開発中のエピソードがつぎつぎに明かされる

『メタルギア ライジング リベンジェンス』ステージイベントで“斬奪アクション”開発秘話が明らかに【TGS2012】_01
▲左から是角有二氏、稲葉敦志氏、齋藤健治氏。

 2012年9月20日~23日にかけて開催されている東京ゲームショウ2012。3日目となる本日(9月22日)のKONAMIブースでは、2013年2月21日に発売が予定されているプレイステーション3用ソフト『メタルギア ライジング リベンジェンス』のステージイベントが行われた。

 冒頭で本作のタイトル名に懸けた思いを尋ねられた是角プロデューサーは、主人公の雷電がライバルに一度はボロボロにされながら、そこから這い上がるストーリーを描いていること、そして本作の前身である『メタルギア ソリッド ライジング』の開発が一度は行き詰まりながら、プラチナゲームズというパートナーを得て再度完成に向けてチャレンジしようとの思いを込めて、「リベンジでもベンジェンスでもない“リベンジェンス”」とした経緯を語った。
 その後、プラチナゲームズに『ライジング』チームが結成された当初のエピソードを披露。「全員で髪の色を変えよう」と決めて、開発スタッフは黄色や赤色に髪を染め、稲葉氏はピンクとオレンジ、齋藤氏は丸坊主に刈りこみを入れたとのこと。『メタルギア』をいうビッグネームに対して怖気づかないように、チームの団結心を高めようとしていたことを明かした。

 最新トレーラーの上映後はアクションについてトークを展開。稲葉氏は本作の魅力を「トレーラーには派手なシーンがいっぱい登場しますが、まず楽しんでほしいポイントはアクションの気持ちよさ」として、「剣を振っているだけでも気持ちいいアクションゲームがようやくできた」と実感を込めて話した。さらに齋藤氏は「自由に全部斬れてしまうとゲームにならなかった」と新しいコンセプトへの挑戦が難しかったことを明かし、「何が、どれだけ、どういうふうに斬れるようにするのかを模索するのがたいへんだった」と試行錯誤の日々を振り返った。
 そのプラチナゲームズの開発体制について、是角氏は「とにかくサイクルが早くて、捨てることを恐れない」と語っている。

 その後、キャラクターと日本語版キャストについてテーマが変わり、プラチナゲームズが開発スタートした当初は日本語音声がなかったことを齋藤氏が明かし、「日本語音声がないなんてありえない。どうしても入れてくれ」と頼んだとのこと。日本語音声がなかった理由について是角氏は、自由切断という技術を使った遊びを作りたかったが、もしかしたら日本で発売できないんじゃないかと思っていて、海外発売だけになっても作るつもりだったことを明かした。

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▲TGS会場で出展中の体験版を実機プレイするコーナーも。爽快な斬奪アクションの魅力をアピール!
▲ステルスキルに成功すると月光でさえも一撃必殺で仕留める。

スペシャルゲスト登場!『ライジング』出演交渉の行方は?

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▲グラビアタレントの手島優さん。

 イベントの終盤にはグラビアアイドルの手島優さんが登場。ステージに登場した理由を聞かれた手島さんは『メタルギア』シリーズではすっかりおなじみとなった、ゲーム内のグラビア出演について直接交渉したいとのこと。そこで出演権をかけて、体験版のチュートリアルステージに挑戦した。『メタルギア ライジング リベンジェンス』を初めてプレイするという手島さんだが、齋藤氏のレクチャーを受けながら、つぎつぎに斬奪アクションをマスターしていくと会場からは拍手が聞こえるように。この結果を受け、当初は返事を保留していた開発陣も手島さんの出演を快諾した。

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▲“自由切断”の爽快感に初プレイの手島さんも興奮していた。
▲体験版の隠しアイテム、ダンボール箱の入手方法も公開。
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