未開の“EDEN 3rd”でくり広げられる、シリーズ原点のストーリー
カプコンブースでは、2013年発売予定のプレイステーション3・Xbox 360用ソフト『ロスト プラネット 3』のスペシャルステージが行われた。ステージにはプロデューサーのアンドリュー・サマンスキー氏とディレクターの大黒健二氏が登壇し、シリーズの原点に立ち返るべく開発が進められている『ロスプラ 3』のプレゼンテーションが行われた。
「本作は『3』とついていますが、時代設定は過去の話になっています。“EDEN 3rd”にはじめて人間がやってきて入植を行っている、そんな時代です。ですから、“EDEN #rd”はこれまででいちばん寒くて、険しい環境だったときの話になっています。この時代は入植作業を行っている時代設定ですので、“ユーティリティ・リグ”も兵器としてではなく、建設用の機械としてさまざまな作業にあたっています」(アンドリュー氏)
「シリーズでおなじみの“バイタルスーツ”も、その原型である“ユーティリティ・リグ”という、過去の設定になっています。この兵器ではない、建設作業用の“ユーティリティ・リグ”を使って、どうやって“エイクリッド”と戦うのか。それも本作のおもしろいところだと思います」(大黒氏)
また、原住生物“エイクリッド”も、シリーズ初登場のものが多数出てくるそうだ。「デザインを考えたときに、エイリアンのような未知の生命体ではなく、もちろんエイクリッドは実在しないものですが、生態系を考えて、この惑星にいそうな生物を考えています」(大黒氏)
それから、登場キャラクターについても解説。「本作の主人公・ジムは、軍人でも超人的なヒーローでもなく、どこにでもいそうなごくふつうの労働者で、地球から出稼ぎに来ているという設定です。ほかのゲームと違って、プレイヤーと近い、親しみやすい主人公になっていると思います」(アンドリュー氏)
“冷え冷え”のブースで、『ロスプラ3』体験プレイを楽しもう
続いて、大黒氏による実機デモが行われた。通信施設を復旧させるために山頂を目指すミッションで、途中には“エイクリッド”の巣を通り抜けなければならない険しいもの。途中には、飛行形態や、サソリ型の大型タイプなどの”エイクリッド”が登場し、主人公に襲い掛かる。通常の銃タイプの武器による攻撃に加え、近接格闘や“ユーティリティ・リグ”を使っての戦闘(このときは一人称視点になる)で見事クリアー。
「本作はこれまでのシリーズ同様、迫力あるアクション、個性的な“エイクリッド”とのバトルが楽しめます。さらに、登場人物の描写や会話といった細かい部分にもこだわって作っているので、そういった人間ドラマのほうも感じてプレイしてほしいと思います」(アンドリュー氏)
「みなさんの期待にこたえるべく、もっと魅力的で楽しいゲームに仕上げるようにがんばっています。楽しみにしていてください」(大黒氏)
東京ゲームショウの『ロスト プラネット 3』体験ブースでは、シングルプレイとマルチプレイが体験できる。しかも、マルチプレイは世界初公開とのことだ。また、体験スペースは“EDEN 3rd”にちなみ(?)、かなり、いやキンキンに寒いぐらいに設定されている。会場は暑いので、ここで涼みつつ、シリーズ最新作を体験してみよう。