じゃんけん大会では、サイン入りプレゼントが！
2012年9月20日から23日まで、千葉県・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2012。一般公開日初日となる9月22日には、グリーブースにて、“アニメ ｘ ゲーム スペシャルステージ”と題されたステージイベントが行われた。ここでは、その内容をリポートしよう。全2部構成という、充実の内容で行われたこのイベント。第1部では、この７月からテレビアニメがスタートし、大好評を博している『探検ドリランド』を、第2部では、マンガやアニメで大人気の『NARUTO-ナルト-』をソーシャルゲーム化した『NARUTO-ナルト- 忍マスターズ』をフィーチャーが実施。いずれも、キャラクターの声を演じる声優さんをゲストに迎え、大きな盛り上がりを見せた。
第1部『探検ドリランド』
『探検ドリランド』のイベントには、物語の主人公であるミコトを演じる宮本佳那子さん、ミコトといっしょに冒険を行う執事のウォーレンス役の野島健児さん、ミコトとウォーレンスの仲間となったポロン役のくまいもとこさん、そして美貌と力で世界を支配しようとする女海賊アルビダ役の神田朱未さんといった、おなじみの面々がにこやかに登場。まずは司会者からアフレコ現場の様子を聞かれると、野島さんが「話が絶えなくて、みんなとても仲がよいですよ」とコメント。さらに、それに呼応するかのように宮本さんも「私のひと言だけが撮り直しになったときでも、みんながいっしょに撮り直しを手伝ってくれるんです。すごいやさしいんですよ」と続け、アフレコ現場が和気あいあいとした雰囲気であることをうかがわせた。
トークは、声優さんが役柄に似ているという話になり、「収録中に差し入れのお菓子を見つけたときのくまいさんのしぐさや言動が、ポロンにそっくり！」と野島さんが語れば、宮本さんも「野島さんもコーヒーにハマり出したのですが、カップに注ぐ姿を見ると、ウォーレンスの雰囲気が出ていますよ」と返し、会場の笑いを誘っていた。そんななか、突然「異議あり！」と手を挙げる神田さんの姿が。神田さんが「私は、アルビダみたいな高飛車な性格じゃないですよ！」と、全力をあげて否定すると、くまいさんに「そうだっけ!?」と突っ込まれる始末。すると、すかさず野島さんが「醸し出される色気がアルビタに似ているじゃないですか」とナイスフォロー。まさに、チームワークばっちりといった掛け合いを見せてくれた。
さらに、司会者に役作りの苦労点を問われると、くまいさんは「ポロンは見た目がかわいい男の子なので、私の地声と少し合わないんです。だから、かわいい目に声を出していますね」とのこと。一方で、神田さんは、「ひたすら高笑いの練習をしています」と語り、会場の笑いを誘っていた。
ひとしきり楽しいトークが展開されたあとで、会場のファンにサプライズプレゼント。 声優さん４人によるミニドラマの生アフレコが披露されることになったのだ。ミニドラマの内容はというと、イベントの行われた9月22日の夜にちょうど放送される第11話へとつながるオリジナルストーリー。ステージに用意されたマイクの前に立つと、4人は一瞬にしてプロの表情へと変貌。さすがの演技を見せてくれた。とはいえ、サービス精神溢れる4人のこと、どうやら随所にアドリブも盛り込まれていたようで、楽しそうに演技する4人が印象的だった。来場者からは笑いが絶えなかった。
ミニドラマも終わり、イベントもひと段落といったところで、サプライズゲストが！ アニメのオープニング曲“Together”を担当する歌手のさくらさんが登場。生ライブを披露してくれたのだ。アップテンポの楽曲を熱唱するさくらさんに、会場のテンションはMAXに。去年はお客さんとして東京ゲームショウに来ていたというさくらさん。「１年後にステージに上っているなんて不思議な気分です」（さくら）とコメントしつつ、同い年ということもあって、プライベートでも仲がいいという宮本さんとにこやかにトークしていた。
