シリーズ史上最大のボリューム

 2012年9月20日より開催されている東京ゲームショウ2012。そのセガブースで出展されている『龍が如く5 夢、叶えし者』(プレイステーション3用ソフト。2012年12月6日発売予定)のプレイリポートをお伝えする。

 2005年に発売された『龍が如く』から脈々と続くシリーズの最新作である本作は、5人の主人公、5つの都市(繁華街)を舞台に壮大なドラマがくり広げられる。これまでのシリーズもかなりのゲームボリュームを誇ってきたが、本作はまさに圧倒的! いかに大ボリュームかは、ブース内のクローズドシアターで上映される本作の紹介映像からもうかがい知れるだろう。そして、その上映が終わった後は、プレイアブルスペースにて本作の体験版をプレイできる。今回の体験版でプレイ可能なのは、これまたボリュームいっぱいの“ストーリーモード”と“アドベンチャーモード”のふたつだ。

『龍が如く5 夢、叶えし者』のプレイリポートをお届け【TGS2012】_01
『龍が如く5 夢、叶えし者』のプレイリポートをお届け【TGS2012】_02

■ストーリーモードをプレイ
 メニュー画面で“ストーリーモード”を選ぶと、福岡の永洲街を舞台に展開する“桐生編”のメインストーリーの一部を体験できる。極道から足を洗い、現在はタクシー運転手として生計を立てている桐生。今回の体験版は、彼がタクシーの洗車をしているところに、ふたりの男(森永と相沢)が現われるシーンからスタートする。桐生と森永たちの会話はムービーで描かれており、会話に集中したいのに、ついついムービーの美しさに目がいってしまう。白いジャケットやアロハシャツでなく、タクシー運転手の制服を着た桐生は、なかなか新鮮だ。
 ひととおりの会話が終わると、今度は桐生を操作して逢瀬橋と呼ばれる場所まで向かう。その途中は、もちろんバトルが発生。これまでのバトルは、誰かに絡まれてからバトルパートに突入するまで、少しのインターバルが設けてあった。だが本作は、それこそ実際にケンカを吹っかけられたかのように、驚くほどスムーズにバトルパートに入るのだ。このスムーズさと違和感のなさは、シリーズすべてを遊んでいる人間からしても、本当に驚いた。そしてバトル中は、桐生の動きがじつに滑らか! 操作はこれまでと同じはずなのに、何かが確実に違ううえ爽快感も増している。進化しているのに、変わっていないと思わせる安心感。これこそが、『龍が如く』シリーズが長く受け入れられる理由のひとつなのだろう。

■アドベンチャーモードをプレイ
  一方の“アドベンチャーモード”は、福岡、札幌、東京、名古屋、大阪の5都市のうち、いずれかの街を探索できる。それぞれの都市で操作できるキャラクターが違うので、選ぶときは注意してほしい。なお今回は、紅一点の遥を操作して遊べる“大阪編”を選んでみた。舞台となる繁華街は、蒼天堀。サブストーリーで漫才に挑戦したり、ダンスバトルで表現力に磨きをかけたりと、体験版も盛りだくさんな内容になっている。このほか、街にあるプレイスポットや飲食店にも入れるので、1回の体験プレイではとてもひとつの都市さえ遊び尽くせない。プレイを始めてすぐにそのボリュームの多さに気付いたものの、ダンスバトルがおもしろくて止められず、つい夢中になって遊んでしまった。
 ダンスバトルは、文字どおり街中のストリートダンサーたちと、ダンスで対決するというもの。リズムゲームの要領でタイミングよくボタンを押していくのだが、その操作がとても楽しい。まず方向キーかアナログスティックでボタンが表示されたエリアを選び、その後に□、△、○、×といったボタンを押すといった具合だ。きちんとタイミングよくボタンを押せたときのうれしさと達成感は、忘れられない。さらに、画面上に表示されているヒートゲージが満タンになると、L1ボタンで“ダンスヒート”という必殺技が使えるのもアツイ! ダンスヒートを使ったときは、遥のかわいい演出も入るので、皆さんもお見逃しなく。……といったところで、やはり別の都市も気になってしかたがない。また体験プレイに行ってきます!

(書き手:関ガハラ)

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