は、そこで同じ女性プレイヤーを見つけたり。

 『戦国大戦』好きの5人からアドバイスを頂戴し、1日目のイベントは幕を閉じることとなった。