盛りだくさんの内容となった『探検ドリランド』のイベント。おつぎは声優陣とのじゃんけん大会が行われ、勝利者にはゲストのサイン入りポスターがプレゼントされていた。最後は、宮本さんが「観ていただいた方全員が探検している気分になれるアニメなので、ぜひ観てください。私たちも仲よくがんばっていきます」とコメントし、イベントを締めくくった。ただいまテレビ東京系列で、毎週土曜日の午後11時30分から放送中のアニメ『探検ドリランド』。イベントでは、この10月からはBSやCSでも放送が開始されることが発表された。しかも1話から（！）放送されるとのことなので、まだ観ていない人や見逃した回があった人は要チェックです。
第2部『NARUTO-ナルト- 忍マスターズ』
第2部は、おなじみの大人気アニメ『NARUTO-ナルト-』をモチーフにした『NARUTO-ナルト-忍マスターズ』のイベントだけあって、注目度は抜群。イベントには、うずまきナルト役の竹内順子さん、うちはサスケ役の杉山紀彰さん、春野サクラ役の中村千絵さん、はたけカカシ役の井上和彦さんの4名が参加。メインキャラクターを演じる4人だけに、会場からは大きな歓声が湧き上がった。
それぞれが演じる役柄の、おなじみのセリフを挨拶代わりにステージに姿を見せた4人。そのサービス精神旺盛な登場ぶりに、会場はのっけからハイテンション。イベントでは、司会者から趣味を聞かれた竹内さんが「上げ足取り!!」とボケをかましつつ、さらに「（上げ足取りが）趣味なのは、井上和彦です！」とコメント。そこですかさず井上さんが「僕の趣味は、順ちゃんにツッコミをすること」と、ボケ返すという寸劇を披露。会場に大きな笑いを作った。テレビアニメも10周年を迎えるだけあって、4人の息はピッタリで、会場は一気に4人の世界に包まれていた。
トークも盛り上がったところで、GREEで配信中の『NARUTO-ナルト- 忍マスターズ』の話に。司会者からゲームの中だと、原作にない夢のバトルができるとの説明を聞いた竹内さんは「まだ戦うのか……」とナルト本人の本音（？）をポロリ。バトルだけではなく、仲間となって協力プレイもできるとの話を聞くと、「サスケと仲よくしたい」と原作を絡めたコメントでファンを喜ばせた。
ひとしきり会場のファンも大満足のトークのあとは、第1部と同じように声優陣とのじゃんけん大会が行われた。じゃんけんが始まる前に、竹内さんが「『NARUTO-ナルト-』チームはめっぽうじゃんけんに強い」と豪語。それを証明するように、勝負は4回であっさり決着した。勝利者へは、ゲストのサイン入りタペストリーとどんぶりという豪華賞品がプレゼントされていた。
これにてイベントは終了……かと思いきや、声優陣はしゃべり足りなかったようで、急遽質問コーナーが設けられることに。竹内さんや井上さんが客席に飛び込んで、ファンの皆さんからの質問を直接聞く……という展開に会場からは黄色い歓声が沸き上がった。声優陣のフレンドリーな態度に感激しつつも、ファンの皆さんは思い思いの質問を口にしていた。なかには、「アフレコ中の裏話を教えてください」と若干ムチャぶりな（？）質問も。これに対して竹内さんは、「誰かの悪口を言えばいいの？」と軽いボケをかましつつも、ガイ先生役の江原正士さんやヤマト役の小山力也さんといった大御所が2週連続でコーヒーをこぼして、アフレコ現場は大パニックに陥った話などを披露。それに乗るかのように、井上さんも「杉山くんはよく噛みます」と暴露。当の杉山さんが苦笑いするといったヒトコマも見られた。さらに声優陣は、「好きな技の名前を叫んでください」といったリクエストにも快く対応、ファンを喜ばせていた。
と、楽しい時間はすぐに過ぎさるもので、イベントはあっとう間にお開きに。最後に井上さんが「ここまで10年間、仲のよいメンバーで一生懸命お芝居をやってきました。そのエネルギーがちょっとでも伝われば、もっとみなさんに応援してもらえるんじゃないかと思っています。ここから先も、5年、10年とがんばってやっていきますので、ぜひ応援よろしくお願いします」とコメントしていたのが印象的だった。声優陣とファンの皆さんとの距離の近さがうかがえる、和気あいあいとしたイベントとなった。
